新卒がクレジットカードを作ると限度額はいくら?限度額が決まるポイント・年収別にみる適切な設定などについて解説
新卒(新社会人)でクレジットカードを作りたいけど、どのクレジットカードがよいのかわからない、と悩んでいませんか?
クレジットカード選びの際にチェックしておきたいポイントに「利用限度額」があります。
利用限度額が高ければ高いほどクレジットカードで決済できる金額が大きくなるので、普段からクレジットカード決済にしたい方などは、利用限度額がなるべく高い方がよいでしょう。
では、この利用限度額はどのように決まるのでしょうか?
このコラムでは、新卒でクレジットカードを作る場合の利用限度額の平均や、新卒におすすめのクレジットカードについて詳しく解説していきます。
・新卒のクレジットカード限度額
・限度額で年収以外に注目される審査要素
・学生時代のクレカは新卒でも使えるか
・新卒におすすめのクレジットカード
年会費が永年無料で持ちやすい
利用条件により永年無料のゴールドカードへの招待もあります。
三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~7%※1 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | オンライン申し込みから最短10秒で カード番号を発行※3,4 |
~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
iD(専用)・Apple Pay・Google Pay PiTaPa・WAON |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:※2:初年度年会費無料。入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用があった場合は年会費無料。
※3:即時発行できない場合もございます。
※4:カードの発行は最短3営業日発行。
クレジットカードの限度額とは
各クレジットカードに必ず利用限度額が提示されていますが、そもそも利用限度額とは何でしょうか?
まずは、クレジットカードの利用限度額の仕組みについて解説していきます。
クレジットカードの利用限度額って何?
クレジットカードの利用限度額とは、支払い能力(信用度)を確認した上でこの範囲の金額までお金を貸せますと定めた借り入れの上限額のことをいいます。
クレジットカードで利用できる限度額は、審査の際に支払い能力を評価された後に決定されるので、個人で異なります。
限度額の決定の際には特に以下の2点がチェックされます。
- 安定した収入(収入額)
- 過去に返済トラブルなどがないか(クレジットヒストリー)
支払い能力の高さは年収に比例するので、年収が高いと限度額も高く設定される傾向にあります。
また、過去に支払いの延滞やローンの返済トラブルなどがあると、返済能力が低いと判断されて、利用限度額が低く設定されてしまいます。
このように、年収と過去の借り入れ状況から「支払い能力」が評価されて、それに見合った利用限度額が定められるようになっています。
ショッピング枠の利用限度額にキャッシング枠が含まれる場合がある
クレジットカードの限度額には「ショッピング枠」と「キャッシング枠」がありますが、ショッピング枠の利用限度額にキャッシング枠が含まれる場合があります。
- ショッピング枠:買い物や支払いなどでカード決済する際に使える金額のこと
- キャッシング枠:現金で借り入れができる金額のこと
例えば、「ショッピング枠80万円」「キャッシング枠30万円」と設定されていて、ショッピング枠にキャッシング枠が含まれている場合、月に利用できる金額はショッピング枠とキャッシング枠合わせて最大80万円となります。
上記の例の場合、限度額が最大110万円とはならないので注意が必要です。買い物などで70万円使ってしまうと、キャッシングできる金額が10万円となってしまいます。
限度額の仕組みはカードごとに異なり、把握していないといざというときに支払えず困ってしまうので、申し込むカードの利用限度額にキャッシング枠が含まれているか確認しておくようにしましょう。
※キャッシング枠の利用限度額は年収の3分の1までと定められています。
減った利用限度額はいつ戻るのか
クレジットカードで決済をすると、その分利用限度額が減っていきます。
「減ってしまった利用限度額はいつ戻るのか?」と、不安になる方もいると思いますが、減ってしまった利用限度額は、請求分が引き落とされた後に戻るので心配はいりません。
ただし、引き落としの際に残高不足だと請求分の支払いが完了されず、利用限度額も戻らないので、口座の残高がマイナスにならないように気をつけましょう。
年収別にみる新卒のクレジットカード限度額
クレジットカードの限度額は、年収と過去の借り入れ状況によって決定されますが、実際には年収ごとにどれくらの限度額が一般的なのでしょうか。
年収別の最適な限度額をまとめてチェックしていきましょう。
年収別にみる最適なクレジットカードの限度額
年収 | 最適な利用限度額 |
---|---|
100万円台またはスーパーホワイトの方 | 10~50万円 |
200万円台 | 20~100万円 |
300万円台 | 30~150万円 |
500万円台 | 50~300万円 |
上記をみると、年収が高くなるのに比例して利用限度額も高くなります。
利用限度額は、カード会社が年収と返済能力を評価して決定しますが、年収に対して返済が可能な額が最適な利用限度額といえます。
また、スーパーホワイトの方は閲覧できる信用情報が無いため、収入に限らず少額スタートのケースが多くあります。
カード会社によっては利用限度額の増枠申請が可能となっているので、早く利用限度額を上げたい場合には、増額審査の申し込みをしてみるとよいでしょう。
スーパーホワイトとは?
スーパーホワイトとは、クレジットカードヒストリー(クレヒス)の履歴が全くない方を指します。新社会人の多くの人が、これに当てはまります。
一般的にはローンや他企業のクレジットカードの申し込み、利用情報などが約5年間記録されており、家族カードやデビットカードの情報は記録されていません。もし学生時代にクレジットカードを作った方は、自動的にクレヒスが記録されています。
問題なく利用している記録があれば良い信用情報と判断され、クレジットカードの審査にも大きく影響していきますので、地道な積み重ねをしていきましょう。
年収以外の限度額を決める要素
クレジットカードの利用限度額の決定には年収が大きな要素となりますが、その他にも限度額を決める要素があります。
なるべく限度額を高くしたい方は、以下の点を知っておくと、増額の可能性を高めることができるので、チェックしていきましょう。
預貯金額
クレジットカードの利用限度額は、年収や預貯金額から返済可能な金額に設定されるため、年収がある程度あっても預貯金が少ないと限度額が低くなる場合があります。
住まいが持ち家か賃貸か
利用限度額の決定で「持ち家か賃貸か」はひとつの評価ポイントです。
万が一返済が出来なくなってしまった時に家が担保になり得るので、持ち家の場合は利用限度額も高くなりやすい傾向にあります。
今の住居で暮らしている年数
年収や預貯金額ほど重要視はされませんが、安定した職かという判断のために年収と勤続年数と合わせて居住年数もみられる可能性があります。
ただし、居住年数だけで利用限度額に大きな影響を与えることはないので、参考程度にみられると考えておいてよいでしょう。
勤め先の勤続年数、役職など
勤め先の勤続年数と役職は年収の高さに影響するので、利用限度額の決定の際に必ずチェックされる項目です。
その他の金融機関からの借り入れ状況
他社のローンやクレジットカードによる借り入れが複数あると、その分支払い金額も大きくなるので、「他社の金融機関からの借り入れ状況」を審査で確認して利用限度額は低く設定される可能性があります。
配偶者や家族など生計を共にしている人数
利用限度額の審査では「配偶者の有無」「家族構成」もチェックされます。
配偶者や子供がいると養うために安定した収入が必要となるので、返済能力が高いと判断されやすいです。
他社を含むクレジットカードの利用状況
クレジットカードヒストリーを元に、過去または現在の借り入れ状況、申し込みの記録をチェックされます。
複数のクレジットカードに申し込みをしていると、金銭面で困っているのではないか、と疑われてしまうので危険です。
クレジットカードの同時申し込みは避け、半年に1枚程度に抑えて、不要なカードは作らないようにしましょう。
新卒は学生時代に使っていたクレジットカードをそのまま使えるのか?
クレジットカードは18歳以上から申し込み可能なことが多いため、学生時代からクレジットカードを使っている方もいることでしょう。
社会人となってからも学生時代に使っていたクレジットカードは、継続して利用することができますが、登録情報の更新が必要です。
学生時代に使っていたクレジットカードはそのまま使えるのか
学生時代に使っていたクレジットカードは継続して利用することができますが、以下2つを忘れずに行いましょう
- 登録情報の変更をする
- 年収の見込み額を申請する
社会人になって引っ越しをする場合は、特に住所の変更は早急にすべきです。
個人情報の変更をしなくても使い続けることができますが、万が一残高不足になった場合に、それを知らせるハガキやメールが届かないと、返済が滞ってしまい信用情報にキズがついてしまいます。
信用情報はクレジットカードだけでなく様々なローンを組むときにも重要となるので、個人情報に変更点がある場合は、早急に変更しておいた方が後々のトラブルを防ぐことができるでしょう。
また、新卒で入社した場合は、収入を見込みの年収額に変更しておくと、利用限度額が上がりやすくなるので、早めに申請しておくことをおすすめします。
新卒の方におすすめのクレジットカード3選
クレジットカード選びで重要なのは「自分に合ったカード」を選ぶことです。
年会費や国際ブランド、サービスや保険の内容は、それぞれのカードによって異なるので、基本スペックや特徴を比較することで自分にとって使いやすいカードを見つけやすくなります。
では最後に、新卒の方におすすめのクレジットカード3選を紹介していきますので、年会費やサービス内容を見比べて、自分に合った使いやすいカードを見つけてみましょう。
1.三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、18歳以上から(高校生を除く)申し込めるクレジットカードです。
年会費が永年無料で、気軽に新社会人でも持てる上、ポイント還元率は0.5%~5.0%で、高還元も望めるカードとなっています。
三井住友カード(NL)には海外旅行傷害保険も最高2,000万円が補償されますし、券面がナンバーレス仕様でセキュリティ面でも強いカードなので、はじめてクレジットカードを持つ方に非常におすすめです。
基本スペック
三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~7%※1 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | オンライン申し込みから最短10秒で カード番号を発行※3,4 |
~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
iD(専用)・Apple Pay・Google Pay PiTaPa・WAON |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:※2:初年度年会費無料。入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用があった場合は年会費無料。
※3:即時発行できない場合もございます。
※4:カードの発行は最短3営業日発行。
2.JCB CARD W
JCB CARD Wは18歳以上39歳までの方が申し込めるJCBカードです。
※カード取得後は、40歳以降も継続して持ち続けることができます。
カードの一番の特長はポイント還元率の高さで、通常のJCBカードの2倍のポイントが付与され、入会後3か月は4倍となります。
また、スターバックスカードにオンライン入会をすると13倍、セブン-イレブンの利用では6倍、ビックカメラの利用では5倍のポイントを獲得できるなど、日常的に使える優待店舗が多いのが特徴。カードを上手に活用すれば多くのポイントを貯められるでしょう。
また、貯めたポイントは以下のような方法で使うことができます。
- 1ポイント→3.5円相当でAmazonの買い物に利用
- 1ポイント→1円相当でカード決済時に使う
- 1ポイント→3マイルでANAマイルに交換 など
貯めたポイントを買い物時に利用することで生活費の節約にもなるので、新社会人になったばかりの方にポイントの貯まりやすいJCB CARD Wはとてもおすすめです。
基本スペック
JCB CARD W
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
ポイントサービス | Oki Dokiポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
無料 | 1週間程度 | -- |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay QUICPay |
3.三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード VIASOカードは、三菱UFJニコスが発行するクレジットカードです。
年会費無料でありながら、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しているため、コスパに優れたカードでもあります。
また、ポイント還元率は0.5%とやや低めではありますが、ポイントが1ポイント→1円相当で登録口座に自動的にキャッシュバックされる仕組みとなっているので、ポイントの交換の手間がありません。
申し込み資格は18歳以上で安定した収入がある方となっているため、新卒で入社したばかりの方でも申し込めます。
新社会人になって初めてクレジットカードを持つ方や、普段の買い物用にクレジットカードを持ちたい方などに三菱UFJカード VIASOカードは持ちやすくおすすめです。
基本スペック
三菱UFJカード VIASOカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.0% |
ポイントサービス | VIASOポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
無料※1 | 最短翌営業日発行 | ~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Suica・楽天Edy・QUICPay・Apple Pay |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:年会費は無料。新規発行手数料1枚につき1,100円(税込)※2:即時発行できない場合もございます。
三菱UFJカード VIASOカードとJCBカードを比較!ポイントを利用したい方にはJCBカードがおすすめ
三菱UFJカード VIASOカードの注意点
三菱UFJカード VIASOカードはオートキャッシュバックが特徴のクレジットカードですが、知っておくべき注意点も2つあります。
1.オードキャッシュバックは入会日の1年後の翌月年1回
2.入会から1年後までに累積ポイント1,000ポイント以上に限る
オートキャッシュバックは、入会から1年後の翌月に1回だけとなり、1,000ポイント以上が貯まっていないとキャッシュバックとはなりません。
1,000円につき5ポイント付与となるので、1,000ポイントを貯めるには20万円の利用が必要です。
年間20万円以上の利用予定があり、ポイントを貯めるのが面倒という方にはおすすめな三菱UFJカード VIASOカード。
もし年間20万円以上の利用は考えていないという方は下記のクレジットカードの方がお得になります。
年間20万円以下の利用ならJCBカードがおすすめ
JCBカードW、JCB カード W plus Lは年会費が無料でポイントがいつでも2倍、スターバックス、amazon、セブンイレブンの優待店で4倍以上のポイントが貯まります。
キャッシュバック交換には1ポイント=3円として、1ポイント以上から利用できるのもよいところ。
1,000円で1ポイント付与でも、特約店の利用があるならポイントも貯まりやすいでしょう。
年に1回、気が付いたときにまとめてキャッシュバックへ回せば手間という負担も減ります。
JCBカードを利用してみませんか。
新卒(新社会人)のカード限度額のまとめ
新社会人になって初めてクレジットカードを作ろうと考えている方は多いのではないでしょうか。
クレジットカードは、ポイント還元サービスや優待特典の利用ができるため、現金で買い物をするよりも断然お得です。
ただし、クレジットカードには利用限度額といって、カードで使える金額が決められているので、限度額が低い場合は使いすぎないように気をつけましょう。
新卒の場合は、見込みの年収から返済能力を評価されて、返済可能と思われる金額に限度額が設定されます。
学生のときにクレジットカードを作っていない場合は、クレヒスに記録が無いため10~50万円が多く、もし実績がある場合は年収に比例して大きくなるのが一般的です。
新卒の多くは最初の限度額が低くいので心配せず、クレジットカードを使って良好な実績を重ねて、今後自然と増枠されていくことを狙っていきましょう。
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