よく耳にする「デビットカード」は、ここ数年で所有する人が急増しています。しかし、持ってみたいと思っても、デビットカードってよくわからない方も多いことでしょう。
そこで今回は、「常陽銀行デビットカード」とクレジットカードの一つ「ACマスターカード」を比較し、それぞれのメリットをチェックしていきましょう。
「デビットカード」とは、買物代金を口座から引き落とすためのカードのことをいいます。
「クレジットカード」は、「掛売り」という形で後日精算することになりますが、「デビットカード」では即時決済をするシステムとなっています。
スーパーなどのレジ接続の端末に「デビットカード」を差し込み、暗証番号と金額を打ち込むと、自分の口座から代金が引き落とされ、店に振り込まれるという仕組みであるのが「デビットカード」なのです。
銀行の口座からその都度、引き落としをかけ決済する訳ですから、銀行口座にある金額が限度額となります。カード発行会社からすると、クレジットカードのように掛売りではありませんから、現金の回収をし損ねるというリスクはありません。ですから、クレジットカードを作成するときのような審査や与信はないのが一般的です。
デビットカードは口座から即時引落しのため、審査はありませんが、キャッシングはできません。急遽現金が必要になった場合には、クレジットカードやカードローンを検討しましょう。
デビットカードは、「銀行口座」から引き落としをかけるシステムなので、カード会社指定の銀行口座をもっていることが必要です。もし口座がない場合には、口座を開いてからでないとカードの利用は出来ません。
カード会社にもよりますが、申し込みをしてから発行まで、1週間から1ヶ月程度かかります。ちなみに某銀行のデビットカードについて、質問窓口に電話して聞いてみたところ、口座の開設からカードの発行までに2週間程みてくださいと言われました。
急ぎで必要という方にはあまり向いていないといえるでしょう。
支払方法 | 即時払い |
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発行可能年齢 | 15歳以上 (中学生を除く) |
キャッシング機能 | なし |
ポイント還元率 | 0.2% |
ATM手数料 | 月4回まで無料 |
発行日数 | 約1週間 |
デビットカードの一般的な知識を深めたところで、いよいよ「常陽銀行デビットカード」についてそのメリットとデメリットをみていきましょう。
ポイントシステムはありませんが、キャッシュバックのサービスがあります。具体的には、毎月利用金額の0.2%が自動で口座に入金されるシステムとなっています。ポイントがついても好きな物が買えなかったり、好きなお店で使えないという場合もありますので、毎月使った分に応じてキャッシュバックされるのは合理的なサービスです。
一般のお店などでは幅広く使用できるカードですが、近年増えているネットショッピングの対応はどうなのでしょうか。
この常陽銀行デビットカードについてはネットショッピングでも使用可能です。また、海外でも使えますので、海外で現金を持ち歩かなくてもよくなり安心できます。
常陽銀行デビットカードは、VISA加盟店であれば一般のお店でも使用できるので、現金持ち歩き不要となるため、定期的にATMに行く必要がなくなります。
いわば小さなATMを持ち歩くことができるといえるのです。ATMで現金を下ろす手間が省けるだけでなく、その分の手数料もかからなくなるので、とても節約になります。
それでは次にデメリットと考えられる点についてみていきましょう。
「デビットカード」には基本的に審査がありませんが、実はこの「常陽銀行デビットカード」には審査があるのです。
ただし、クレジットカードを作る際の様な審査とは少し異なります。
常陽銀行の会員資格、例えば「日本に居住しているかどうか」や「15歳以上」などの諸条件を満たす方なら大丈夫なのです。ですから、他のクレジットカード会社の審査で落ちた方でもトライしてみる価値は十分あります。
デビットカードの作成には銀行の口座が必要になります。常陽銀行の場合にはどこの銀行口座でもよいわけではなく、「常陽銀行の口座開設」が必要になります。
既に持っている方は良いのですが、持っていない方には面倒な手続きになるでしょうし、現在使用している他銀行口座を使用できないというのはデメリットといえるでしょう。
常陽銀行デビットカードの場合、デビットカードとキャッシュカードは別のものになります。例えば、買い物をする際には「常陽銀行デビットカード」を使いますし、ATMで現金をおろす際には、「常陽銀行キャッシュカード」を使うことになるわけです。
ですから場合によっては2枚持ち歩く必要がありますので、些細なことかもしれませんがデメリットといえます。また、枚数が多くなれば管理も面倒ですし、なくしたりするリスクも増えます。
同じく銀行系のデビットカードの代表として「三菱UFJ -VISAデビット」と常陽銀行デビットカードを比較してみました。表1を参考にしてみてください。
次に常陽銀行デビットカードとクレジットカードを比較していきましょう。
クレジットカード、もちろん審査が必要になります。審査内容は、その会社によって異なりますが、一般的には、デビットカードを作成する際に必要な書類に加え、収入がわかる書類の提出や職場への在籍確認などがあります。
ここで、常陽銀行デビットカードとACマスターカードを作成するのに必要な書類をまとめてみましょう。
必要なもの
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ACマスターカード | JOYO CARD Debit |
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顔写真入りの身分証明書(免許、保険証など) 顔写真が入っていない場合 ・住民票 ・公共料金の領収書(電気、ガス、水道、固定電話、NHK) ・納税証明書 のいずれか1点が別途必要 ※書類にマイナンバー、本籍が記載されている場合は、塗りつぶすなどして写らない状態にする 収入証明書(50万円を超える契約を行う場合または他社を含めた借り入れが100万円を超える場合) 在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書(外国籍の方) |
印鑑 顔写真入りの身分証明者(運転免許証、パスポート等) 顔写真が入ってない場合 ・電話料金(携帯電話も可)の領収書または口座振替通知書(原本) ・電気・ガス・水道・NHK(いずれか1つ)の領収書または口座振替通知書(原本) ・住民票の写し(原本) ・印鑑証明書(原本) のいずれか1点が別途必要 ・原本を送る(保管義務があるため、返却はない) ・発行年月日または領収日から6か月以内のものに限る ・クレジットカード等の引落しにより領収書が手元にない場合は、クレジットカードの請求書 (公共料金の引落し明細が確認できるもの)の原本でも代用が可能 |
必要になる書類はほとんど変わりません。
発行に必要なものや申し込み方法はどちらもほとんど同じではありますが、発行時間はACマスターカードのほうが約30分となっているので軍配が上がります。
申し込み方法 | 審査、発行 | |
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ACマスターカード | インターネット 店舗 むじんくん(無人契約機) |
約30分 |
JOYO CARD Debit | インターネット、郵送、店頭 | 約1週間 |
発行までにかかる期間は、常陽銀行デビットカードの発行には1週間程かかりますが、ACマスターカードの場合には約30分で審査から発行まで可能になります。急ぎでカードを作る必要がある方にとっては、「ACマスターカードの当日発行」は大きなメリットといえるでしょう。
そもそも当日発行可能などと言われても、審査に落ちてしまっては、結果的には無意味なメリットです。それではACマスターカードの審査の難易度についてチェックしていきましょう。
一般的に審査の難易度が一番高いのが銀行系と言われています。
次に信販会社やクレジットカード会社が発行しているカード、難易度がもっとも低いのは消費者金融が発行しているカードとされています。「ACマスターカード」は、アコム株式会社という三菱UFJ銀行のグループ企業である消費者金融会社が発行しているカードのため、カードローン審査に準じた審査となっていますので、他の会社で審査落ちしてしまった方も審査に通る可能性は十分にあります。また、初めての審査だから自信がないという方にもおススメできるカードです。
それでは、そんなおススメの「ACマスターカード」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
常陽銀行デビットカードでは、常陽銀行に口座を開設しなくてはなりませんでした。しかし、ACマスターカードの場合、現在使用している銀行口座をそのまま使用できますので、新たに銀行口座を開設する手間、その口座を管理する手間はなくなりますので便利です。
常陽銀行デビットカードは、初年度年会費は無料ですが2年目以降は1,080円(消費税込)がかかります。
ただし、2年目以降も、前年1年間の利用額10万円以上の場合や年会費請求月の月末時点で23歳以下の場合、年会費は無料となります。
小額しか利用しない方や念のために作っておきたい方などにとっては、2年目以降に費用がかかってしまうのはハードルが高いと感じてしまう方も多いかもしれません。
その点「ACマスターカード」では、年会費無料なので小額しか利用しない方や、念のために作っておきたいという方、初めてのカードで不安がある方でも、カードを作成することができます。
「クレヒス」とは、クレジットヒストリーのことです。
クレジットヒストリーとは、今までクレジットを利用してきた履歴の事をいい、毎月定期的に利用して、延滞がなければ「良い履歴」になりますし、逆に延滞ばかりしていると「悪い履歴」になります。それ以外にも、延滞ばかりしていると通常は強制解約され、それが履歴に残りますので、実際にはほとんど使用せずとも、長年持ち続けているだけで「プラスの履歴」がつくと言えます。
この「クレヒス」は、どのクレジット会社で登録されたのかということに関係無く、加盟している全クレジット会社から閲覧できてしまうため、優良なクレヒスがあれば、今後新規クレジットカード申込時に、有利に働き、逆にマイナスのクレヒスがあれば、審査に大きな影響を与える可能性があります。
場合によってはブラックリストに載せられて、どのクレジットカードに申込んでも審査に通らなくなってしまいます。
ACマスターカードは、申込みやすいクレジットカードなので、クレヒスの再構築にも適しており、利用を続けていくことで優良利用者となることもできます。
常陽銀行デビットカードもACマスターカードも、ポイントは付きません。しかし、両カード共にキャッシュバックというシステムをとっています。
常陽銀行の場合には、月々の使用額の0.2%をキャッシュバックしてくれます。
一方、ACマスターカードの場合には、0.25%をキャッシュバックしてくれますので、還元率からしても、ACマスターカードの方がお得ということになります。
常陽銀行デビットカードの場合には、一括払いしか支払い方法がありませんが、ACマスターカードの場合には一括払いは勿論のこと、リボ払いも選択できます。今月は出費が多いし何ていう場合には心強いメリットです。
ACマスターカードは消費者金融機関が発行しているカードです。ですから、その人の現状に合わせて柔軟に審査をしてくれます。
例えば、今まで働いていなかったけれど、正社員の内定が出ていて、来月から働き始めるなんていう方もそれを踏まえたうえで審査をしてくれるため、審査が心配だという方にはおススメのカードです。また審査から発行までが速いので、スムーズにいけば当日発行が可能です。
「常陽銀行デビットカード」と「ACマスターカード」をいろいろな視点からみてみましたが、極論を言ってしまえば、その人のライフスタイルやお金に関する価値観で選ぶのがよいでしょう。例えば、現金払いが好きという方は、デビットカードの方が性に合っているといえるでしょう。しかし、その観点だけでカードを選ぶのは勿体ないといえます。
ACマスターカードは、審査が心配という方でも、柔軟に審査をしてくれますし、審査をして最短で当日にカード発行が可能です。
また、キャッシュバックにより高利率で還元をしてくれますので、現金払いやデビットカードを使用しているよりもお得です。
これを機に、是非お財布に、貴方の心強い味方「ACマスターカード」を入れてみませんか。