年金受給者がクレジットカード審査を通過するための方法と注意点
クレジットカードを持てば盗難の心配や紛失時のリスクが減る
定年退職などをした方は自由な時間も増えたことで、趣味や旅行を存分に楽しみたいという方も多いことでしょう。
しかし、財布に多額の現金を入れて旅行に行くのはどうしても不安が伴いますし、財布を紛失してしまった時のダメージも大きくなります。そこで現金の代わりにクレジットカードを持ち歩けば、紛失した時もすぐに電話連絡をすれば利用停止申請ができますし、リスクが軽減されます。
そこで、定年退職をして年金受給者となった方でも、発行しやすいクレジットカードや審査を通すコツをご紹介します。
年金受給者の方はクレジットカードを発行しにくい
クレジットカードの申請時、年金受給者の方はいろいろと制限が多いというのが現状です。何故かと言うと、年金は金額に関わらず収入と見なされないからです。つまりは毎月7万円の年金を受け取っている方も、毎月30万円以上の年金を受け取っている方も、分類上はどちらも「無収入」扱いとなります。生活保護受給者の方も同じ扱いになので注意しましょう。
年金受給者がクレジットカードを発行しにくい2つの理由
クレジットカード発行申請をした際に受ける審査では「安定した継続収入」が条件となることが多いので、年金受給者の方は無収入として、審査が通りづらくなります。
また、年金受給者の方がクレジットカードを発行する上では「年齢」も見逃せません。クレジットカードは発行条件において安定した継続収入以外に年齢制限を課していることがあります。多くの場合、下限は高校生以外の18歳か20歳以上となっていますが、上限は65歳以下となります。そのため、年齢制限によってクレジットカードの選択肢が少なくなります。
年金受給者を受け入れているカードを見極めよう
年金を受給していても、働き続けていて収入があれば審査について心配は少なくすみますが、「年金受給のみでの生活」「高齢者」ともなると、申請内容をどんなに注意して書いても、年齢や収入状況は変えられないので審査は難しいままです。しかし、クレジットカードの種類によっては、年金受給者を受け入れているカードがありますので、そのようなカードの審査通過を狙ってみましょう。
年金受給者が発行申請するのにおすすめのクレジットカード
それでは、年金受給者でも発行しやすいクレジットカードはどのようなものがあるのでしょうか?おすすめのカードを3枚ご紹介します。
楽天カード
楽天カードは年会費無料のクレジットカードで、発行申請をする上でも審査基準を満たしやすいことで人気のクレジットカードです。
楽天カードはポイントがザクザク貯まるカード
ポイントプログラムの楽天ポイントはポイント還元率1%と業界内でも高く、加えて「スーパーポイントアッププログラム」という還元率上昇キャンペーンにて、ポイント還元率を最大倍に上げられます。
安心の保険も付帯
年会費無料のカードでありながら、最大2,000万円まで補償してくれる海外旅行傷害保険が付帯しています。また、カードの紛失や盗難の被害に合っても、無料でカードを再発行してくれます。万一不正使用されても、楽天が連絡を受理した日から60日前以降に発生した被害額を免除してもらえます。
楽天カードの申し込み条件
楽天カードの申し込み条件は以下の通りです。
18歳以上の方(高校生の方は除く)であればどなたでもお申し込みいただけます。
楽天カード公式サイトより引用
※ただし5年制一貫高校に在籍の方はお申し込み可能です。
このように、楽天カードには年齢の上限はありません。収入のない学生でも申込みが可能なので、支払い能力さえ確認できれば、年金受給者でも審査に通る可能性は十分にあります。
ポイント進呈ルールの変更について
2022年4月1日(金)より、一部サービスについて、楽天ポイントの進呈ルール(進呈対象金額)が下記のとおり変更されます。
- 変更前:消費税をポイント進呈対象金額に含む
- 変更後:消費税をポイント進呈対象金額に含まない
楽天市場の変更点
対象サービス 変更タイミング ポイント付与の対象金額 変更前 変更後 通常購入 2022年4月1日(金)00:00
以降の注文1商品ごとの税込購入金額 1商品ごとの税抜購入金額 定期購入
頒布会
予約購入2022年4月1日(金)00:00
以降に確定された注文注文確定時の税込購入金額 注文確定時の税抜購入金額 その他変更となる対象サービス
変更後のポイント進呈ルールについては、各サービスごとに条件等が異なる為、各サービスサイトをご確認ください。
※条件達成など固定値でのポイント進呈を行っているケースについては、ポイント進呈ルールの変更はございません。
※楽天ポイントカードでは、ごく一部の加盟店を除きポイント進呈対象金額に変更はございません。
三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード VIASOカードは、本会員の年会費だけでなく、家族カードやETCカードといった追加カードの年会費も無料になるクレジットカードです。
公共料金やETCの支払いでもポイントが貯まる
ETCカードの発行には1,100円(税込)かかりますが、有料道路のETC料金支払いにもポイントが付きます。携帯電話の料金支払いなどをすると還元率2倍になるサービスがあります。いずれも利用頻度が高いものとなりますので、積極的に活用していきましょう。
安心サポートが満載
海外旅行傷害保険が最高2,000万円かかるので、旅行時に安心できるという特徴もあります。また、ショッピングパートナー保険サービスは、カード払いで購入した商品が90日以内に破損や故障となれば年間最大100万円を補償。カード不正利用の損害を補償してくれるNICOSネットセーフティサービスもあります。
三菱UFJカード VIASOカードの申し込み条件
三菱UFJカード VIASOカードの申し込み条件は以下の通りです。
18歳以上で安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)。※未成年の方は親権者の同意が必要です。
三菱UFJカード VIASOカード公式サイトより引用
三菱UFJカード VIASOカードの条件には年齢の上限はありませんが、「安定した収入のある方」とあります。前述した通り年金受給者は一般的に無収入扱いになりますが、三菱UFJカード VIASOカードのWEB申し込みで職業に「年金受給者」の項目があることからも、審査に通る可能性は高いでしょう。
JCB CARD R
JCB CARD Rはリボ払い専用カード。高額商品でも、月々の支払いが定額なので、計画的に使えるカードとなっています。
リボ払い手数料がかかればポイントが4倍に
JCB CARD Rは年会費無料のリボ払いに特化したクレジットカードです。カード利用のすべてがリボ払いになるという変則的なクレジットカードですが、ポイント還元率はなんと2%。1,000円ごとに4ポイント(=20円相当)付きます。
Oki Dokiポイントの還元率の高さから、ポイントの貯まりやすさはこのカードの大きなメリットと言えるでしょう。
安心の保険も付帯
特典として、海外旅行傷害保険最高2,000万円が自動付帯されますし、ショッピングガード保険が購入日から90日以内ならば年間最大100万円の補償があります。本人認証サービス「J/Secure™」という独自のサービスもあるため、セキュリティ面でも安心です。
JCB CARD Rの申し込み条件
JCB CARD Rの申し込み条件は以下の通りです。
18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。
JCB CARD R公式サイトより引用
一部お申し込みになれない学校があります。
JCB CARD Rの申し込み資格に年齢の上限はありません。「ご本人または配偶者に安定継続収入のある方」とありますが、JCB CARD RのWEB申し込みで職業欄に「年金が主な収入の方」の項目があることからも、年金受給者は無収入者扱いになっていないと考えられます。申込者が無職であっても、配偶者に収入があれば申し込めるカードでもあるので、審査に通る可能性は高いです。
クレジットカード比較
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
---|---|---|---|
追加カード | 家族カード:無料、ETCカード:550円(税込)(プラチナ、ダイヤモンド会員は無料) | 家族カード:無料、ETCカード:無料※新規発行手数料1枚1,100円(税込) | 家族カード:無料、ETCカード:無料 |
ポイント | 100円につき1P | 1,000円につき5P | 1,000円につき2P |
利用可能枠 | 10-100万円 | 10-100万円 | 個別設定 |
いずれも年会費が無料のカードなので、持ち続けやすくておすすめです。楽天カードはポイントが100円で1ポイントつくためポイントが貯まりやすいですが、ETCカードは年会費がかかります。三菱UFJカード VIASOカードは追加カードもすべて年会費無料ですが、ポイントは1,000円ごとに付与されます。JCB CARD Rはポイント還元率が2%と高く、年会費も追加カードまで無料ですが、リボ払い専用のカードとなっています。
このように、各々のクレジットカードの特色を知った上で、選択してみてください。
年金受給者の方にはポイント還元率の楽天カード、ETC利用がおトクな三菱UFJカード VIASOカード、リボ払い専用のJCB CARD Rがおすすめ
年金受給者の方は定年退職して貯蓄がたくさんあったり、年金を毎月しっかりとした額をもらっていても分類上で無収入にされがちです。さらに、年齢制限を申請条件に入れているクレジットカードも多いことから、年金受給者はクレジットカードを発行しにくいということになります。
年金受給者の方でも発行しやすくて有効なクレジットカードが楽天カード、三菱UFJカード VIASOカード、JCB CARD Rの3枚です。
- 楽天カードはポイントが貯まりやすいキャンペーンを多く実施していて、日常的にも多大な還元を受けやすいカードです。
- 三菱UFJカード VIASOカードは追加カードも年会費無料で、ETCカードを持ちたい方や、旅行で安心できる保険が付帯していて欲しい人におすすめのカードです。
- JCB CARD Rはリボ専用カードで、高額ショッピングにも適したカードです。ポイント還元率も2%と高いため、日常使いよりも単発的に大きな買い物をする方はとくに利便性を感じやすいカードとなります。
年金受給者の方は、どのクレジットカードなら審査に通りやすいか確認した上で、自分に適したカードを発行するようにしましょう。
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