ultra payカードとは? 10のメリットと3種類のカードを比較
2020年4月30日に株式会社ultraとオリコが連携して、Visa付帯型の「ultra payカード」の発行を開始しました。
ultra payカードは、審査なし・年会費なし・年齢制限なし、など子供から大人まで利用がしやすいプリペイドカードで、オンラインショッピングをはじめ、多くの街中の店舗でも利用が可能となっています。
このコラムでは、ultra payカードの基本情報や利用の10のメリットなどを徹底解説していきます。
また、このカードに向いている人の特徴なども紹介していきますので、自分のライフスタイルに活かせるカードなのかをチェックしていきましょう。
ultra payカードとは?基本情報を解説
まず初めにultra payカードとはどのようなカードなのかを知るために基本情報をみていきましょう。
ultra payカードの特徴
ultra payカードは、株式会社ultraが発行しているVISA付帯のプリペイドカードです。
審査なしで即日発行することができ、年齢制限がないので、大人だけでなく子供も利用することができます。
また、ultra payカードは、以下の3種類のカードがあり、自分の好みのカードを選ぶことができるようになっています。
・オンラインショッピング専用の「でじなカード」
・国内外のオンラインショップと国内のVISA加盟店で利用ができる「そとなカード」
・国内外のオンラインショップとVISA加盟店で利用ができる「そとなカード+」
それぞれのカードでチャージの限度額や利用可能店舗などが異なり、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができるので、使い過ぎなどを防ぐことができるメリットがあります。
では、それぞれのカードの詳細は後述で解説していきますので、まずはultra payカードの基本情報をまとめてみていきましょう。
ultra payカードの基本情報
決済方法について
ultra payカードはチャージ式のプリペイドカードのため、定められた方法でチャージをしてから利用するようになります。
チャージ方法
チャージ方法は4種類あり、自分の都合のよい方法でチャージが行えます。
- コンビニのレジで現金を支払ってチャージする (ローソン・ファミリーマート・ミニストップ)
- 銀行ATMペイジーで入金手続きをしてチャージする
- ultra pay発行のギフトカードのコードをアプリ内で入力してチャージする
- クレジットカードからチャージをする (VISA・MasterCard)
セキュリティ面について
プリペイドカードとはいえ、不正利用などに対するセキュリティ面が気になる方もいることでしょう。
ultra payカードは、利用者の対象を若年層に向けており、動画投稿やSNSなどにおけるカード情報の盗み見などを防ぐために、クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードなどのカード情報はすべて裏面に記載されています。
また、オンラインショッピングをする際に、カード情報の不正入手がされないように、セキュリティコードの入力が必要となっているので、最低限のセキュリティは守られているといえるでしょう。
注意点
次は、ultra payカードを利用する際の注意点をいくつか紹介していきましょう。
ultra payカードを利用できない店舗、支払いがある
ultra payカードは、ほとんどのVisa加盟店で利用ができますが、一部の店舗と支払いは利用ができないので注意が必要です。
利用できない店舗と支払い
店舗 :宿泊施設・ガソリンスタンド・航空会社・本人認証が必要な加盟店(3Dセキュア)・自動券売機など暗証番号が必要な店舗・機内販売・その他特定の店舗 など
支払い:公共料金・定期支払と購買・高速道路料金・保険料 など
チャージ額の返金は不可
ultra payカードに一度チャージしたら返金は行われないので、チャージする金額は使い切れる分を入れておいた方が安心でしょう。
チャージ手数料がかかる場合がある
ultra payカードにチャージをする場合は、どのチャージ方法でも基本的には手数料がかかりません。
ただし、コンビニエンスストアまたは銀行ATMでチャージをする際に1回のチャージ額が2,000円未満の場合は、1回のチャージにつき100円の手数料がかかるので注意が必要です。
ultra payカードにおける3種のカード
ultra payカードには3種類のカードがあり、内容に多少の違いがあるので、それぞれのカードの内容をチェックして普段の生活で利用がしやすいカードを選択しましょう。
でじなカード
オンライン決済 | 可能(国内・海外) |
---|---|
実店舗での決済 | 不可(国内・海外) |
本人確認 | なし |
年会費 | 無料 |
カード発行手数料 | なし |
カード有効期限 | 5年 |
利用上限 | ・1回10万円まで
・1回12万円まで ・1ヶ月12万円まで |
チャージ上限 | ・1回3万円まで
・1日12万円まで ・1ヶ月12万円まで ・有効期限内100万円まで ・残高10万円まで |
チャージ方法 | ・銀行ATM
・コンビニエンスストア ・クレジットカード ・ultra payカード用ギフトコード |
チャージ手数料 | 無料 |
対応端末 | ・Ios:10以降
・Android:5.0以降 |
でじなカードはオンライン決済のみに対応しているため、カード発行はなく、アプリに登録するだけで利用が可能です。
申し込みに年齢制限はなく、本人確認と審査も行われないので、申し込み後にアプリ登録したらすぐに利用ができるメリットがあります。
また、年会費・発行手数料もかからないので、3種類のカードの中で一番利用がしやすいといえるでしょう。
ただし、コンビニやその他の街のお店で使いたい場合は、でじなカードは利用ができないので、そのような場合は、他の2種のカードの方が向いています。
そとなカード
オンライン決済 | 可能(国内・海外) |
---|---|
実店舗での決済 | 不可(国内) |
本人確認 | なし |
年会費 | 無料 |
カード発行手数料 | 300円 |
カード有効期限 | 5年 |
利用上限 | ・1回10万円まで
・1回12万円まで ・1ヶ月12万円まで |
チャージ上限 | ・1回3万円まで
・1日12万円まで ・1ヶ月12万円まで ・有効期限内100万円まで ・残高10万円まで |
チャージ方法 | ・銀行ATM(ペイジー)
・コンビニエンスストア ・クレジットカード ・ultra payカード用ギフトコード |
チャージ手数料 | 無料 |
対応端末 | ・Ios:10以降
・Android:5.0以降 |
そとなカードは3種の中でも普段使いに一番便利なカードです。
オンライン決済は国内外で利用が可能で、その他にも街のコンビニや薬局などVISA加盟店で利用ができます。
また、年会費は不要ですが、カードの発行手数料が300円かかります。
チャージの限度額は1回3万円とそれほど高額ではないので、通学するお子さんに持たせるのにも適しているでしょう。
そとなカード+
オンライン決済 | 可能(国内・海外) |
---|---|
実店舗での決済 | 不可(国内・海外) |
本人確認 | あり |
年会費 | 無料 |
カード発行手数料 | 500円 |
カード有効期限 | 5年 |
利用上限 | ・1回50万円まで
・1回50万円まで ・1ヶ月200万円まで |
チャージ上限 | ・1ヶ月200万円まで
・残高100万円まで |
チャージ方法 | ・銀行ATM(ペイジー)
・コンビニエンスストア ・クレジットカード ・ultra payカード用ギフトコード ・enigma Pay |
チャージ手数料 | 無料 |
対応端末 | ・Ios:10以降
・Android:5.0以降 |
そとなカード+は、3種の中で一番チャージ限度額が高いので、社会人向けのカードといえます。
利用可能店舗は、オンラインショップをはじめ、国内外のVISA加盟店で利用が可能です。
また、3種の中で唯一、業務委託費の前払サービス「eniguma pay(エニグマペイ)」が利用できるので、普段使いだけでなく、仕事においても活用することができるでしょう。
ultra payカードの10のメリットを解説
では、ultra payカードを利用するにあたって、どのようなメリットがあるでしょうか?
ultra payカード10のメリットをチェックしていきましょう。
1. 審査がなくすぐに作れる
プリペイドカード全般の大きなメリットは、クレジットカードのような審査がないことです。
ultra payカードも同様に審査なしで作成することができ、申し込み後にすぐに利用することができるので、急いでカードを作りたい場合にも困らずに済みます。
2. 年齢制限がなく子供にも持たせられる
プリペイドカードによっては申し込み条件に年齢制限がありますが、ultra payカードは基本的には年齢制限がないのでお子さんにも持たせることができます。
特に通学でお金を持たせる場合は、多くの現金を持たせるのは心配に思う親御さんもいることでしょう。
ultra payカードはプリペイドカードなので、必要な分の金額をチャージしておけば、大きな額の現金を持たせなくてもよいですし、使い過ぎも防ぐことができるので安心です。
3. チャージ方法が多様
ultra payカードはチャージ決済のみ対応しており、以下のようなチャージ方法があります。
チャージ方法 | |
---|---|
コンビニエンスストア | 1. アプリでチャージリクエストを作成
2. コンビニ端末で操作する 3. レジにて現金で支払う 4. チャージ完了 |
銀行ATM(ペイジー) | 手順
1. アプリでチャージリクエストを作成 2. 銀行ATMから入金手続きを行う 3. チャージ完了 銀行ATMでの操作手順 1. ATMメニューの【Pay-easy】を選択 2. 各種番号を入力 ・収納機関番号 ・お客様番号 ・確認番号 3. 支払い内容の確認 4. 支払(払込)ボタンを押して完了 |
クレジットカード | 1. チャージ画面で【カード】を選択
2. 【チャージ金額】を入力、【チャージ】をタップ 3. 【クレジットカード情報】入力し、登録をタップ 4. 入力したカード情報の本人名義確認 5. 【パスワード欄に 3Dセキュア情報】を入力し、【送信】をタップ 6. 【チャージ】をタップし、チャージ完了 ※チャージ可能なカードはVisa、MasterCardのブランド、且つ3Dセキュアに対応したカードとなります。 |
ultra pay発行のギフトカード | 1. アプリを開き、【チャージ画面】を表示
2.【ギフトコード】を選択 3. お持ちの【ギフトコード】を入力 4.【認証】をタップ |
上記のチャージ方法から自分の都合に合った方法を選ぶことができ、また、どれもチャージ手続きも簡単なので、忙しい方でも面倒なくチャージを行うことができるでしょう。
4. 年会費は永年無料
プリペイドカード全般でもいえることですが、ultra payにおいても年会費が無料である点が大きなメリットの一つです。
特にultra payカードはVISA付帯のプリペイドカードのため、クレジットカードと同様に国内外のVISA加盟店で利用が可能です。
クレジットカードの場合はさまざまなサービスや保険が付帯しているため、年会費がかかるケースも多いので、シンプルな決済専用のカードを持ちたい方などには年会費無料で気軽に持てるultra payカードがおすすめです。
5. ネットショッピングの際の決済手数料がかからない
ultra payカードは3種類あることを前述でも解説してきましたが、どのカードも国内外問わずオンライン決済に対応しています。
ネットショッピングの決済方法は、一般的に、クレジットカード払いやコンビニなどでの前払・後払い、代金引換などから選べることがほとんどですが、それぞれの決済の際には手数料がかかる場合があります。
プリペイドカードでオンライン決済する場合は、その手数料がかからないメリットがあるので、オンラインショップをよく利用する方やクレジットカード決済に抵抗のある方などはプリペイドカード決済が非常におすすめです。
6. アプリの明細チェックで使い過ぎを防止できる
プリペイドカードはチャージ式とはいえ、使い過ぎを心配する方もいることでしょう。
ultra payカードは、アプリ登録をしておくことで、決済後にすぐに利用明細をアプリで見ることができるようになっているので、使い過ぎや残高不足などを防ぐことができます。
また、子供にカードを持たせていて利用状況が心配な方なども利用明細をアプリでチェックすることができるので安心でしょう。
7. カードを紛失したらアプリですぐに利用停止が可能
ultra payカードのオンライン決済専用のでじなカードは、カード発行がないので紛失の心配はありませんが、そとなカードとそとなカード+は、カードが発行されるので、紛失や盗難にあうリスクがあります。
ただし、ultra payカードは、カードを失くした場合には、自分でアプリ内で利用停止手続きをすることができるので、カードの不正利用を防ぐことが可能です。
8. 用途に応じてカードを選ぶことができる
ultra payカードは3種類のカードがあってわかりにくいと思われる方もいることでしょう。
確かにカード名が似通っているのでわかりにくいイメージを持ちやすい面がありますが、それぞれのカードによって用途が異なるので、自分のライフスタイルに合ったカードを選べる点はメリットであるといえるでしょう。
詳しいカードの詳細は前述で解説をしていますので、それぞれのカードの特徴を簡単にまとめておきます。
- でじなカード :オンラインを利用する方向け
- そとなカード :主に国内の店舗で利用する方向け
- そとなカード+:国内・海外の店舗を利用する方向け
9. コンビニや薬局など身近な店舗で利用ができる
ultra payカードのそとなカードとそとなカード+は、オンライン決済だけでなく、街中の実店舗(VISA加盟店)での利用も可能です。
国際ブランドのVISAは日本国内をはじめ、世界でもトップクラスのシェア率を誇っているので、多くの店舗で利用ができます。
特にコンビニエンスストアや薬局、スーパーなど身近な店舗でも利用できる点は、使い勝手の良さの一つといえるでしょう。
10. 業務委託費を前払いで受け取れる
ultra payカードのそとなカード+は、業務委託の方向けの前払サービス「enigma pay(エニグマペイ)」の利用ができます。
enigma payは、enigma payに登録している企業にて業務委託で働く方の向けの前払いサービスです。
もし、上記のような企業で業務委託契約をしている方は、自身もenigma payに登録をすることで、給料を前払いでultra payカードにチャージすることができます。
他のプリペイドカードでこのような前払サービスを導入していることは少ないので、上記に該当する方はぜひ利用してみましょう。
ultra payカードを使うべき人とは?
ここまでultra payカードの基本情報と10のメリットを解説してきましたが、ultra payカードとはどんなカードなのかイメージがついてきたでしょうか?
最後に、ultra payカードの利用に向いている人の特徴をあげていきますので、どのプリペイドカードにしようか悩んでいる方は選択の参考にしてみてください。
学生の方
ultra payカードは、チャージ式のプリペイドカードのため、通学をする学生の方におすすめです。
通学途中や校内でも、多くの現金を持っていることはリスクが大きいですし、電車の乗り継ぎの際に急いで現金を出す手間がかかってしまいますが、ultra payカードは必要な分の金額をチャージできて、カード1枚で支払いができてしまうので安心して持ち歩くことができるでしょう。
現金を多く持ち歩きたくない方
キャッシュレス化している昨今、財布を持たずにスマホだけを持ち歩いている方も多くいることでしょう。
ultra payカードもスマホケースに入れて持ち歩くことができ、クレジットカードのように使いすぎてしまう心配もないので、現金代わりのカードを求めている方にとてもおすすめです。
クレジットカードの利用に抵抗がある方
最近は、普段の買い物もクレジットカードで決済する方が増加傾向にありますが、中にはクレジットカードの利用に抵抗がある方もいます。
クレジットカードの場合は、作成するのに審査が必要で年会費もかかる場合があるので、所持するのに手間とお金がある程度かかります。
一方、ultra payカードのようなプリペイドカードの場合は、審査なし・年会費なしでカードを作ることができるので、クレジットカードに抵抗がある方にとてもおすすめです。
ネットショッピングをよくする方
ultra payカードの大きなメリットの一つに、ネットショッピングの際の決済手数料がかからない点があげられます。
代金引換やコンビニ決済、クレジットカード決済などは手数料がかかる場合も多くあるので、よくネットショッピングをする方は、ネットショッピング用にultra payカードを持っておくのもよいでしょう。
enigma payに登録している企業で業務委託契約をしている方
ultra payカードは、業務委託で働く方向けの前払サービス「enigma pay」が利用できることが大きな特徴です。
給料をチャージできるプリペイドカードは希少なため、契約している企業がenigma payに登録している方はぜひ利用してみましょう。
まとめ
ultra payカードは、ポイント還元サービスが付帯していませんが、現金代わりに持てるとてもシンプルなカードなので、子供から大人まで使いやすい魅力があります。
また、国内外のVISA加盟店でも利用ができるので、1枚持っておいて損はありません。
ultra payカードは、ネットショッピングや業務委託報酬の前払サービスなどさまざまな目的に利用ができ、審査も年会費もないので、興味のある方はぜひ利用してみましょう。
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