60代の方がクレジットカードに申し込む前に確認したいこと。審査されるポイントとおすすめのクレジットカードも紹介
キャッシュレス決済が一般的となってきた昨今、60歳以降でクレジットカードを作る方が増えてきています。
しかし、クレジットカードは審査に通らないと発行がされないため、60歳以降でクレジットカードを作れるか不安に思っている方もいることでしょう。
このコラムでは、60代の方がクレジットカードに申し込む前に確認しておきたいことと審査のポイントについて詳しく解説していきます。
60代はクレジットカードが作りにくいのか?
60代以降はクレジットカードが作りにくい、と言われることがありますが、実際にはどうなのでしょうか?
60代はクレジットカードが作りにくいといわれる理由と、実際に60代の方がクレジットカードを作ることができるのか、について解説します。
60代はクレジットカードが作りにくいといわれる理由
60歳を超えるとクレジットカードが作りにくくなるのでは、と心配になる方は多いのではないでしょうか。
クレジットカードを作るには審査に通らなければならないため、その際に年齢が引っかかってしまう、と思われていることがありますが、実際は、60代という年齢によってクレジットカードが作りにくいのではなく、定年退職をして年金暮らしになると収入が減るため審査に通りにくくなる、という解釈が正しいでしょう。
どの年齢の方でも、審査では「返済能力があるか」「信用情報にトラブルの記録がないか」をチェックされます。
返済能力は、ほとんどの場合は収入で判断されますが、年金も収入の内に入ります。
信用情報は、過去の借り入れやローンの利用履歴、返済トラブルの有無などを記録したもので、クレジットカード会社がその情報を信用情報管理機関から取り寄せて審査の際にチェックをします。
上記の2点を踏まえると、60歳以降の方でも年金を受給していて過去にローンの返済トラブルなどがなければ、クレジットカードの審査に通る可能性は高いでしょう。
また、近年は60歳以降でも働き続ける方も多くいるので、そのような方に関しては安定した収入があるので、極端にクレジットカードが作りにくくなるという心配は無用です。
60代でもクレジットカードは作れる
60代でクレジットカードは作れるのか不安な方がいるかもしれませんが、60代でもクレジットカードは作ることができます。
ただし、クレジットカードによって入会資格が定められており、年齢の制限や収入の条件がある場合があるので、申し込む前に「入会資格に当てはまるのか」をチェックすることが大切です。
クレジットカードと年齢の関係性
60歳以上の方でもクレジットカードが作れることを前述で解説してきましたが、実際にクレジットカードには年齢制限がないのでしょうか?
次は、クレジットカードと年齢の関係性について解説していきます。
クレジットカードの年齢制限
クレジットカードを作るのに年齢は無関係ではないのが事実で、ほとんどのカードは、入会資格は18歳以上からと定められており、高校生は入会不可としています。
また、年齢の上限はカード会社によって異なりますが、具体的な年齢の上限を定めていることは少ないので、ほとんどのカードは60歳以降でも申し込みは可能です。
ただし、年齢の上限が定められていなくても、65歳~70歳以上の新規申し込みを受け付けていないカード会社もあるので、入会条件については各カードの内容を確認するようにしましょう。
ランクが高いクレジットカードは年齢制限がある場合がある
クレジットカードにはランクがあり、一般カード→ゴールドカード→プラチナカード→ブラックカードの順にランクが上がります。
ランクが高ければ高いほど、カードの利用限度額が上がり、付帯しているサービスも充実しているので、よりカードの活用の幅が広がります。
ただし、ランクが高いカードは、サービス内容が充実している分、年会費がかかることが多く、利用限度額も高く設定されているので、返済能力の高さが求められます。
また、多くのカード会社ではゴールドカード以上のランクのカードは20歳~30歳以上でなければ作れないケースが多く、審査も厳しくなります。
そのため、60歳以上で年金受給だけで生活をされている方の場合は、年金の受給額にもよりますが、ゴールドカード以上のランクのカードは審査が通りにくくなることは覚悟しておく必要があるでしょう。
60歳以上が審査を受けるうえで重視されるポイント
60歳以上の方でも申し込みができるクレジットカードは割と多く存在しますが、誰でも審査に通るわけではありません。
少しでも審査に通りやすくするために、60歳以上の方が審査を受けるうえで重視される3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 返済能力があるか
60歳以上の方が審査で見られる一番のポイントは「返済能力」です。
返済能力は、収入の額や他社ローンの有無、クレジットヒストリーから判断されることが多い傾向にあり、60歳以上の方であれば、年収が200万円以上あると審査に通りやすくなります。
年収200万円は、年金とパートなどの収入を合算して毎月16万円~17万円程度の収入があればクリアできるので、そこまで高いハードルではないでしょう。
2. 年齢が70歳未満である
クレジットカードは60歳以上でも作ることができますが、70歳以上になると新規申し込みが不可となるクレジットカードが増えてしまうので、60代の内にクレジットカードを作っておくことをおすすめします。
3. 過去のクレジットヒストリーに返済トラブルの記録がないか
クレジットカードの審査では、過去のローンや借り入れの状況が記録されている「信用情報」がチェックされます。
過去に返済の延滞や踏み倒しなどのトラブルがある場合は、審査に通ることが非常に難しくなりますが、そのようなトラブルから5年以上経っていると信用情報が更新されるので、新たにクレジットカードが作りやすくなります。
また、60歳以上の方で年金受給生活をされている場合、クレジットヒストリーに返済トラブルが記録されていたり、他社のローンを複数利用していたりすると、審査に通りにくくなってしまうので、他社ローンや過去の返済トラブルがない方が望ましいでしょう。
60代の方が審査に通過するための秘訣
60代の方がクレジットカードを持つ場合、審査が厳しくなりやすい傾向にありますが、審査通過するための秘訣を押さえておくと、審査に通りやすくなるので、審査に通りやすくする3つの秘訣についてみていきましょう。
1. キャッシング枠に申し込まない
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があり、それぞれ仕様が異なります。
ショッピング枠:買い物や公共料金の支払いなど、通常の決済の時に借り入れられる金額の上限のこと
キャッシング枠:現金で借り入れをする際の限度額のこと
クレジットカードは基本的にはショッピング枠の利用になりますが、カードによっては「キャッシング枠」を利用することができます。
キャッシング枠を追加するには、別途申し込みが必要となり、審査も通常よりも厳しくなる傾向にあります。
そのため、60歳以上の方で、特にキャッシングの必要性がない方は、キャッシング枠の申し込みをしないことをおすすめします。
2. 職業欄に「年金受給者」の項目があるクレジットカードを選ぶ
クレジットカードによっては、申し込みの職業欄に「年金受給者」という項目がある場合があります。
この項目があれば年金受給者も申し込み対象としていると考えられるので、審査に通しやすくしたい方は、年金受給者の項目があるクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
3. 借り入れやローンがない状態にしておく
クレジットカードを申し込む時点で、他社のローンや借り入れが多く残っていると審査に不利になります。
そのため、返済できるものはなるべく早めに返済しておくと、60歳以降でもクレジットカードの審査に通りやすくなるでしょう。
60代でも作れるクレジットカード7選
クレジットカードを作りたいけど、種類が多すぎてどれにしたらよいかわからない、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
最後に、60代でも作れるクレジットカード7選を紹介していきますので、カードの特徴や年会費、サービス内容などを見比べて、自分に合ったカードを見つけてみてください。
1. アメックスグリーンカード
アメックスグリーンカードは、アメリカン・エキスプレス社が発行するクレジットカードです。
カードのランクは一番下の一般カードですが、ゴールドカード並みのサービス内容とステータス性を持ち合わせています。
年会費が高い点がネックではありますが、その分、サービスや付帯保険の内容が充実しており、特に旅行に行く際にアメックスグリーンを持っていると、さまざまなサービスを利用して贅沢な時間を過ごすことができます。
また、アメックスグリーンカードは「富裕層が持つカード」というイメージがもたれているカードでもあり、実際にある程度の収入が必要となるので、年金額が高い方や自営業や個人事業主で年収300万円以上の方などに向いているカードです。
2. ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカードは、日本で最初に発行されたクレジットカードです。
カードのサービス内容は非常に充実しており、普段の買い物だけでなく旅行でも優待サービスを利用することができます。
また、海外旅行傷害保険は1億円まで補償され、国内外1,000か所以上の空港ラウンジが無料で利用できるサービスなども付帯しているため、海外旅行の際に非常に便利なカードです。
ダイナースクラブカードの入会資格は「27歳以上の方」となっており、収入に関する条件が提示されていませんが、カードの年会費が24,200円(税込)と高額であり、利用限度額の制限が設けられていない点から、審査を通過するにはある程度の年収が必要であると推測されます。
60歳以上で海外旅行に便利なカードを探している方などにダイナースクラブカードが向いていますが、年金額が高額または自営業で年収が500万円以上あると審査に通りやすいでしょう。
3. ラグジュアリーカード
ラグジュアリーカードは、金属製のクレジットカードで、チタン・ブラック・ゴールドの3種類があります。
年会費が低いのがチタンカードですが、ラグジュアリーカードは他社の一般カードと比べ物にならない程ハイグレードなサービスが豊富に付帯しているため、チタンカードの年会費も55,000円(税込)と高額に設定されています。
ただし、その分、旅行保険の補償額が高額で、海外旅行の際に使えるラウンジサービスや上級ホテルの優待などのサービスを利用することができるので、60歳以降で贅沢な時間を過ごしたい、という方にラグジュアリーカードはおすすめです。
4. 大人の休日倶楽部ジパングカード
大人の休日倶楽部ジパングカードは、男性満65歳以上・女性満60歳以上の方が申し込みできるクレジットカードです。
大人の休日倶楽部ジパングカードに入会すると、JR東日本・JR北海道線の利用はいつでも30%オフで、JR全線が20回まで20%または30%引きとなるため、電車の旅を楽しみたい方に非常に適しています。
また、大人の休日倶楽部ジパングカードの会員は、大人の休日倶楽部が運営している「趣味の会」のさまざまな講座やイベントにも参加できます。
忘年会や合同旅行などの楽しいイベントが多くあるので、趣味や人との交流を充実させたい方にも大人の休日倶楽部ジパングカードは非常におすすめです。
5. ACマスターカード
ACマスターカードは、アコムが発行するクレジットカードです。
ポイントプログラムやその他サービスは付帯していませんが、カードで利用できる金額(利用限度額)が高額に設定されていることが大きな特徴となっています。
また、独自の審査基準で申し込み前の「3秒スピード診断」でカード発行の可能性を調べられます。決済以外のサービスに必要性を感じない方などにACマスターカードはおすすめです。
6. イオンカード
イオンカードはイオングループが発行するクレジットカードです。
普段イオンで買い物をしている方は店内で一度はイオンカードをすすめられたことがあるのではないでしょうか。
イオンカードは、その名の通り、イオングループのお店でお得に使えるクレジットカードで、審査難易度はそれほど高くないため、年金を受給している方であれば審査に通る可能性はあります。
また、イオンカードにはカード紛失盗難補償やショッピング保険なども付帯しているので、買い物用にクレジットカードを作りたい方などにおすすめです。
7. 楽天カード
楽天カードは、楽天グループが発行するクレジットカードです。
楽天グループは、大手インターネットショップ「楽天市場」や「楽天トラベル」などを運営していることから、楽天カードにはインターネットショッピングでお得なサービスが多く付帯しています。
また、インターネットショッピングをはじめ、普段の買い物でもポイントが貯まりやすいメリットがあるので、普段の買い物でポイントを貯めて、お得にポイントを活用したい方などに楽天カードは向いているでしょう。
まとめ
60代はクレジットカードが作りにくい、というイメージを持っている方は意外と多くいます。
しかし、60代がクレジットカードを作りにくいのは年齢ではなく収入が減る傾向にあるためなので、年金を受給している方やパートをしている方であれば、クレジットカードは作ることができます。
ただし、クレジットカードによっては年齢の上限を定めていることもあるので、入会条件を確認してから申し込みをするようにしましょう。
また、60代以降でも作りやすいクレジットカードを本コラムでも紹介してきましたので、どのクレジットカードがよいか迷っている方は、各クレジットカードの基本サービスを比較して自分のライフスタイルに合ったカードを見つけてみてください。
ACマスターカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.25%※1 |
ポイントサービス | - |
ETCカード | 発行までの期間※2 | 利用可能額 |
---|---|---|
- | 最大800万円※3 |
国際ブランド | 電子マネー |
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Apple Pay・Google Pay |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:毎月のご利用金額から自動でキャッシュバック※2:バーチャルカードは最短20分(※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。)
※3:800万円は、ショッピング枠とキャッシング枠合計の上限金額です。
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