改正電気通信事業法が10月1日をもって施行され、これまで携帯電話やスマートフォンの端末と通信利用料金の「セット割」が禁止され、端末料金と通信料金が完全に切り離されるようになりました。それによって各社は利用料金に端末購入補助サービスを提供することはできなくなり、低料金プランの価格競争が起こることが期待されています。
大手携帯キャリアのdocomoでは、新料金プランの発表とともに、dカード利用者限定の【dカードお支払割】という割引料金を始めましたが、どのような条件でどれぐらいお得になるのか、詳細を確認していきましょう。
定期契約なしの「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」を契約し、利用料金の支払い方法として「クレジットカードによるお支払い(定期クレジット)」に、家族カードを含む「dカード」・「dカード GOLDで登録をすると、月額170円の割引で利用することができます。
対象のプランは、10月1日以降に契約をした
の3つの新プランとなっており、「定期契約あり」の契約は対象外となります。
利用するには、対象の料金プランを契約し、利用料金の支払方法で「クレジットカードによるお支払い(定期クレジット)を選び、「dカード」「dカード GOLD」(家族カードを含む)を登録するだけなので、難しい設定や新しい契約を行うなどの面倒な手間はいりません。
大きなメリットとしては、今までは「2年間同じ回線を使う」という前提で割引されていた利用料金が、dカードお支払割を利用することで、いつでも解約料金なしでプラン変更をすることができるようになったことです。
毎月170円の割引ですが、1年間では2,040円の割引となり、解約料金の1,000円(新プラン)をかけずにいつでも自分のお得なプランに見直すことができます。
2019年10月1日~2020年3月31日までの間は【dカードお支払割】というキャンペーンが行われており、キャンペーンにエントリーを行い、対象カードでお買い物1することで、通常の決済ポイントの1%+キャンペーンボーナスポイントの4%→5%のdポイントを獲得することができます。
本会員か家族会員のいずれかの会員のエントリーによって全員がエントリーしたことになり、特典を付与する利用代金は、本会員・家族会員もそれぞれのカウントで、1人月額2,000ポイントを上限として、本会員に家族会員の特典も合算して付与されます。
これまでもドコモの携帯電話料金やドコモ光などの支払いでdカードを利用しても、dポイント付与の対象外となっていましたが、「dカードお支払割」も今まで同様にポイント対象外となっています。
docomoユーザーにとってポイントを貯めやすい特典などが用意されているdカードではありますが、携帯電話料金への支払いでポイントを貯めることができないというところはチェックが必要です。
「dカードお支払割」を利用する場合、9月30日以前の契約や、定期契約ありで契約をしているという場合には、新しく対象プランへ変更することが必要となるため、プランの変更手続きを行わなければならないという手間が発生します。
定期契約ありから新プランへ変更する場合、その時点では解除料金が発生することはなく、元のプランの契約期間が終了するまでは解除料金が保留となりますが、期間満了を待たずにプラン変更をしてしまった場合は、9,500円の解約料金(旧プラン)がかかることになります。
新プランに変更した場合でも、その前のプランが定期契約ありを利用していた方は、自分の定期契約はいつまでになっているのかをチェックしておきましょう。
例えば、2019年10月まで、2年間の定期契約ありで契約をしていた場合、毎月のデータ量が7GB未満の場合はギガホライトを、それ以上を利用している場合は30GBまで定額で利用することのできるギガホの利用がおすすめでした。
家の中でWi-Fiを利用することがほとんどの方はギガホライト、外出先で動画を見たりとデータ通信を行うことが多い方はギガホと考えるとわかりやすいでしょう。
また、下の表では新旧のギガホプランをそれぞれ一年間利用し解約したときにかかる金額の合計を示しました。契約の見直しなどにご参考下さい。
------------------ | 新プラン ギガホ |
旧プランギガホ | |
---|---|---|---|
定期契約あり | 定期契約なし | ||
基本料金(月額) | 7,150円+税 | 6,980円+税 | 8,480円+税 |
途中解約 | 0円 | 9,500円 | 0円 |
割引(月々) | ・dカードお支払い割引 -170円 新規契約割引 -1,000円 |
なし | なし |
↓↓↓↓↓ | ------合計------ | ||
一年間で解約 した場合 |
85,536円 | 101,636円 | 111,936円 |
旧プランのギガホから新プランのギガホに契約をし直すと、dカードお支払割を利用した場合では、契約解除をしたときに16,100円もお得にすることができます。
さらに2020年の3月31日までdカードを利用してお買い物をすると通常1%のポイントが5%となるので、ひと月に5万円のお買い物をdカードで行った場合、通常500ポイントのところ、2,500ポイントを貯めることができるのです。
「dカードお支払割」を利用することができるカードは、「dカード」か「dカード GOLD」 の2つのクレジットカードとなりますが、それぞれがどのようなカードなのか、詳細を確認していきましょう!
基本である「dカード」は、年会費が永年無料で、カードブランドはVISAかMastercardの2つから選ぶことができ、ポストペイタイプ(後払い式)の電子マネーである「iD」が付帯しています。
入会資格は、高校生を除く満18歳以上で、本人名義の口座を支払口座として設定することのできる個人となっており、家族カードとETCカードを追加することができます。
100円(税込み)→1ポイントのdポイントを貯めることができ、JALやエネオス・マツモトキヨシなどのdポイント特約店では100円→1ポイントにプラスして、割引やボーナスポイントを獲得、マクドナルド・Amazon・メルカリなどのdポイント加盟店では加盟店ごとのポイントを加算されます。
さらにdカードの会員専用のショッピングモール「ポイントUPモール」には、大手ネット通販サイトのAmazonや楽天市場、GAP・フェリシモなどのファッション、ビックカメラやJoshinなどの家電量販店など、利用されることの多いショッピングサイトが用意されており、いつものネットショッピングをポイントUPモール経由するだけで、通常の1.5~10.5倍のポイントを貯めることができます。
ドコモのケータイ・ドコモ光の利用料金では100円→1ポイントを獲得することはできませんが、1,000円+税→10ポイントをもらうことができます。
貯めたポイントは、グルメや人気家電などの景品との交換、セブンイレブンやAmazonなどで1ポイント→1円相当としてd払いで利用、1ポイント単位でケータイ料金の支払いに充当、Pontaやドトール・スターバックスなどの他社ポイントへの交換・チャージ、JALマイルへの移行などに利用することができます。
dカード GOLDは、年会費10,000円+税、カードブランドはVISAかMastercardから選ぶことができ、ポストペイタイプの電子マネー「iD」を付帯することができます。
申し込み資格は、学生を除く満20歳以上安定した継続収入があり、本人名義の口座を支払口座として設定することのできる個人となっており、追加カードとして家族カード・ETCカードを作ることができます。
dカード GOLD限定の特典として、ドコモのケータイ・ドコモ光の利用料金で、1,000円+税→100ポイントを貯めることができ、ひと月に10,000円を利用した場合はひと月で1,000ポイントが貯まり、12ヶ月で12,000ポイントとなり、10,000円+税の年会費以上のポイントをドコモのケータイやドコモ光の支払い料金で還元することができる計算となります。
ドコモのケータイ料金を複数台契約している場合や、ドコモ光を一緒に利用しているなどでひと月に9,000円以上を利用しているという場合には、dカード GOLDの利用を検討することで、年会費の料金をポイントで還元できる上に、人気の空港ラウンジサービスの利用や旅行の傷害保険、携帯電話やスマートフォンが壊れたときにも補償があるので、安心して利用することができます。
dカードは申し込み後、2~4週間経ってカードが発送されるので、今すぐ申し込みを行うことで、携帯電話の料金だけではなく、ポイント還元もお得なサービスも、賢く手に入れてしまいましょう!