「お給料日まで○日、残金○円…」「冠婚葬祭で急な出費が嵩んでしまった」「体調を崩して医療費が高くついた」という経験をした事がある人もいると思います。貯金がしっかり出来ていて、すべて貯金とお給料でカバーできることが一番ですが、転職や引っ越し、生活スタイルの変化で出費がかさんだ時に、思い通りに行かない事もあります。そこで万一の時にどうして良いか分らず困らない様に、キャッシングやローンのしくみについて確認していきましょう。
キャッシングもローンもどちらもお金を借りる事です。キャッシングは、基本的に借りたお金を翌月に一括で返済する方法が取られていますが、現在クレジットカードを利用してキャッシングをした場合は、一括返済のほかにリボルビング方式での返済方法の2種類が主になっています。ローン(カードローン)は分割払いでの返済が基本ですが、クレジットカードと同様にリボルビング方式での返済方法も取られています。
リボルビング払いとは、借りたお金のうち5,000円や10,000円など決められた額+金利手数料を毎月クレジット会社に支払う事を言います。月々の支払額がおよそ一定で少額になるので支払いは楽になりますが、お金を借りる時に必ず発生する「金利手数料」というものがリボルビング払いでも掛かるため、注意が必要です。
金利手数料は借りる額が多くなるほど、そして返す期間が長くなるほど金利手数料は膨らんでいきます。そのため、無計画に利用してしまうと手数料がとんでもない額になってしまっていたりします。
分割払いはその名の通り、クレジットカードで買い物をする際に何回払いかを決めてから購入する方法です。リボルビング払いと混同されがちですが、予め元金を何分割して支払うかを決めたうえで、支払い回数によって年利が決まります。そして月々支払い回数で分割した元金+金利手数料を支払うので、リボルビング払いとは全く違う性質のものです。
借入金:20万円
実質年率:18.0%
月々の支払い額:元金10,000円+金利手数料
支払い回数 | 支払い元金(1) | 金利手数料(2) | 支払い額(1+2) | 元金残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 10,000 | 2,465 | 12,465 | 190,000 |
2 | 10,000 | 2,904 | 12,904 | 180,000 |
3 | 10,000 | 2,751 | 12,751 | 170,000 |
… | … | … | … | … |
19 | 10,000 | 305 | 10,305 | 10,000 |
20 | 10,000 | 147 | 10,147 | 0 |
計 | 200,000 | 31,014 | 231,014 | ― |
借入金:20万円
実質年率:18.0%
支払い回数:4回
月々の支払い額:元金50,000円+金利手数料
金利手数料計算式 金利手数料=借入金(元金)×実質年率(%)×借り入れ日数(日)÷365 |
---|
○1回目
支払い元金 50,000円
金利手数料=20万×18%×30日÷365日=2,959円
計52,959円
○2回目
支払い元金 50,000円
金利手数料=15万×18%×30日÷365日=2,219円
計52,219円
○3回目
支払い元金 50,000円
金利手数料=10万×18%×30日÷365日=1,479円
計51,479円
○4回目
支払い元金 50,000円
金利手数料=5万×18%×30日÷365日=740円
計50,740円
○合計
支払い元金:200,000円
金利手数料計:7,397円
総支払い額:207,397円
リボルビング払いも分割払いも、同じ実質年率でシミュレーションしてみましたが、リボルビング払いでは月々の支払い額自体は10,000円+金利手数料でしたが、全額返済するまでの総支払い回数20回、金利手数料の合計が31,014円となりました。一方分割払いでは月々50,000円+金利手数料と少額ではありませんが、支払い回数が4回で済んだので金利手数料が7,397円で済みました。
リボルビング払いも月々の支払い額を大きくすれば支払い回数が減るので金利手数料を安く抑える事が可能ですが、殆どのクレジットカード会社ではリボルビング払いの初期設定は5,000円または10,000円になっているので、変更手続きが必要になります。
キャッシングは基本一括返済、カードローンは分割返済、ただし近年はどちらもリボルビング払いも取り入れられているということ以外に、キャッシングとカードローンの違いがあります。
キャッシングとはクレジットカードの機能のうちのひとつで、ショッピング枠の中に含まれる形で設定されている借入可能額の枠があり、これをキャッシング枠と言います。クレジットカードの主な使い方は買い物の時の支払いなので、ショッピング機能が主な機能ではありますが、クレジットカードのサービスの一環だからこそ、海外で、しかも現地通貨でのキャッシングが可能であったり、キャッシングの利用額に応じてポイントを付与されたりする事があります。
クレジットカードのキャッシングを利用する場合は、金利手数料が平均15.0%~18.0%とかなり高金利に設定されています。
カードローンは銀行や消費者金融が行っている個人向けの無担保ローンです。カードローンは専用のカードを申し込む際に審査があり限度額が設定され、その限度額内であれば好きな額を引き出せて、さらに追加で借り入れも可能です。その他にも車のローンやマイホームローンとは違い、お金の使い道は借り手の自由です。銀行によってはフリーローンという商品を展開しているところもありますが、フリーローンとは、一度借りたらあとは返すだけ、という商品なので、カードローンとは異なるものです。
カードローンは銀行系が融資を行うものと、消費者金融が融資を行うものの2種類に大別され、銀行系のカードローンは審査が厳しい代わりに利率も低く、限度額も多めに設定されやすくなっています。一方消費者金融は銀行に比べて審査は厳しくないものの、金利が高く限度額も低めに設定されています。
キャッシング・カードローン、それぞれの特長がありますが、一口にお金を借りると言っても借りる側の事情や状況は異なります。キャッシングやカードローンの具体例を見ながら、どんな使い方をする時にどちらを選択する方が便利なのかを確認していきましょう。
またエポスカードのキャッシングと、みずほ銀行カードローンを比べた場合には、海外旅行の際にキャッシングが出来るのはエポスカードだけですし、返済方法や借り入れ方法もエポスカードの方が柔軟だと言えます。
クレジットカードのキャッシングは、お金に困った時にクレジットカードを持っていて、さらに短期間で、少額を借りる場合には金利手数料もそれほど高額にならないので利用しやすいサービスです。また万が一の時のお守り代わりにするのであれば、クレジットカードのキャッシング枠を設定しているだけで充分役割を果たします。
しかし一般カードのキャッシング限度額は平均して10~50万円、さらに実質年率が18.0%なので、それ以上のお金が必要になる場合にはキャッシング機能ではなくカードローンを利用する方が得策です。
みずほ銀行のカードローンは実質年率が年2.0%~14.0%と低く、最大ご利用限度額800万円まで借入をすることが可能なので、まとまったお金が必要になった際に心強い味方です。
またみずほ銀行の口座を持っていれば窓口若しくはインターネット上で申し込みができることも特長です。また年利は各借り入れに対して設定されるのではなく、カードローン専用カードに申し込みをした際の審査で決定する限度額とセットになっています。そのため、自分が借り入れの際の金利が予め分っているので、安心できるポイントの一つです。
ただしカードローンは一度契約をすれば利用限度額の範囲内で何度でも借り入れと返済が繰り返せるサービスなので、計画的に利用しなくては借入金が増えて大変なことになってしまいます。カードローンの特長である限度額内であれば何度でも借り入れができるというポイントを生かすためにも、計画的に借り入れと返済を行う事に注意しておきましょう。
実質年率 | 極度額 | 審査時間 | 融資時間 |
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年2.0%~14.0% | 800万円 | 最短当日 | 最短当日 |
担保・保証人 | 来店 | 入会金・手数料 | パート・アルバイト |
不要 | 不要 ※場合により必要 | 無料 | - |