商品券はクレジットカードで購入できない!ただし一部の商品券は現金よりお得に購入できる


商品券はプレゼントとして人気がありますが、購入時の支払いが問題となることがあります。
一般に、クレジットカードでの決済が便利であり、ポイントも貯まるメリットがありますが、商品券の購入においてはこの方法が選べない場合が多いのです。
なぜ商品券をクレジットカードで買えないのか、そして現金での購入がお得になる場合について解説します。
・商品券のクレジット購入
・商品券購入できるおすすめのカード
・商品券購入の注意点
商品券は基本的にクレジットカードで購入できない2つの理由


まず、基本的にクレジットカードで商品券は購入できません。
しかし、なぜクレジットカードで商品券は購入できないのでしょうか?
この項目では、クレジットカードで商品券が買えない理由について解説します。
販売者側に手数料が発生してしまうから
1つ目の理由は販売者側に手数料が発生してしまうからです。
商品券は明記された額面の金額が利用できるため、扱いは現金とほとんど変わりませんが、クレジットカードで購入すると、販売者はクレジットカード会社へ所定の手数料を支払わなければならないのです。
この手数料を差し引いた分が実質の販売額となり、販売者の手元に残る仕組みになっています。
つまり、商品券を使って利用してもらう金額より、クレジットカードでの販売額の方が安くなってしまうので、販売者が損してしまうのです。
販売者も利益を上げる必要があるので、商品券をクレジットカードで購入できないようになっています。
現金化の恐れがあるから
2つ目の理由は現金化の恐れがあるからです。
そもそもクレジットカード会社では、現金化を目的としたクレジットカードの利用を禁止しています。
商品券は金券ショップなどで買取してもらえば現金化が可能です。
クレジットカードで商品券を購入して、それを金券ショップに売られてしまうとクレジットカードの現金化と同じになってしまうため、商品券をクレジットカードで購入できないようにしています。
一部の商品券はクレジットカードで購入できる


前の項目で解説した通り、基本的に商品券はクレジットカードで購入できないようになっています。
しかし、一部の商品券なら、特定条件を満たすことでクレジットカードと使って購入できるようになっています。
ここでは、クレジットカードで購入できる商品券と、購入するための条件について解説します。
JCBギフトカード
1つ目のクレジットカードで購入できる商品券は「JCBギフトカード」です。
その名の通り、クレジットカードの国際ブランドを運営する「株式会社ジェーシービー」が発行する商品券になります。
この株式会社ジェーシービーが発行するJCBギフトカードなら、クレジットカードで購入できます。
ただし条件があり、国際ブランドがJCBのクレジットカードでなければなりません。
もし、JCBカードを持っていないのなら、以下のクレジットカードがおすすめです。
JCBギフトカード購入におすすめのクレジットカード:JCB CARD W
JCB CARD Wは、ポイント還元率が通常のJCBカードの常に2倍以上で年会費は永年無料など、カード会員にお得となる特典がたくさん揃っています。
また、国際ブランドが直接発行するプロパーカードと呼ばれるクレジットカードの中で、年会費が永久無料なのは珍しいです。
JCBカードに関して言えば、このJCB CARD Wと女性向けの特典が充実している姉妹カードのW plus Lだけとなっています。
JCBの商品券をクレジットカードで購入したいなら、ぜひJCB CARD Wを作ってみてください。
国際ブランド | JCB |
---|---|
申込条件 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方 |
年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行手数料 | 無料 |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 1.0%〜5.5% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
ポイント有効期限 | 24か月 |
最低交換単位 | 200ポイント~ |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 付帯なし |
VJAギフトカード
2つ目のクレジットカードで購入できる商品券は「VJAギフトカード」です。
三井住友カードが発行する商品券で、全国50万以上の店舗や施設で利用できます。
以前までVISAギフトカードとして発行されていた商品券が、2010年以降からVJAギフトカードと名称を変えて発行されるようになったのです。
そして、このVJAギフトカードは、三井住友カードを使えば購入できます。
では、三井住友カードのスペックを見ていきましょう。
VJAギフトカード購入におすすめのクレジットカード:三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、日本で最も有名な老舗カードブランドの一つ「三井住友カード」が発行するナンバーレスのスタンダードカードです。
券面にはカード番号の記載がなく、情報は全てスマホで管理されているという高いセキュリティを誇ります。
この非接触式カード決済が使えるコンビニやスーパーは多く、使えるチャンスがたくさんあるので、日々の買い物がスピーディーになるでしょう。
もし、VJAギフトカードをクレジットカードで購入したいなら、ぜひ三井住友カード(NL)を作っておきましょう。
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
---|---|
申込条件 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行手数料 | 無料 |
ETCカード年会費 | 550円(税込) ※年一回以上利用で年会費無料 |
ポイントプログラム | Vポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~7.0% |
ポイント有効期限 | 2年 |
最低交換単位 | 1ポイント(Vポイントアプリ支払い充当) |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 付帯なし |
三菱UFJニコスギフトカード
3つ目のクレジットカードで購入できる商品券は「三菱UFJニコスギフトカード」です。
その名の通り、三菱UFJ銀行が発行する商品券で、全国のスーパーやコンビニ、百貨店など幅広い場所で使えます。
また、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズといった旅行会社や、ヒルトンホテル、ホテルニューオータニといったホテルでも使える場所があるので、かなり利便性の高い商品券です。
そんな三菱UFJニコスギフトカードを購入できるクレジットカードは三菱UFJカードです。
では、三菱UFJカードの基本スペックについて紹介します。
三菱UFJニコスギフトカード購入におすすめのクレジットカード:三菱UFJカード
三菱UFJカードは、2021年7月1日に登場したばかりの三菱UFJニコスのフラッグシップカードです。
これまで発行されていた「MUFGカード」を一新し、新たなデザインと機能でリニューアルされました。
最大の特徴は、月ごとの利用額に応じてポイント還元率がアップする点です。
基本還率は0.5%で、そこから月間3万円以上の利用で還元率1.2倍、月間10万円以上の利用で還元率が1.5倍になります。
選べる国際ブランドも多いので、三菱UFJニコスギフトカードをクレジットカードで購入したい方は、ぜひ三菱UFJカードを作っておきましょう。
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス |
---|---|
申込条件 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く) |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,375円(税込) ※年一回以上利用で年会費無料 |
ETCカード発行手数料 | 1,100円(税込) |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイントプログラム | グローバルポイント |
ポイント還元率 | 0.5~5.5% ※グローバルポイントの金額相当額表記は、1ポイントあたり5円相当の商品に交換した場合です。交換商品により、換算額が異なります。 |
ポイント有効期限 | 2年 |
最低交換単位 | 1ポイント |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 付帯なし |
Amazonギフト券
4つ目のクレジットカードで購入できる商品券は「Amazonギフト券」です。
ネット通販サイトの最大手である「Amazon」が発行するギフト券で、Amazon内の商品であれは基本的にすべての商品で使えます。
Amazon自体かなり品揃えが豊富なので、そこで使える商品券となれば使い勝手は非常に良いでしょう。
また、金額を1単位で指定して購入できるため、細かい金額で使いたい方にもピッタリの商品券です。
実は、Amazonギフト券に関しては、どのクレジットカードでも購入できます。
- Amazonギフト券が購入できる国際ブランド
-
- VISA
- Mastercard
- アメリカン・エキスプレス
- JCB
- 銀聯(UnionPay)
これらの国際ブランドであれば、プロパーカードはもちろん、どの提携先のクレジットカードでも購入可能です。
そのため、できるだけポイント還元率の高いクレジットカードを選んで、そのカードで商品券を買うようにした方が良いでしょう。
商品券をクレジットカードで購入する際の注意点


一部の商品券は、クレジットカードで購入できます。
しかし、いくつかの注意点があるので、ここでチェックしていきましょう。
指定のクレジットカードでないとクレジット払いができない
1つ目の注意点は、指定のクレジットカードでないとクレジット払いができないことです。
例えば、JCBカードならJCBのクレジットカード、VJAギフトカードならVISAのクレジットカードなど、指定されたクレジットカードでなければ購入できません。
もし、購入したい商品券の購入で使えるクレジットカードを持っていなければ、新しく発行する必要があり、手間と時間がかかってしまいます。
クレジットカードの発行は、早くても1週間程度かかるのが一般的なので、時間には余裕を持って手続きを進めるようにしてください。
店舗や金券ショップなど実店舗ではクレジットカードでの購入ができないケースもある
2つ目の注意点は、店舗や金券ショップなど実店舗ではクレジットカードでの購入ができないケースもあることです。
その理由としては、前の項目で解説した通り、クレジットカードの現金化を防ぐ目的と、店舗側の損失を防ぐ目的からです。
金券ショップや正規の販売店ではクレジットカードで購入できないところが多いので、利用する際は事前に確認するようにしてください。
クレジットカードで大量購入してしまうと利用停止のリスクもある
3つ目の注意点は、クレジットカードで大量購入してしまうと利用停止のリスクもあることです。
クレジットカードの現金化は規定にもある通り、禁止されています。
もちろん、だからといってクレジットカードを使った商品券の購入自体は禁止されていません。
しかし、あまりに大量の商品券を購入してしまうと、クレジットカード会社に「もしかして規約違反の現金化をしているのでは?」と疑われて、連絡が入るケースがあります。
現金化が疑われると、場合によっては一時的に利用停止処分になり、最悪の場合は強制解約処分になります。
クレジットカードで商品券を購入するとしても、あくまで商品券として利用する時だけにしてください。
商品券をクレジットカードで購入すればポイントが貯められる


今回は、商品券をクレジットカードで購入できない理由について解説しました。
基本的には、クレジットカードの現金化が禁止されていたり、販売店の損失を防ぐ目的があったりするため、購入できないようになっているのです。
ただ、一部の商品券は指定のクレジットカードなら購入できます。
おまけに、商品券をクレジットカードで購入すれば、ポイントが貯められるので現金よりお得です。
もし、商品券をクレジットカードで購入したいなら、対象カードの中でも基本還元率の高いカードを使うようにしてください。
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