クレジットカードの入会はしたものの思っていたほど使っておらず、どこかに置いたままになっているクレジットカードはありませんか。使わないクレジットカードに年会費が発生していると無駄な出費になってしまうだけでなく、日ごろからカードのチェックをしていないと、盗難に遭っていても気づきにくいなど防犯上のリスクも高まってしまいます。
そこで使っていないクレジットカードの退会方法や、他社カードに申し込むときに気を付けるポイントについて、すでにKCカードを持っている方に向け、情報をまとめてみました。
KCカードは年会費が2,000円+税で、海外旅行の保険が自動付帯しており、さらにクレジットカード利用200円=1ポイントがもらえる高機能カードです。またKCカードが提携している店舗で割引が受けられるほか、電子マネーのnanacoやEdyのチャージをクレジットカードから行うことで、ポイントが2倍になる特典も付いています。
しかし海外旅行へ行く時の保険として利用したり、ポイントを沢山貯めてお得に使ったり、さまざまな特典を活用できていないと年会費だけが掛かってしまうので、持っていてもあまりメリットが感じられず退会を考える方もいます。そこで退会手続きをする前にチェックすべきことをリストアップしてみたので確認してみてください。
クレジットカードの退会を行うと、再度同じクレジットカードに入会したい時には新規申し込みと同じ手順を踏まなくてはなりません。また再入会の時には審査が厳しくなってしまうことがあるので、本当に使わないかどうかをもう一度考えてみてください。
クレジットカードの契約状況や支払い状況、トラブルの有無などは信用情報機関というところに必ず記録されていて、申し込み状況は過去6ヵ月分、支払い状況は過去5年分が残っています。そのため短期で入会と退会を繰り返していると、入会特典狙いの顧客だと思われてしまったり、何らかの問題があって短期退会をしていると思われてしまうので、どんなに短くても6ヵ月、できれば1年間は退会しないようにしてください。
また新カードに入会申し込みをするにあたって、退会手続き前に新カードの申し込みを行う方が得策なことがあります。例えば複数枚のカードの退会をして新カードに申し込みたい場合には、退会後にカードの申し込みを行うと、トラブルが起きたから複数枚のカードを一気に退会したのではないかと思われてしまうからです。
クレジットカードは退会と同時にポイントも失効してしまうので、ポイントが残っているときには退会手続きをする前にポイント交換をしておいてください。
リボ払いや分割払いキャッシングなどの支払残高がある場合には、退会した翌月に残高すべてが一括請求されてしまうので、口座に一括請求額に足りるお金が入っていない場合には、残高を支払いきってから退会手続きを取りましょう。
クレジットカードで公共料金や携帯電話代を決済している場合には、必ず退会前に引落先の変更手続きを行ってから退会しましょう。実は信用情報機関には携帯電話代の支払い状況も記録されているので、携帯代金の引き落としができないとクレジットカードで未納または滞納をしたのと同じ扱いになってしまうのです。
信用情報機関にあるクレジットカードや携帯電話、ローンの契約、支払い状況のことをクレジットの利用履歴=クレジットヒストリーと呼び、このクレジットヒストリーはクレジットカードの入会審査の時に特に重視されるものです。
毎月の支払いをきちんと行っていれば問題はないのですが、もしも滞納や未納をしがちだったり、繰り返したりしている場合には、最悪の場合ブラックリストに載ってしまいます。ブラックリストに載ると、クレジットカードの契約やローンの契約などが一切できなくなってしまうので、支払は確実に行いましょう。
家族カードやETCカードなど、退会しようとしているクレジットカードに付帯して申し込んでいるカードも退会と同時に使えなくなってしまいます。そのため、通勤などでETCカードを使う場合には、先に別のクレジットカードに入会してETCカードを作ってから退会することをおすすめします。
KCカードの退会手続きは、まず手元にクレジットカードを用意して、クレジットカードの裏面に記載されているサポートセンターに電話を掛けるだけで完了します。あまりにも簡単で拍子抜けされる方も多いのですが、書面も必要ありません。
KCカードに限らず殆どのクレジットカードは同様の手続きで退会ができますし、アンケートとして退会理由を聞かれることはありますが、引き留められることもないので安心して電話をかけてください。
そしてクレジットカードの退会手続きが完了したら、かならずカードはシュレッダーにかけるかハサミを入れて捨てます。とくにカードの裏にある黒い磁気部分とICチップには個人情報が載っているので、情報を悪用されてしまわないためにもきちんと切って捨ててください。
これで退会手続きはすべて完了しましたので、次に入会するカードの選ぶときのポイントを確認していきます。
クレジットカードは銀行系や消費者金融系、信販系など発行している会社もさまざまで、また種類も多いためにどれを選んでいいのかが分からなくなってしまいがちです。クレジットカードは利用記録も残るため簡単に入会や退会ができるものではありません。まずは入会審査に通るか、そして長く使えるか、具体的な使い方がシミュレーションできるかをポイントにして選んでいきます。
三菱UFJカード VIASOカードは三菱UFJニコスが発行している年会費無料のクレジットカードで、最大の特長はポイント高還元+1年間に累積したポイントを現金で自動キャッシュバックされるということです。
ポイントは1,000円のクレジットカード利用で5ポイント還元されるため、ポイント還元率は0.5%ということになり、一般的なクレジットカードのポイント還元率が0.1~0.5%なので高還元率のカードだと言えます。またポイントを貯めても交換したいものがなく、いつの間にか期限切れで失効していたという経験をされた方や、とにかくシンプルに使いたいという方におすすめしたいカードです。
ただし三菱UFJカード VIASOカードは三菱UFJニコス=銀行系のクレジットカードなので、審査は厳しめの部類に入ります。基本的には銀行系・信販系・流通系・消費者金融系の順番に審査が通りやすくなるといわれており、銀行系のカードは高い信頼がおける方でないと審査を通さないことから、ステータスカードとして認識されています。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 年会費無料 新規発行1,100円 |
最短翌営業日 |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
0.5%~1.0% |
ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行している年会費無料のカードで、独自の審査基準を設けているクレジットカードです。支払いはすべてリボ払いになってしまいますが、審査が※1、発行も可能というメリットもあります。
※1 お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
クレジットヒストリーに不安がある方や、とにかく急いでクレジットカードの入会を行いたい方にはおすすめのクレジットカードです。
年会費 | 審査時間 | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | ※1 | 受取 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.25% | 最大800万円※2 |
クレジットカードは名前の通りCredit=信頼性をもとにして入会できるカードなので、審査の時には申込者がカード利用をした代金を支払えるかどうかを判断する上でクレジットヒストリーの存在は欠かすことができません。
悪気もなくついうっかりして未納や滞納をしてしまったとしても、クレジットヒストリーには未納や滞納があったという事実だけが記載されてしまいます。クレジットカードはとても便利な一方、扱い方を間違えてしまうと自分自身がこれまで築いてきた信頼を崩す結果になってしまうこともあるので、信頼されるユーザーで居続けるためにも、代金の支払いはきちんとしていきましょう。
また新しいカードに入会申し込みをする際には、退会したカードはどのようなデメリットがあったから使わなかったのか、逆に気に入っていたと部分はどこだったのかも併せて考えて、自分の生活シーンに合わせて活用していけるカードを選んでください。