ダイナースクラブカードの審査基準と審査に落ちてしまう人の傾向を解説
ダイナースクラブのクレジットカードといえば、審査基準が厳しく、なかなか審査に通過できないという印象がありませんか。
ですが、ダイナースクラブカードはステータス性が高く、優待サービスや特典が充実しているため、入手してみたいと考えている方も多いでしょう。
今回は、ダイナースクラブカードの基本情報や審査基準について詳しく解説していきます。
あわせて、ダイナースクラブカードとダイナースの提携カードをまとめて比較し、自身に一番合ったクレジットカードを見つけてみましょう。
・ダイナースクラブとは
・ダイナースクラブカードの基本情報と審査基準
・ダイナースの提携カードの審査基準と比較
ダイナースクラブとは?高いステータス性を誇る国際ブランドの1つ!
クレジットカードには、VISAやMastercardなど国際ブランドと呼ばれるブランドがあります。
名前に国際と付く通り、世界中の国や地域で使えるクレジットカードのブランドのことで、クレジット決済のほかに、国際ブランド独自の優待サービスや特典を利用することができます。
ダイナースクラブは国際ブランドの1つで、世界で初めて誕生したクレジットカードと言われています。
ダイナースクラブは使える国や地域、店舗数は多くはありませんが、世界に誇れるステータス性が高いことが特徴です。
誕生した当時から富裕層をターゲットに発行していたといわれていますが、現代でも一定以上の収入があることや、ダイナースクラブ独自の審査に通らなければ手に入れられないカードです。
そんなダイナースクラブは、クレジットカードとしての決済機能に加えて、トラベル関係やエンターテイメント、ダイニングイベントなどに強い国際ブランドとしても有名です。
中でも食に関することに力を入れているため、特別な記念日を演出したい方、グルメな方、予約が難しい高級店を予約したい方にもおすすめです。
ダイナースクラブのグルメ優待には、おすすめコース料理の料金が1名分無料になる「エグゼクティブダイニング」、1人でも満足できる食事を楽しめる「ごほうび予約」、なかなか予約が取れない人気店の空席情報を提供する「ごひいき予約.com」、などがあり、その他のグルメ優待は次の通りです。
・予約の取りづらい店の予約をする「Wishダイニング」
・事前にウェブから予約の確保でその場にカード会員がいなくても会計ができる「スムーズダイニング」
・選りすぐりのレストランで会員限定のおもてなしを受けられる「おもてなしプラン」(2020年3月31日利用分をもって終了)
・予約が難しい高級料亭の予約代行「料亭プラン」
・銀座のバーやクラブで優待サービスが受けられる「ナイト イン 銀座」
・国内のレストランでアラン・ディカスが提供する会員限定の優待を受けられる「ディカス・パリとのパートナーシップ」
・個性豊かレストランひらまつで会員限定優待を受けられる「ひらまつからの特別優待」
グルメ優待だけを見ても、使いきれないほどの優待サービスがありますが、さらに、トラベル優待、エンターテイメント・ゴルフの優待サービスも充実しています。
次では、こんなにお得な優待サービスが充実するダイナースクラブの、基本情報と審査基準にスポットを当てていきます。
ダイナースクラブカードの基本情報と審査基準をおさらい!カードを申し込めるのは27歳以上の方!
ダイナースクラブカードは27歳以上の方を対象に申込みが可能で、他社の一般カードと比べると入会できる年齢が高めの設定になっています。
他社の一般カードでは18歳~20歳以上の方と、カードによって若干の差があるものの、ダイナースクラブカードよりも若い年齢で入会できるカードが多いです。
入会資格の年齢で考えると、他社でのゴールドカードクラスに相当するといっても良く、他社の一般カードよりもワンランク上のような印象を受けます。
年会費は22,000円+消費税、家族カードも5,000円+消費税と、決して安くはありません。
ですが、付帯保険を見ると海外旅行保険と国内旅行傷害保険は最高1億円の補償が付帯し、ショッピングリカバリーも年間500万円まで補償されます。
付帯保険の保険金額から見ても、一般的なカードではなく上位カードの雰囲気が感じられます。
海外旅行保険は、最高1億円の補償でも、半分の5,000万円は自動付帯、もう半分は利用付帯となっています。
自動付帯というのは、そのカードを保有している限り補償されるという意味なので、ダイナースクラブカードをもっているだけで常に最高5,000万円の海外旅行保険を利用できるということになります。
国内にいるときは対象にならないので、日本にいることがもったいないくらいの保険です。
また、利用限度額は収入によって決まるのではなく、一律の制限がないことが特徴です。
一律の制限がないということは、いくらでも使えるという意味ではなく、ある程度の柔軟な対応も可能だというニュアンスを含んでいます。
このようなダイナースクラブカードの基本情報に加えて、充実したグルメ優待などの優待サービスを含めて考えると、年会費以上の価値あると言っても良いでしょう。
付帯保険や優待サービスが充実するダイナースクラブカードを持つには、独自の審査に通らなければなりません。
次では、ダイナースクラブカードの審査基準についてチェックしていきましょう。
ダイナースクラブカードの基本情報
・年会費:22,000円+消費税
・家族カード年会費:5,000円+消費税
・入会資格:27歳以上の方
・利用可能枠:一律の制限なし
ダイナースクラブカードの付帯保険
・海外旅行保険:最高1億円(自動付帯分5,000万円・利用条件分5,000万円)
・国内旅行傷害保険:最高1億円(すべて利用条件付)
・ショッピングリカバリー:年間500万円限度(利用条件付)
ダイナースクラブカードの審査基準とは?ステータス性と同じく審査基準も高い!
ダイナースクラブカードの審査基準は、明確にはっきりと公開されてはいませんが、目安として年齢、年収、職業、勤務年数、クレジットヒストリーなどをチェックしていると言われています。
入会資格は27歳以上で、例え成人していたとしても27歳未満の方は申込みできません。
27歳というと、仮に20歳前後で社会人になったとしても、そこから6~7年は働いている可能性が高いです。
平社員からスタートしたとしても、平社員のままの方は少ないと考えられ、年収に関しても徐々にアップしていると予測することができます。
勤続年数も、転職していなければ6~7年程度は確保できます。
ダイナースクラブカードの審査基準の目安では、年収400万円以上、勤続年数が3~5年程度は必要だと考えられています。
社会人になってから順調に働き続けている方なら、目安をクリアできる方もいるのではないでしょうか。
また、途中で転職したとしても、その時期によっては3年展度の勤続年数は確保できる可能性があるでしょう。
パッとみると厳しい審査基準に見えますが、具体的に考えていくと望みが全くないという審査基準ではないことがわかります。
ただ、クレジットヒストリーと呼ばれる個人の信用情報に問題がある方は、審査に通ることが一気に難しくなります。
クレジットヒストリー、略してクレヒスは、クレジットカードの支払いやほかの分割払いなど支払い履歴のようなもので、1回でも支払いが遅れた場合は記録されてしまいます。
特に悪意なくうっかり残高不足で支払いが遅れた場合でも、一定期間は遅れた記録が残るため注意が必要です。
また、2ヵ月以上も支払いを遅らせてクレジットカードが利用停止になった方は、支払いを滞納している記録が残ります。
この場合はブラックリスト入りした状態となり、新規でのクレジットカードへの入会はできないと考えていて間違いありません。
ダイナースクラブカードでは、こうした支払いに関する信用情報をとても重視しているので、クレヒスに遅延や滞納の記録を作らないように、しっかりと支払うようにしましょう。
ダイナースクラブカードの審査基準は、他社の一般カードに比べると厳しい基準となっていますが、支払いに遅れがなく勤続年数や年収の目安もクリアできそうなら申し込む価値があります。
また、ダイナースクラブは大手企業との提携カードも数多く発行し、車ではBMW、航空会社ではANAやJALとも提携カードを発行しています。
ダイナースクラブブランドのカードでも、自分にとって利用しやすいカードを持ちたい方は要チェックです。
次では、提携カードの審査基準について、チェックしていきましょう。
ANA、JAL、デルタ、銀座各ダイナースクラブカードはどう違う?ダイナースの提携カードの審査基準をチェックしよう!
ダイナースクラブカードには複数の提携カードがあり、その中でも航空会社との提携カード、銀座に特化したカードをピックアップして、審査基準をチェックしていきます。
ANAダイナースクラブカード、JALダイナースカード、デルタスカイマイル ダイナースクラブカードの3枚は各航空会社との提携カード、銀座ダイナースクラブカードは銀座に特化したカードです。
それぞれのダイナースクラブカードは、提携カードだからといって審査基準に大きな差はありません。
例えば、ダイナースクラブ提携カードの入会資格を見てみると、すべてのカードで27歳以上となっています。
ダイナースクラブカードの審査基準と同じように、一定の安定収入や勤続年数がある方というニュアンスも含んでいると言えます。
また、すべての提携カードで利用限度枠に一律の制限がないことも共通していますが、利用限度枠についてもダイナースクラブカードと同等程度の柔軟な対応ができると考えることができます。
それぞれの提携カードの具体的な審査基準は公開されていませんが、入会資格や利用可能枠が共通しているところから見ても、ダイナースクラブカードと大きな差は無いと言えるでしょう。
そのため、目安となる年収は400万円程度、勤続年数は3~5年はあると良く、クレヒスにも問題がなければ審査を通過できる可能性があると解釈できます。
ただ、銀座ダイナースクラブカードは銀座でのショッピングや、ダイナースクラブ銀座プレミアラウンジ・D’sラウンジトーキョーなどの、専用ラウンジが利用できるなど、銀座に特化したカードとなっています。
そのため、利用する方が主婦というケースも良くあるカードです。
銀座ダイナースクラブカードは職業が主婦の方にも発行されやすく、配偶者が審査基準を満たしている場合も入会できる可能性があります。
主婦の方にも発行されやすいカードにはイオンカードなどがありますが、やはり、イオンカードでも主婦が入会するときは配偶者の年収などを審査でチェックするので、銀座ダイナースクラブカードの審査が甘いわけではありません。
チェックするところはしっかり見られていると言えるでしょう。
ダイナースクラブ提携カードの基本情報比較表
カード名 | ダイナースクラブ | ANA | JAL |
---|---|---|---|
年会費 | 22,000円+消費税 | 27,000円+消費税 | 28,000円+消費税 |
ポイント | 1% 有効期限なし |
1% 特約店2% |
|
入会資格 | 27歳以上 | ||
利用可能枠 | 一律の制限なし | ||
海外旅行保険 | 最高1億円 自動付帯:5,000万円、利用付帯:5,000万円) |
||
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 (利用条件付) |
最高1億円 (自動付帯:5,000万円、利用付帯:5,000万円) |
|
ショッピングリカバリー | 年間500万円まで |
カード名 | デルタ | 銀座 |
---|---|---|
年会費 | 28,000円+消費税 | 25,000円+消費税 |
ポイント | 1.5% | 1% 特約店2% |
入会資格 | 27歳以上 | |
利用可能枠 | 一律の制限なし | |
海外旅行保険 | 最高1億円 (自動付帯:5,000万円、利用付帯:5,000万円) |
|
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 (利用条件付) |
|
ショッピングリカバリー | 年間500万円まで |
高いステータス性を誇るといっても審査基準が厳しすぎるわけではない!ダイナースクラブカードを作ってみたい方は検討してみるのがおすすめ
ダイナースクラブカードは、知れば知るほど高いステータス性を感じるカードで、1度は手にしてみたいと思う方もいるかと思います。
大手企業との提携カードも多くあり、どのダイナースクラブカードを持つとしても、審査が厳しいのではないかと自然な流れで感じさせるものがあります。
確かに、ダイナースクラブカードの審査基準はクレジットカード業界でも厳しいと言われていて、年会費の金額から見ても誰でも気軽に持てるカードではないことがわかります。
入会資格も27歳と高めの年齢設定のため、ある程度の社会的信用もなければ入会できないという印象も受けます。
ですが、実際に審査基準をチェックしてみると、特に転職や支払いの遅れがなく、まじめに働いてきた方ならチャンスがないわけではありません。
例え、転職をしたとしてもその時期により3年以上の勤続年数を確保できるようなら、審査に通る可能性はゼロではないでしょう。
ダイナースクラブカードは他のクレジットカードと比べると、審査が厳しいことは事実ですが、決して厳しすぎるわけではありません。
ダイナースクラブカードを作ってみたい方は、1度じっくり検討してみてはいかがでしょうか。
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