ETCカードの有効期限が近づいたら更新手続きは必要か?
ETCカードの有効期限はカード会社や契約内容によって異なりますが、通常3〜5年です。
自動更新のため、手続きすることなく新たなカードが届きます。
ただし、マイレージサービスを利用している場合は、登録情報の更新が必要です。
ここでは、新しいカードが届かない場合の原因及び対処法や、マイレージの登録情報変更方法についてお伝えします。
・ETCカードは自動更新
・ETCカードの有効期限を変更する方法
・クレジットカードを乗り換えるときの4つの注意点
自動更新のため有効期限前に新たなETCカードが届きます
ETCカードは自動更新であるため、有効期限の1か月前〜遅くても2週間前までには、何もしなくてもクレジットカード会社から新しいETCカードが届くようになっています。
ちなみに、ETCカードの有効期限はクレジットカードと同じであることが多く、券面下部の「MONTH(月)/YEAR(年)」を見てみると、数字が記載されています。
たとえば、「03/20」であれば「2020年3月」が有効期限ということになります。
有効期限を過ぎたままETCカードを使用した場合は、発進制御バーが開かないため、停車せざるをえなくなります。
後ろの車に迷惑をかけるのはもちろん、追突事故などのリスクもあるため、必ず有効期限を確認し、新しいETCカードが来たらすぐに古いものと交換しておきましょう。
新しいETCカードは書留で届き、届いたカードはその日から使用可能です。
古いカードは裁断し処分してください。
新しいカードが届かない場合
有効期限が近づいている、もしくは過ぎているのに新しいETCカードが届かない、そんな場合には何か理由があるはずです。
自動更新であるにもかかわらず、ETCカードが届かない理由として考えられるのは以下3点です。
@クレジットカード会社に住所変更届を出していない。
クレジットカード契約後に引っ越しをして、住所変更をクレジットカード会社に届けていない場合は、届きません。
郵便局に転送届をしていたとしても、クレジットカードやETCカード在中の簡易書留は「転送不要郵便」に指定されるため、転送されることはありません。
A作成してから一度もETCカードの利用がない。
利用実績がなければ更新されない可能性があります。
これはとくに年会費無料のクレジットカード・ETCカードに多くあります。
それは、クレジットカード会社からすると、情報管理やカード発行・送付には経費がかかるにもかかわらず、利用されなければ何も利益を得ることができないばかりか、損害になるためです。
B利用額の引き落としが滞っている。
クレジットカードおよびETCカードは、利用額を支払うという実績を積み重ねてこそ利用を続けられるものです。
滞納を繰り返している、もしくは一度の滞納でも長く支払わなかった、ということがある場合は、更新拒絶をされる可能性があります。
なかなか新しいETCカードが届かない場合は、上記3点を確認し、使用する意思があるならクレジットカード会社に問い合わせてみましょう。
有効期限が過ぎた状態でのETCカード利用は、先述した通り非常に危険です。
車載器からは必ず抜いておくようにしてください。
また、ETCカードは、クレジットカードの後に別で届くのが普通で、クレジットカードよりも2週間程度遅れて届くこともあります。
そのため、クレジットカードと同じタイミングで届かなくても、上記3点に心当たりがないのであれば、それほど心配する必要はないでしょう。
マイレージは登録カードの有効期限変更が必要
ETCカードは更新されると、当然ながら有効期限も新しく設定しなおされます。
カードは、新しいものが届けば古いものと入れ替えるだけで特別な手続きは必要ありませんが、マイレージサービスを利用している人は、有効期限変更が必要になります。
マイレージサービスのポイントは、ETCカード自体に付与されるため、有効期限が変わった新しいカードは今まで登録していたカードとはまったく別物という扱いになります。
そのため、新しいETCカードを車載器に入れて走行しても、ポイントが貯まることはなく、遡って付与されることはありません。
また、還元額を使用することもできません。
カードが届いたら、すぐに有効期限変更を行いましょう。
また、ETCカードによっては、カード番号が変更になっていることもあります。
カード番号が変わっている場合も、必ず変更してください。
変更方法は以下3種類です。
@インターネット
マイレージサービス公式サイトにログインをして、「カード情報変更」から変更することができます。
変更内容は、変更完了日翌日0時以降に適用となります。
利用停止中のカード変更はインターネットからはできません。
郵送のみとなります。
A郵送
マイレージサービス公式サイトの「登録カード変更依頼書」をダウンロードし、変更事項を記入の上、郵送します。
手続きには10日ほど要するため、高速利用を予定しているなら早めに手続きをしましょう。
B電話
マイレージIDを用意した上でマイレージサービス事務局に電話し、変更事項を伝えます。
ただし、電話で登録変更ができるのは、有効期限のみです。
カード番号も新しくなっている場合は、インターネットもしくは郵送での変更をしてください。
新しいETCカードが届いたら、必ず有効期限とカード番号を確認し、すぐに変更手続きを行いましょう。
カード更新前に自分に合ったカードか見直そう!
カードを更新する前に、自分のライフスタイルとクレジットカードの利用を見直し、もっとお得なクレジットカードがあればそのカードにいっそのこと乗り換えるのがいいでしょう。
カードを乗り換える際に確認しておきたい注意点がいくつかあるので、1つ1つ見て行きましょう。
クレジットカードを乗り換えるときの4つの注意点
@リボ払い、分割払い
クレジットカードを解約すると、リボ払いや分割払いの支払金額が解約の翌日に一括で請求されることになります。
リボ払いや分割払いが一括引き落としになっても口座に十分な残高があるかを確認してから解約手続きをしましょう。
A引き落とし先
公共料金や携帯電話、インターネットのプロバイダー料金をクレジットカード払いにしている場合には、クレジットカードの解約前に引き落とし先の変更手続きを必ず取るようにしてください。
特に携帯電話の支払い履歴はクレジットカードの利用履歴と同様に記録に残ってしまうので、万が一引き落としができずに延滞をしてしまうと利用履歴に傷がついてしまうことになります。
その後のクレジットカードの申し込みや携帯電話の契約などに不利になってしまうので注意が必要です。
B貯めたポイント
クレジットカードを乗り換える際、以前使っていたカードは解約となってしまうため、貯めていたポイントも失効してしまいます。
カードの解約時には、ポイントを使い切ってから解約手続きを行いましょう。
C追加カード
クレジットカードでは、本カードに追加して家族カードやETCカードを追加発行できるものが多く、本カードを解約すると自動的に追加カードも無効になってしまいます。
家族カードやETCカードを作っている場合には、家族にもカードが使えなくなることを前もって伝えておきましょう。
新しいカードを選ぶときに確認したい4つのポイント
新しいクレジットカードに切り替えるなら、やはり以前使っていたクレジットカードよりもお得に使えるカードを持ちたいものです。
しかし、たくさんのクレジットカードの中から自分に合ったクレジットカードを見つけることはとても難しいです。
そこで、新しいカードを選ぶ際に比較してほしいポイント4つを確認していきましょう。
@年会費
クレジットカードには、有料と無料のカードがあり、有料のクレジットカードではランクやブランドによって金額も変わります。
無料のクレジットカードであれば、いつまで持っていても費用が発生しません。
年会費が有料であっても、初年度の年会費が無料であったり、条件付きで無料になるカードがあるので確認してみましょう。
Aポイント還元率
クレジットカードは使うほどポイントが返ってきますが、還元率はカードによって異なります。
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%がほとんどで、還元率が1.0%以上になると高還元率のクレジットカードと言われています。
なかには定期的にポイントが増えるキャンペーンを行っているものもあります。
B優待サービス
優待サービスはカードによって異なり、特定の店舗での割引やトラベル、エンターテインメント関係のサービスなど様々です。
自分のライフスタイルで活用機会の多い優待サービスがあるカードを使うことで、さらにお得になります。
C保険
海外旅行先で病気や事故で病院にかかった時の治療費は日本での料金と異なり、高額な治療費を請求されます。
しかし、海外旅行傷害保険が付帯したクレジットカードを持っていれば補償金が下りるので治療費を安くすることができます。
補償が適用される条件も、旅行代金をクレジットカードで支払った場合に適用される「利用付帯」と、クレジットカードを持っているだけで適用される「自動付帯」があるので、自分が利用しているクレジットカードの保険がどちらに該当するかしっかり確認を行いましょう。
また、クレジットカードを利用していて盗難や紛失、不正利用などのトラブルに合ってしまった場合も、紛失・盗難保険が付帯していたら安心です。
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