近年のクレジットカードは、ただ単に支払いをするためだけのアイテムではありません。ポイントの獲得やクレジットカード会社の提携しているサイトを経由して買い物をすると定価よりも安く買い物ができる、といったお得な特典が受けられるのです。
しかし、クレジットカードは持ちたいからと言ってすぐに持てるものではありません。
クレジットカードを利用して支払いを行う際には、私達はカード1枚を提示して直接現金を渡すことなく取引を完了させる事ができます。
それは、支払いを行う店がクレジットカード会社に支払い金額の請求を行い、私達の口座からカードを利用して支払った代金が引き落とされるまでの間、クレジットカード会社がその支払いを立て替えてくれています。
そのため、クレジットカードを持つ人がきちんと支払日にカード利用代金を支払ってくれるような、信用を得た人しかクレジットカードは発行されず、その過程を一般的に「審査」と言います。
審査で特にチェックされる項目は、大きく分けて5つです。
自社だけでなく、他社のクレジットカードやローン、公共料金等、きちんと支払いを行っていたかの履歴であるクレジットヒストリーも審査されます。
しかし、一般的に審査の詳しい基準は明示されていません。それぞれのクレジットカード会社での独自の基準を設けている場合もあります。
とはいえ、クレジットカード会社が最も重視する点は「きちんと支払い能力があるか」に尽きます。それを踏まえた上で、上記5項目を詳しく確認してみましょう。
定期的で安定した収入があるということは、クレジットカード会社にとって利用額をきちんと支払う能力があるとみなされます。
しかしながら、勤続年数が少なかったり、月々の収入に波があったりすると安定性に欠けるとみなされることもあります。
また、家族に収入があれば、無収入でも申し込みができるクレジットカードもあります。申し込み資格はきちんと確認しておきましょう。
住んでいる物件が持ち家なのか、または賃貸物件なのかという点も審査項目になっています。
万が一支払いが滞ったり、支払えなくなった場合に、持ち家であれば家を差し押さえる事でカード会社は支払いを促す事ができるためです。
カードを利用してから夜逃げされてしまうと、カード会社は大きな損害を被ることになるため、持ち家や実家住まいの方が審査では有利だとされています。
家族形態も大切な審査項目のひとつとなっていて、独身の方が有利とされています。
その理由は、子どもがいる家庭より独身の方が、より自由に使えるお金が多く、クレジットカードの支払いに充てられる可処分所得が多いとみなされるためです。
しかし、子どもや配偶者が居るために大きく不利になる事はありません。
最近ではそれほど重視されなくなってきたと言われてはいますが、携帯電話だけよりは、固定電話を持っている人の方が審査で有利に働くと言われています。
固定電話の方が、定住所があると認識されるためです。
また、クレジットカードの申込後にクレジットカード会社からかかって来る電話にきちんと本人が出れるかも審査のポイントとしているところも少なくありません。
以前クレジットカードを持っていた方や、現在持っているクレジットカードを解約して、新規で別のカードを持とうとしている方は要注意です。
未納や滞納、強制解約などが過去にあった人は、クレジットヒストリーに傷が付いてしまっている場合が多く、審査に通る事ができません。
少なくとも5年の新規発行はできないと考えておきましょう。
上記の①~⑤における重要なポイントを踏まえて、本題となるイオン銀行のクレジットカード「イオンカードセレクト」の審査のポイントも詳細を確認しましょう。
イオンとは、巨大なショッピングモールを展開している企業として有名です。他にもスーパーマーケットや提携のコンビニエンスストアは全国にあり、海外で事業展開も行っています。
イオンカードセレクトは、そのイオングループの発行しているクレジットカードです。
同じくグループ企業であるイオン銀行のキャッシュカードの機能も付帯しているため、イオン銀行に口座を持っている方は特に使いやすいカードとなっています。
イオンカードセレクトでは、申し込みに際して以下の様な基準を設けています。
イオンカードセレクトの明示している申請条件から分かるように、収入が条件に入っていません。
したがって、アルバイトや専業主婦、学生の方でも発行の可能性があるカードと考えられます。
このように審査の間口が広いのは、イオングループやイオン銀行の利用や取引に使いやすいカードにしたいというイオンの方針なのかもしれません。
もともと審査のハードルが低く思えるイオンカードセレクトですが、審査がより通りやすくなる3つの条件をご紹介します。
条件に無いとはいえ、やはり収入がある人の方が有利になります。アルバイトやパート、年金などで少しでも収入があるなら記載しましょう。
記載内容は手取り額ではなく、合計収入で問題ありません。見栄を張って、大きくハズレた虚偽申告だけはしないようにしてください。
持ち家や実家住まいの人が有利になります。住所はもちろん、固定電話も居所を示すものになりますので、携帯電話以外にある場合は例え必須項目でなくても記載しましょう。
クレジットカードヒストリーに傷が無い事がクレジットカードを申し込みする上で必須条件になります。
また、クレジットカードヒストリーとは少し異なりますが、同グループ内の情報、例えばイオン銀行の利用履歴が審査に影響される可能性があります。
「イオン銀行を長年利用している」「イオン銀行に高額預金をしている」といったものは、良会員の信用情報になり得ますが、逆にローンを借りている情報はマイナスにも捉えられますので注意しましょう。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 無料 | 約3週間 |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
0.5% |
多彩な特典が付帯しているので、イオングループを利用する方にはポイントの還元率の高いクレジットカードだと言えます。
例えば、WAONのオートチャージ機能を利用して買い物をした場合には、常に1%のポイント還元を受けられる計算になります。オートチャージでのWAON POINTが200円=1ポイント貯まり、さらにWAONでの買い物で200=1ポイントが貯まるのです。
さらにイオングループや提携店での買い物や支払いでも特典が多く、カードの利用でポイントを通常よりも多く獲得できます。
さらに、イオン銀行の普通預金の金利上乗せも魅力的だと言えます。
また、イオン銀行の普通預金の金利も年0.1%に上げやすくなります。プラチナステージになることで金利を上げられるのですが、イオン銀行スコアが150点になるよう条件達成が必要です。
イオンカードセレクトを契約しているだけで10点加算、さらにカード利用料の引き落としをイオン銀行にすれば最大100点が加算されますので、150点への達成が格段に簡単なハードルとなります。
主なメリットまとめ | |
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ポイントUP |
・5のつく日は「お客さまわくわくデー」でポイント2倍
・WAONのオートチャージ 200円ごとに1ポイント獲得 ・公共料金の支払いで1件につき毎月5WAON POINT獲得 ・条件を満たしたホルダーにはゴールドカードランクアップのチャンス |
買い物優待 |
・毎月20日・30日の「お客様デー」には買い物の代金が5%OFF
・55歳以上の会員限定で毎月15日「G.G感謝デー」は買い物の代金が5%OFF ・イオングループ優待加盟店の利用でポイント獲得 |
イオン銀行の相性 |
・イオン銀行普通預金の金利がプラチナステージで年0.1%にアップ
・イオン銀行を給与振込口座にすると毎月10WAON POINT獲得 |
イオンカードセレクトは近場にイオンやマックスバリュ、ダイエーが無く、イオングループでの買い物の機会がなければ、大きなメリットがありません。
さらにクレジットカードとキャッシュカード、電子マネーの3枚が一体になっているカードなので、個別で持ちたい方にも合わないでしょう。
また、クレジットカードで支払った代金の引き落とし先や、WAONのオートチャージの際の引き落とし先はイオン銀行のみとなっています。イオン銀行以外の銀行を引き落とし口座に指定したい場合は、イオンカードセレクト以外のイオンカードを選ぶ必要があります。
年会費 | 審査時間 | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | ※1 | 受取 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.25% | 最大800万円※2 |
消費者金融系アコムが発行しているクレジットカードが「ACマスターカード」です。主な特徴は以下のようなものがあり、審査に不安な方やすぐにお金が入用な方、車や病院などでカードローンを組みたい方などに人気があります。
特徴 |
①クレジットカードの申し込みから発行までがで完了
②キャッシング機能が自動付帯 ③職業がパート・アルバイトでも申し込み可能 ④独自の審査基準 |
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ACマスターカードの申し込み条件は以下の1つのみです。
つまり非正社員であるパートやアルバイト、または学生でも可能だと言うことになります。
ACマスターカード最大の特長は、審査の基準が独自のものであるため、申し込みやすい事です。
一般的には勤続年数が短く、仕事の形態が正社員や事業主以外であれば審査で不利になる事が多いです。しかし、ACマスターカードの審査ではバイトやパート、内職であっても収入を得ていれば申し込みが可能です。
また審査がスピーディででカードの受取が可能なため、急な場合にも安心して申し込む事ができます。
ショッピング利用額に応じて0.25%が自動キャッシュバックされるシステムもあるため、ポイント失効のリスクを感じずに使えるのも魅力のひとつです。
ACマスターカードは、一般的なクレジットカードよりもカードローンの特徴を強く持っています。
そのため、ETCカードなどの追加カードが無く、ポイントプログラムも存在しません。
さらにクレジットカードとして決済した場合には全てリボ払いでの代金支払いになるため、計画的に利用しなくてはリボ手数料が莫大に掛かってしまいます。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料※ |
でカード番号発行※ |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
0.5%~7%※ | ~100万円 |
三井住友カード(NL)は、その名の通り券面にカード番号や有効期限などのカード情報がないナンバーレスの最新デザインを導入したカードです。
利用した時に他人に番号を盗み見られる心配がありませんし、安心してお買い物ができます。
年会費もかからないので、負担もありませんし、満18歳以上の方(高校生を除く)であれば申し込めます。
初めてクレジットカードを持ちたいという実績の無い方やアルバイト・パートの方にもおすすめです。
三井住友カード(NL)は通常の三井住友カードと異なり、残念ながらiD一体型カードがありません。そのため、iD専用カードを追加カードとして発行する(発行手数料:無料)か、Apple PayやGoogle Payなどスマホを経由する必要があります。
入会キャンペーンを申し込むイオンカードセレクトは、イオンやイオングループを利用する際にはポイント還元率も高く、優待や割引を受ける機会も多くなるため、メインカードとしても充分に力を発揮してくれるカードだと言えます。
さらにイオン銀行の口座を持っており、イオンで総合的にサービスを受けたい・受けられる方にはおすすめのクレジットカードです。
すでにイオン銀行に口座のある人は同イオングループとしての信用度も情報としては残っていますので、有利になる可能性があります。イオン銀行との組み合わせでより使い勝手の良さも感じられるかと思いますので、イオンカードセレクトの検討をしてみましょう。
ACマスターカードは独自の審査基準を設けており、さらに申し込みの前に審査通過の可能性が分かる「3秒診断」が可能です。
審査に不安を感じる方には特におすすめです。
クレジットカードは審査結果まで1~2週間かかるものが多い中、三井住友カード(NL)だと素早くカード番号発行までされます。
審査結果をすぐ知れるという安心感とすぐにショッピングできるというメリットから、三井住友カード(NL)を選ぶのもおすすめです。
改めてイオンカードの審査を通す3つの条件を振り返ってみましょう。
アルバイトや年金でも収入があるなら記載した方が有利ですし、居所に関しては住所の記載ミスが無いことは勿論、もし固定電話があればたとえ任意項目でも申告しましょう。
クレヒスに瑕疵が無いことは絶対条件です。もし金融事故を起こしている場合は、クレヒスの履歴が消える約5年はまず通過しません。
以上のことを踏まえ、自身のクレジットヒストリーや状況に不安のある場合はイオンカードセレクよりもACマスターカードがおすすめです。
ACマスターカードの審査については下のコラムの方が詳細を説明しているので、ぜひチェックしてみてください。