ACマスターカードは、独自の審査基準で審査に不安を感じる方に選ばれているクレジットカードです。
ただ、支払いがリボ払いに設定されており、手数料のかからない一括払いで支払いたいという方も多いかもしれません。
結論からいうと、ACマスターカードは手数料をかけず一括払いで支払うこともできるカードなので安心ください。
今回は、一括払いで支払う方法はもちろん、ACマスターカードの利点や注意点も解説するので、発行を検討している方もぜひ最後までご覧ください。
・ACマスターカードは独自の審査基準が魅力
・ACマスターカードは特典に乏しい点に注意
・リボ払いを手数料のかからない一括払いで支払う方法
クレジットカードを作るときに一番気になることと言えば、発行になる前の審査ではないでしょうか。
せっかく申込をしたのに、審査にパスしないのでは、その手間はムダになり、審査待ちの間の時間もムダにした気持ちになります。
それに、自分が信用に値しない人間だと宣告された気分にもなるでしょう。
そこで、おすすめしたいのが、申込条件が少ない、またはスペックが薄いカードに申し込むことです。
もちろん、そのようなカードは、付帯サービスがほとんどついていないなど、それ相応のスペックとなりますが、家賃など日常的な支払いに必要なケースや海外旅行に持っていきたいといったときには、必要十分な働きをしてくれるはずです。
海外はもちろん国内旅行保険が付いているクレジットカードは、クレジットカード会社が保険料を代わりに支払っていると考えてみてください。
そうなるとクレジットカードをあまり利用しない方よりも利用している方、そして支払いをスムーズにしてくれる方が好ましくなります。
またよく聞くポイントプログラムもクレジットカード会社が提供するサービスです。
ポイントを付けるには利用しなければなりませんし、支払いをキチンとしてくれる方に利用してもらいたいのが普通です。
つまり、クレジットカードはサービスがたくさんついているものほど、そのサービスを運営する料金がかかるので年会費をかけ、さらに利用が多く支払いもきちんとする方に使ってもらわないと維持ができないのです。
だからこそ、スペックが厚くなるほど審査という見極めが厳しくなってくるのです。
そして、取得しやすいカードでまずクレジットヒストリー(カード利用履歴)を積むことで、より高いスペックのカードも取得しやすくなります。
その観点で考えて、審査が心配なときに最も推奨できるのがACマスターカードです。
このカードはであれば申し込めます。もちろん年会費は無料。これも低収入の方にはありがたいポイントです。
年会費 | 審査時間 | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | ※1 | 受取 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.25% | 最大800万円※2 |
また、ACマスターカードは、申し込み前の診断により事前に審査が通りそうかどうかを調べられます。
公式サイトの「3秒診断」というメニューに、「年齢」「年収(総支給額)」「カードローン他社お借入状況」の3点を入力すると診断を受けられ、まずこの段階で申し込み自体ができるかどうかを判断できます。
ACマスターカードの審査基準が他社とは異なるのは、発行元が消費者金融のアコムだからだといわれています。
消費者金融というと、一昔前の「サラ金」の悪いイメージもありますが、アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの一員なので、そういう点で怖がる必要はありません。
借金させておいて、後で怖い取り立てが待っているということはないわけです。
通常のカード会社は、過去のクレジットヒストリーや住居歴、持ち家の有無などの情報から、申込者の返済能力を見極めます。
ACマスターカードのような消費者金融系のクレジットカードでは、独自の審査基準で審査が不安な方に選ばれています。
ただし、アコムは2つの個人信用情報機関に加盟しており、他社での借入額や滞納額などを審査時にチェックしているはずなので、現時点で、他社からの多額の借り入れや滞納のある方は注意が必要です。
世界210ヵ国を超える国や地域で使える国際ブランド・Mastercard®のクレジット機能がついているので、お買い物における使い勝手の点でほかのカードに劣ることはありません。
海外では、Mastercard®加盟店でのお買い物に使えるだけでなく、CirrusマークのATMでキャッシングも利用できるので、海外旅行・出張でおおいに活躍してくれるでしょう。
総利用枠は審査結果に応じ、クレジット利用が10~300万円、クレジットとカードローン(キャッシング)の利用合計の上限は最高800万円となります。
返済能力の高い方にとっては、高額のお買い物時にも使いやすいカードとなるでしょう。
以前はポイント制度がありませんでしたが、2017年3月から、クレジット利用金額の0.25%をキャッシュバックするサービスが始まりました。
これは、請求金額からキャッシュバック分を差し引くというもので、たとえば、利用金額が10万円の場合、その0.25%(250円)を差し引いた9万9,750円が請求金額となります。
ACマスターカードなら、のスピード発行も可能なので、海外旅行の直前にクレジットカードを作りたいときなどにも重宝します。
インターネットか電話で事前申込をしてから、街なかにあるアコムの自動契約機「むじんくん」で契約すると、最短でその日のうちにカードを受け取れます。
仕事帰りや土・日・祝の受け取りも可能です。
近くに自動契約機(むじんくん)がない場合は郵送受け取りになりますが、その場合でも、最短で翌々日には発送されます。
アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの一員ですが、消費者金融のクレジットカードを人前で出すのは抵抗があるという方もいるでしょう。
しかし、ACマスターカードのデザインは「Mastercard®」という文字が大きく目立つ一方で、「アコム」の文字やロゴはないので、周囲からアコム発行のクレジットカードだと気づかれることはありません。
利用明細は郵送される書面ではなく、アコムのウェブサイトから確認できるので、アコムから郵便物が届いてほしくない方でも安心して利用できます。
なお、希望すれば、利用明細書を自宅などへ郵送してもらうこともできます。
クレジットカードの肝心のところであるクレジット機能については、国際ブランドがマスターカードなので何も心配することはなさそうです。
また、カードフェイスに「アコム」の文字をあえて入れないという心遣いも評価できます。
ACマスターカードはクレジットカード機能、カードローン機能がありますがとてもシンプルなスペックとなっています。
クレジットカードとして気になる点をチェックしておきましょう。
家族カードやETCカードの追加発行は行えません。
これは一般のクレジットカードに比べると不便に思えるポイントです。
しかし、家族各自がカードを持てばいいだけの話です。
アルバイトでもパートでも、とにかく安定した収入が少しでもあれば年収はほぼ問われないに等しいので、学生でもパート主婦でもカードを取得するのは容易なはずです。
一方、ETCカードについては、銀行引落しで決済するETCパーソナルカードが高速道路6社の共同で発行されているので、そちらを利用する方法もあります。
クレジットカードにおなじみの会員優待や海外旅行傷害保険などは付帯しません。
ただし、海外旅行時のサポートとして日本人スタッフが電話応対する「ショッピングデスクサービス」があり、カード紛失・盗難の受付、カードに関する各種問い合わせ、現地日本大使館の案内などの対応をしてくれます。
海外旅行傷害保険については、別途、旅行代理店などで契約するか、あるいは、別のクレジットカード付帯の保険を利用すればいいでしょう。
これまでクレジットカードを持ったことがない方でも、ACマスターカードでクレジットヒストリーを積み重ねることで、カードを作りやすくなるはずです。
以上のように、気になるところもなくはありませんが、大きな欠点とはいえないでしょう。
さて、もう一点気になるのは、このACマスターカードはリボ払い専用カードなので返済時に手数料がかかるという点です。
気になる金利は年率10.0%~14.6%ですが、一般的なクレジットカードのリボ払いの年率が16.0%~19.0%ほど、キャッシングの年率が17.0%~18.0%%ほどであることを考えると、これ自体は決して高いものではありません。
とはいえ、無視できるほど安くないのがリボ手数料です。
反面、工夫次第でこのリボ手数料を回避することもできます。
最後にそのことも含め、ACマスターカードの締め日や返済期日などについて説明しましょう。
クレジット利用分の締め日は毎月20日で、その返済方法には次の3種類があります。
①35日ごとの返済(口座振替・口座振替以外)
毎月20日が締め日となり、翌月7日から起算して35日以内が第1回目の支払い期日となり、それ以降は支払いをした日の翌日から起算して35日以内となります。つまり、初回利用時には、利用から支払いまで約52~約82日間の猶予があることになります。
その場合、利用から支払いまでの期間が長いため、急にクレジットカードで大きめの金額を支払う必要があるときなどには、大変便利に使えそうです。
なお、カードローンの返済でこの「35日ごとの支払い」を選んだ場合は、初回は借入日の翌日から35日後となり、以降、前回返済日の翌日から数えて35日目が返済期限となります。
②毎月の指定期日での返済
返済期日はカード会員が希望した毎月の指定日となります。
期日前に返済した場合、期日の15日以上前の返済だと前月分の追加返済扱いとなり、当月の返済期日に変更はありませんが、それ以降で当月の返済期日前の返済であれば、当月分の返済扱いとなり、次の返済は翌月の指定期日となります。
それ以降で当月の返済期日前の返済であれば、当月分の返済扱いとなり、次の返済は翌月の指定期日となります。
③口座振替での返済
口座振替(自動引き落とし)の場合、返済期日は締め日の翌月6日となりますが、残債がある場合、それ以降、毎月6日の口座振替となります。
また、口座振替以外でそのつど任意に返済したい場合は、ATMでの受け付けとなります。
このうち、おすすめなのが①の「35日ごとの返済」です。
というのも、20日の締め日の翌月6日(アコムの休業日にあたる場合は翌営業日)までに一括で返済すると、一般的なクレジットカードの「一回払い」と同じ扱いとなり、リボ手数料が一切とられないからです。
これなら、リボ払い専用カードだからといって金利を気にする必要はありません。
また、アコムでの契約が初めての方が「35日ごとの返済」を選んだ場合は、カードローンの金利が30日間、無料となります。
つまり、急な入用でローンを借りた場合でも、1ヵ月以内に返済すれば金利なしとなるのです。
返済方法については途中から変更できるので、とりあえずこの「35日ごとの返済」にしておいたほうがいいでしょう。
一見するとあまりスペックの高いカードではなさそうなACマスターカードですが、このように工夫して上手に使えば、一般的なクレジットカード以上に使い勝手のいい一枚となってくれそうです。
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