ポイント有効期限の迫るイオン・楽天カードのポイントを賢く使う技
クレジットカードのポイント有効期限は重要な要素
クレジットカードに取って、ポイントサービスはさまざまなサービスの中でも、大きな評価基準のひとつだと言えるでしょう。そのポイントサービスにとって、ポイント有効期限はその評価を左右する要素である事は間違いありません。
せっかく優れたポイントサービスを提供するクレジットカードであっても、ポイントの有効期限が失効してしまったら、カード利用で得たメリットも水の泡になってしまいます。
ポイントの有効期限は基本的にカード決済を行った日から換算して期限が定められているため、その規定日が訪れれば自動的に失効してしまいます。つまり利用日を起源に失効日がそれぞれ異なるため、管理が非常に大変なのです。
例えば過去に高額な商品を購入して数字の大きなポイントを保管しており、欲しいものにあと少しで手が届くという時に、大幅なポイント失効が発生してしまうという様な悲しい出来事もないとは言い切れないのです。
ポイントの仕組みを簡単に理解するために下記のポイント有効期限についての説明図を参照してみましょう。
ポイント有効期限1年のカードの場合
このポイント有効期限は、場合によってはカード会社によっての考え方が存在しますので、それぞれサイト内の説明をよく読んで理解する必要があります。
利用でポイントを貯める工夫がなされるカードの期限は短命?
特にポイントサービスに力を入れるクレジットカード会社の提供するポイントサービスは、他のカード会社のポイントサービスと比較して、有効期限が短命な傾向があります。
これは、定められた条件をクリアしてポイントがもらえる特典と比較して、利用者の利用に関係するサービスは取得出来るポイントの増減が大きくなる事から、有効期限を短命化する事でリスクを低減させる狙いがあります。
従って、ポイント有効期限の短いカードに置いては、いかにそのポイントを失効させない様にするかの利用方法が重要になってきます。今回はポイント特典の評価に定評のある楽天カードとイオンカードについて紹介して行きましょう。
楽天カードはIT企業を中心とした金融、旅行、イベントその他のさまざまな企業を傘下に持つ大きなグループ企業です。グループ全体に共通する楽天ポイントと言うポイントプログラムが提供されており、各社を利用する事でポイントを貯める事ができます。
そのポイントの利用に特典が与えられているのが楽天クレジットカードであり、より大きなメリットが得られる様に、利用に際してのさまざまなポイントボーナスが提供されています。
またイオンカードは会員3,000万人を超える国内では最大規模の流通系クレジットカードで、国内では最多のショッピングセンターなどの店舗数を誇り、そこで利用される電子マネーWAONと共有するメリットを持っていることから会員数の多いクレジットカードです。
このイオンカードもイオングループの利用割引と豊富なポイント特典が柱となっており、そのメリットは大きいなものとなっています。ポイントの有効期限が比較的短命に設定されているものです。
ここで紹介したクレジットカードは2枚共にサービスが充実している反面、ポイントの有効期限が比較的短命に設定されているものです。これらのカードのポイント延命にどのような方法があるのかを紹介し、更に注意点も併せて紹介していきましょう。
イオンカードの具体的なポイント期間延命対策
イオンカードのポイントは「ときめきポイント」が運用されており、ポイントの有効期限はその翌々年の誕生月月末までが期限となっており、1年以上、2年未満となっています。まずは簡単に下記のポイント有効期限の説明図を参照してみましょう。
ときめきポイントの獲得期間・応募期限について
ときめきポイントで貯まったポイントを翌年へ繰越いただけます。
ポイントの獲得期間:誕生月11日~翌年誕生月10日
ポイントの応募期限:ポイントの獲得期間開始日の翌々年誕生月末日
誕生月が過ぎたばかりで12/31に近いほど、ポイントの有効期限はなくなり、目前に誕生日が近い誕生月のポイント付与ほど2年近い有効期限となる訳です。いずれにせよ、この有効期限は2年を待たず失効してしまう仕組みなのですが、このポイントを最大更に2年間有効にしておく方法があります。
それは
ときめきポイントをWAONポイントに移行するという裏技を利用するのです。
基本的にときめきポイントの交換、移行サービスの利用先はほぼWAONポイントと同じであり、WAONポイントが電子マネーとして利用出来るので、大きな支障はない訳です。
実際にはこの技を利用する事で、WAONポイントとして最大4年弱の期間はポイントを有効にしておく事ができるのです。
ではWAONポイントの有効期限についてもその仕組みを参照しておきましょう。
WAONポイントの有効期限
WAONポイントの有効期限は、1年間のポイント加算期間を含む最大2年間となります。有効期限を過ぎたWAONポイントは、失効いたしますのでご注意ください。
加算期間について・・・WAONポイントは1年単位で管理させていただきます。初年度の加算期間は初回のチャージ日から、1年経過後の月末までとして、その後は1年ごとの管理となります。
初年度ポイント
加算期間=2010年10月25日~2011年10月31日
有効期限=2012年10月31日まで有効
2年目ポイント
加算期間=2011年11月1日~2012年10月31日
有効期限=2013年10月31日まで有効
楽天カードの具体的なポイント期間延命には注意点がある
楽天カードはポイント特典の充実したクレジットカードだと定評があるクレジットカードです。
そのポイントプログラムは多彩で提携先がグループ内にも豊富にあり、ポイントが非常に貯めやすくなっています。
楽天ポイントの基本的な還元率は1%となっており、通常のカードと比較しても倍近い還元率となっていますが、楽天市場での利用であれば還元率は2%にもなるという高還元率のカードだと言えます。ポイント利用先は楽天での利用に限られていますが、楽天の店舗提携数はネット業界ではダントツの1位ですので全く支障になる事はないでしょう。
デメリットを見つけるのが難しい楽天ポイントですが、大きなデメリットが1つだけあります。それはポイントの有効期限が1年しかないという事です。
ところが公式サイトの情報を眺めているだけだとあまり簡単に見つける事が難しいのですが、実はこの楽天ポイントにはそれについての対応がしっかりとなされているのです。普通に見ているだけでは見逃してしまいそうですが、しっかりと情報は掲載されています。
ポイント付与ルール
楽天会員登録頂いた皆様を対象として、楽天の各サービスを利用いただくことにより、利用額に応じて原則1% (税別100円で1ポイント) のポイントが付与されます。ポイントの有効期間は、ポイントが付与された月の翌年同月の前月末日までです。期限までに新たにポイントを獲得すれば有効期間が切れることはありません。(利用期間が限定されている期間限定ポイントは対象外です。)
実際には1年を待たずカード利用を行うと新たなポイント付与が受けられ、更に有効期限は延長されますので、実質的には楽天ポイントは無期限のポイントと呼べるのです。但し、全てのポイントがそうなのではありません。
楽天ポイントには「期間限定ポイント」という種別のポイントがありますが、このポイントだけは有効期限が限られており、その期間が来ると失効してしまいます。実際にそのポイント有効期限に関する概要を掲載しましたので参照してみましょう。
期間限定ポイントの特徴
期間限定ポイントには以下のような特徴があります。
特定のキャンペーンなどで付与され、それぞれ固有の「有効期限」が設定されていて、有効期限を過ぎると自動的に失効する ※月末だけではなく、15日などが有効期限の期間限定ポイントもございます。 有効期限にご注意ください。 |
通常ポイントと期間限定ポイントを保有している場合は、期間限定ポイントから優先して消費される |
複数の期間限定ポイントを保有している場合は、利用期限の近い期間限定ポイントから優先して消費される ※期間限定ポイントの【利用期限】は、【ポイントを利用する期限】になります。 実際のサービス利用が、ポイントの利用期限後となる場合も、ポイントを利用することができます。 (予約商品の配送日や、楽天トラベルの宿泊日、楽天ブックスの配送日が、利用期限後になる場合など) |
期間限定ポイントを利用できる例 | |
---|---|
楽天トラベルで予約した宿の宿泊日 | 2006/1/30 |
ポイントの利用期限 | 2005/12/31 23:59 |
ポイントの利用日時 | 2005/12/30 20:00 |
期間限定ポイントを保有していても、総保有ポイントがマイナスの場合は、ポイントの利用はできない ※保有ポイントがプラスになった時点で期間限定ポイントも利用できるようになります |
期間限定ポイントは、提携サービスへのポイント交換には利用できない |
期間限定ポイント確認方法
期間限定ポイントは、TOPページおよびポイント利用・獲得履歴ページにて確認できます。
ページ上部左側に以下が表示されます。
期限 | |
ポイントの利用期限が表示されます。 | |
残ポイント | |
利用したポイントを差し引いた、利用可能なポイントの残高です。 同一日に期限が切れる期間限定ポイントが複数件ある場合、合計値が表示されます。 |
この期間限定ポイントの取り扱いだけには注意し、ポイント失効の無い様に有効にポイント活用をする事が大事でしょう。
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