「ろうきん」または「労金」について知っている方は、これまで労働組合などに関係してお仕事をしていた方でなければ、名前こそ知っていてもどんな組織なのかについてあまり多くを知らないのはないでしょうか。
ろうきんは、「労働組合や生協などのはたらくなかまがお互いを助け合うために資金を出し合ってつくった、協同組織の金融機関で、全国に13の〈ろうきん〉があり、〈中央ろうきん〉は、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の関東1都7県を営業エリアにしています。」とHP上で確認できます。
また、ろうきんはローンを生業として働く人を応援する福祉金融機関で、働く人の団体や市民の団体を会員として、そのネットワークによって成り立っている期間です。
ろうきんの商品・サービス内容は、銀行とほとんど同じですが、経営理念である基本スタンス(目的・運営・運用)がまったく異なっているという特長があります。
ろうきんは、はたらく仲間がつくった金融機関なので、お互いを助け合うために資金を出し合ってつくった、協同組織の金融機関です。わが国に金融機関はたくさんありますが、はたらく仲間とその家族の生活が豊かになることを目的につくられた金融機関は、ろうきんだけだと言えます。
ろうきんは、営利を目的としない金融機関なので、銀行とは根本的に異なります。銀行は株式会社であることから、主要株主の意向に運営が左右され、一般利用者の小さな声はなかなか反映されることがありません。しかし、ろうきんは「労働金庫法」という法律に基づいて、「非営利」であることを原則に、会員(労働組合、生活協同組合などの団体)およびその構成員の一人ひとりが主人公となれるように運営をしています。
ろうきんの預金・ローンなど商品や各種サービスなどは、銀行とほとんどかわりませんが、営利目的でお金を貸し出す銀行とは異なり、会員から預かった資金は全体の共有財産として考え、住宅・教育・マイカーなどの資金として会員の生活を守り、より豊かにするために使われているます。
ろうきんには全国に13のろうきんがあり、それらの中央機関として「全国労働金庫協会」があります
北海道 |
北海道ろうきん |
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青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県 | 東北ろうきん |
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県 | 中央ろうきん |
新潟県 | 新潟ろうきん |
長野県 | 長野ろうきん |
静岡県 | 静岡ろうきん |
富山県・石川県・福井県 | 北陸ろうきん |
愛知県・岐阜県・三重県 | 東海ろうきん |
滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県 | 近畿ろうきん |
鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県 | 中国ろうきん |
徳島県・香川県・愛媛県・高知県 | 四国ろうきん |
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 | 九州ろうきん |
沖縄県 | 沖縄ろうきん |
お金を貸す、という意味においてのみ着眼すれば確かにろうきんも銀行も同じ形態を取っていると言わざるを得ませんが、銀行は基本的に「営利」を目的として株式会社化していること。そして、企業を中心に融資していますが、ろうきんは企業向けの融資はほとんど行っておらず、大多数が個人向けなので、銀行とは全く別の存在だと言えます。
銀行系クレジットカードと同様にろうきんにもクレジットカードがあります。
カードフェイス |
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国際ブランド | VISA・MasterCard |
年会費 | 1,250円+税 |
申し込み資格 | 原則として満18歳以上の |
安定収入のある方 |
出典:http://www.rokincardservice.co.jp/service/rcs/card.html
ろうきんカードは自営業やクレジットカードを持っていなかった方にも間口が広いクレジットカードだと言われており、まずはクレジットカードの履歴であるクレジットヒストリー=通称クレヒスを作るのにもってこいなクレジットカードだと言えます。
クレジットカードを作るにあたり、クレジットカードユーザーとクレジットカード会社の間には「信用=クレジット」があるからこそ発行されるものです。クレジットカード会社はクレジットカード決済をした代金を一度立て替えた形になり、その代金を踏み倒されてしまうと多額の損失を出してしまうことになります。
そのため、クレジットカードを作るときには、個人的な収入・年収・住居形態だけではなくこれまでのクレジットカードの利用履歴やローンの支払い状況、携帯電話の利用履歴を「個人信用情報機関」というところで照会してから審査を行っています。
そのためクレジットカードの利用履歴がないという方は、クレジットカードの利用履歴を作るためにも、まずは持ちやすいクレジットカードを持つという手段を取ってから、本来目的であったり憧れているクレジットカードの申し込みを行うという方も少なくはありません。
基本的にクレジットカードは外資系→銀行系→信販系→流通系→消費者金融系の順に記入項目が少なくなり、収入があるかないかで審査を行っていく感じに見えます。
ろうきんのクレジットカードは銀行系と流通系の間あたりに位置するクレジットカードなので、間口は広いのですが審査に受かるか不安だという方は消費者金融系のクレジットカードでまずはクレジットヒストリーを積んでいくことをお勧めします。
消費者金融であるアコムと国際ブランドであるMasterCardが提携して発行しているクレジットカードを「ACマスターカード」といいます。
年会費 | 審査時間 | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | ※1 | 受取 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.25% | 最大800万円※2 |
ACマスターカードは審査の状況にも寄りますが、ネット申込み後に自動契約機むじんくんで発行をすることも出来るので、どうしても急いでクレジットカードを作りたいという方にもおすすめしたいカードです。
しかし気を付けておきたいのは、ACマスターカードは「リボ払い専用」のクレジットカードなので、リボ払いの金額として設定している金額以内であれば利息は掛からず一括払いと同じように利用することが出来ますが、一般的なクレジットカードの支払方法である一括払いや分割払いの方法だと思って使ってしまうと大変なことになってしまいます。
また毎月の支払額が一定額だからと言って安心していると、元金には当然利息が掛かってくることになるので、使えば使うほど元金が膨れ上がり、気付いたときには何十万、何百万の元金に膨れ上がってしまっていることがあります。そうならないためにも、まずは利用の際にしっかりと計画を立て、さらに、リボ払いの設定金額を多めにしておくことで一括払いと同じような使い方をすることが出来るようになります。
クレジットカードでせっかくクレジットヒストリーを作ろうと思っても、いつの間にか元金が大きくなってしまい、支払えずに個人再生や自己破産になってしまっては元も子もないので、クレジットカードはとても便利なアイテムではありますが、使い方を間違えると自分自身が痛い目を見ることになるアイテムであるということも考えて利用するようにしてください。
しかしながらACマスターカードは審査が不安だった方の多くに選ばれているカードです。
申込み後、発行になったらぜひ大切に使っていきましょう。