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事業者のクレジットカード加盟店手数料で安いのはどこ?特徴やシェア率も踏まえて導入すべき国際ブランドを解説

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お店にキャッシュレス決済を導入したい方へ。

クレジットカードか電子マネーかで悩むと思いますが、日本におけるキャッシュレス決済の65%はクレジットカードですので、顧客獲得を狙うのが目的なら、クレジットカード決済の導入をおすすめします。

日本のキャッシュレス決済比率 合計29.7%
クレジットカード 25.8%
デビットカード 0.8%
電子マネー決済 2.1%
QRコード決済 1.1%

では、具体的に導入にはどうすればいいのかや、どのカードブランドに加入すればいいのかについて詳しく解説します。

この記事でわかること

・「今」ならキャッシュレス決済の導入に助成金が出る
・キャッシュレス決済の導入方法
・クレジットカード加盟の手数料の違い
・国際ブランドの特徴

店をキャッシュレス化するのは今がチャンス!

店をキャッシュレス化するのは今がチャンス! 店をキャッシュレス化するのは今がチャンス!

なぜ「今」なのか?

2021年の東京オリンピックに向けて、クレジットカードの導入が遅れているという日本でも、キャッシュレス化の推進事業が行われました。

内容は、消費税値上げに合わせて、キャッシュレスで支払いを行うことでポイントやキャッシュバックなどの還元がされる、というもの。

また、2022年も継続して推進されているマイナンバーカードの新規発行も、キャッシュレス決済と繋げることでマイナポイントとして還元される、という事業を展開しています。

これらにより、キャッシュバックやポイント還元されるキャッシュレス決済を利用・導入してお買い物をする方は一気に増加しているため、小中規模のお店でも加盟することは大きなメリットになることが、容易に見込まれます。

また、小売店向けのスマホ決済システムを国が推奨しており、助成金が出るため、カード読み取り端末の購入費用や導入のためのコストが実質的に無料になる今が導入のチャンスなのです。

キャッシュレス決済不可のお店を避ける客も出てきた

訪日外国人にとっては、現地通貨しか利用することのできない店舗より、両替のないクレジットカード払いのほうが安心して利用することができます。

現金が足りるだろうかと心配になって買い控えるということもないため、カード利用者は比較的客単価が高いと想像するのは容易いことです。

日本人にとっても、以下のような理由から足を客が運びやすくなり、逆にキャッシュレス決済のない店は客の足が遠のくという実情もあります。

  • お釣りのやり取りがなくスムーズになって、レジが混雑しない。
  • 大きな額のお買い物もしやすい。
  • お財布が軽くなる。

キャッシュレス決済の店舗導入は簡単になった

近年、クレジットカード決済や電子マネー決済は、かなり気軽に店舗導入できるようになりました。

いずれも、概ね以下のような3ステップで対応できます

  1. アカウント作成や決済口座などの情報登録を行う。
  2. 店舗で使用するスマホ端末やタブレット端末に決済アプリをダウンロードする。
  3. 決済アプリをダウンロードした端末に、専用カードリーダーを取り付ける。

これにより、導入のハードルが低くなっています

カードブランドは、どの加盟店に加入するのがいいのか?

カードブランドは、どの加盟店に加入するのがいいのか? カードブランドは、どの加盟店に加入するのがいいのか?

店舗でカード決済を導入する際に重要になってくるのが、どのカードブランドに加盟するのかという問題です。

カードブランドとは、決済ネットワークを提供している会社のことです。中でも世界中に加盟店を持つカードブランド(通称「国際ブランド」)は、海外でも国内でもカードで支払いをすることができるという目印になります。

クレジットカードは、カードブランドに加盟している店で利用することができるため、加盟するカードブランドによって、利用者が変わってくるということは売り上げアップに見逃すことができない情報です。

カードブランドの詳細を確認しておくことで、いつも利用してくれる顧客にとって利用しやすいカードブランドや、増えてほしい利用者層などを改めて検討することができます。

国際カードブランドには、世界6大ブランドと呼ばれるものがあり、それぞれがどのようなブランドであるのか、詳細を確認していきましょう。

VISA

VISAのロゴ全世界でシェア率No.1の【VISA】は、1958年にバンク・オブ・アメリカにより創業された、VISAは決済システムを整備している会社としても有名な国際ブランドです。

自社でクレジットカードを発行しておらず、世界各国のカード会社がライセンスを受けてカードを発行するという仕組みになっています。

世界で約13億人のクレジットカード会員と2,400万以上の加盟店を持っており、世界各国で使える店舗や地域も幅広いことは言うまでもありません。海外では特にアメリカ方面に強いと言われており、日本でも普及率75%とかなり高くなっています。

世界中どこでも利用しやすいカードブランドなため、クレジットカード利用者も多く、店舗へ初めての導入にもおすすめ。

Mastercard

MasetercardのロゴVISAに次いで世界シェア率第2位と言われている【Mastercard】は、VISAと同様に、カード決済システムを提供。

CMで有名な「プライスレス」のキャッチコピーを全面に打ち出し、Mastercard®コンタクトレスという非接触型決済の方式を世界で広めています。

ライセンスを受けたカード会社が発行したマスターカードは、海外では特にヨーロッパ方面に強いと言われていますが、VISAと同じように世界中の幅広い地域・店舗で利用することができ、日本でも多くの店舗で利用されています。

VISA同様、世界中どこでも利用しやすいカードブランド。店員にクレジットカードを渡すことなく、タッチだけで決済ができる非接触型決済にも注目が集まっています。

JCB

JCBのロゴ日本初の国際カードブランドである【JCB】は、日本企業であるため国内でのシェア率が高く、国内では30%程度と、Mastercardよりも高いシェア率となっており、カード会社別カード取扱額ではJCBカードが首位となっています。

スポンサーとなっている東京ディズニーランド・ディズニーシーやユニバーサル・スタジオ・ジャパン・キッザニアなどで抽選招待企画を行っていたり、空港宅配優待サービスや優待ガイドなどの付帯サービスが充実していたりと、普段使いにも便利なクレジットカードが多いです。

海外でカード利用する機会はないという方や2枚目のカードとしても、よく検討されています。

日本の国際ブランドだから、クレジットカードのサービスが豊富で、国内シェア率がVISAの次に高いのが特徴。店舗導入後のトラブルも、日本企業相手なら安心です。

アメリカン・エキスプレス

VISAのロゴ【アメリカン・エキスプレス】は「アメックス」の略称でも浸透しています。

一流ホテルやレストランなどの優待や空港ラウンジサービスなどの高品質なサービスが提供されているため、特に富裕層に支持されている、ステータス性の高い国際ブランドです。

VISAやMastercardに比べると使える店舗はやや少なく感じますが、JCBと加盟店相互開放を行っているため、JCBが対応している店舗であればアメリカン・エキスプレス・カードも利用することができ、日本での利用で困る場面は少なくなっています。

やや高めに設定されている年会費ですが、それを補ってあまりあるサービスが用意されている、日本でも人気のステータスカードです。

特に富裕層に人気の国際ブランドだから、顧客の質の高さも見込めます。JCBと加盟店相互開放されているので、アメックスを導入すれば、実質2ブランドの導入が可能です。

ダイナースクラブ

DinersClubのロゴ世界で初めて登場した【ダイナースクラブ】は、アメリカン・エキスプレス同様、富裕層に人気のハイステータスな国際ブランドとなっており、自社発行のみのカードは、日本では三井住友トラストクラブが発行しています。

取り扱いしている店舗や審査の厳しさなどによって、シェア率は低いですが、優良会員が多いのが特徴。旅行やレジャーなどで利用することのできる優待サービスが充実しており、会員限定のイベントなどが用意されていて、高いステータスが魅力の国際ブランドとなっています。

厳しい審査を通過した優良会員が多いので、そんな顧客を呼びたい店舗におすすめの国際ブランド。シェア率が低い点には注意です。

中国銀聯(ユニオンペイ)

中国銀聯(ユニオンペイ)のロゴ中国中央銀行が主導となって作られた国際カードブランドで、中国本土のみならず、東南アジアなどでもシェアを伸ばしており、訪日中国人の増加に伴い、日本でも加盟店が増えています。

日本では三井住友カード、三菱UFJニコスなどが発行しており、クレジットカードの累計発行枚数は50億枚以上にのぼる、いま最も成長率の高いクレジットカードブランドとなっています。

日本への入国者は例年ダントツ1位の中国。特に訪日中国人が多い観光地の店舗では、導入が必須と言っても過言ではない国際ブランドです。

ブランドの手数料を比較してみよう

ブランドの手数料を比較してみよう ブランドの手数料を比較してみよう

国際ブランドがどのようなブランドなのかを確認し、自分の店にとって向いているブランドが見えてきましたが、気になるのは手数料でしょう。

そもそもクレジットカードを導入した支払いの仕組みは、以下のようになっており、加盟店管理会社やカード発行会社は、決済金額からの手数料を主な収入としています。

  1. カードを利用して購入。
  2. 加盟店管理会社(アクワイアラー)が加盟店に代金を支払う。
  3. カード発行会社(イシュアー)が購入者から代金の請求と回収を行う。
  4. カード発行会社が回収した代金を加盟店管理会社に支払う。

では早速、ブランドの手数料とシェア率の比較も確認しておきましょう。

手数料を比較してみよう

手数料は、加盟店舗や選択したブランドごとに手数料が異なります

一概に「○○%になる」と言えませんが、一般には売上が多く、カード利用率が多いという店舗では料率を引き下げて貰える傾向にあります。

あくまで目安ですが、小規模な小売店などでは3.25%~程度と言われており、VISAやMastercardでは3%程度・アメリカン・エキスプレスでは5%などと、同じ規模の店舗でも、ブランドごとに手数料が変わってくることもあります。

  • 家電量販店・コンビニなど:1%~1.5%
  • 百貨店・デパート:2%~3%
  • 小売店・専門店:3%~5%

手数料は定額制ではなく、導入したカード決済の売上に応じた料金です。売上が落ち込んだ日や現金払いが多い店舗でも必要以上に取られる心配がないのも、導入する上で安心なポイントです。

シェア率を比較してみよう

シェア率を比較してみよう シェア率を比較してみよう

ブランドのシェア率は、世界で65%と高くシェアされている「VISA」が、日本でも半数以上のシェアを占めており、群を抜いてトップを誇っています。

次いで、JCBが30%程度、Mastercardが10%程度と続き、ステータスカードであるアメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは、1%前後となっています。

シェア率→利用者が多いカードであるのは間違いありません。よほどの高級店でなければ、VISA・Mastercard・JCBの導入を検討することがよいでしょう。

自分の店に合ったブランドを選ぼう

自分の店に合ったブランドを選ぼう 自分の店に合ったブランドを選ぼう

手数料のかかってしまうクレジットカードの導入ですが、以下のようなメリットが考えられます。

  • 手持ちのお金がない方にも販売することができる。
  • 釣り銭や現金のやりとりがないので、釣り銭がいらず、間違いなどもない。
  • 現金よりも気軽に買い物ができるため、余分な買い物が増えたり、単価が高くなる可能性がある。
  • 強盗や泥棒などのリスクが下がる。

さらに今なら、キャッシュレスでお買い物をしたいユーザーの取り込みを見込めます。

国際ブランドによって、利用者層やユーザーの数、加盟店手数料などの違いが大きくなってしまうため、加盟する前に自分の店にとってメリットのあるカードブランドはどこになるのかということを、きちんと検討することが必要となります。

理想 おすすめカードブランド
地域に住む方や日本人に利用されることが多い店舗、地域に愛される店にしたい。 VISAやMastercard、JCB
訪日中国人の誘致を狙いたい。 中国銀聯(ユニオンペイ)
富裕層や質の良い顧客を呼びたい。 アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブ

今後のお店をどのように経営していくのかを見通し、クレジットカードの導入することで、お店にもっと多くのユーザーを招き入れられます

適切なカードブランドを選択して、賢くお店を成長させていきましょう。



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