ETCカードの作り方と基礎知識
高速道路や有料道路の料金所をノンストップで通過するために必要なアイテムといえば、ETCカードですよね。
このページでは、初めてのETCカードに備えたETCカードの基本的なことから、ETCカードのサービスや申込み、使い方、疑問、そしてお得なETCカードを取得するための選び方などをまとめてみました。
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目次
ETCカードとはどんなカード
ETCとは「Electronic Toll Collection System」の略称であり、有料道路における料金の支払いを自動化させるシステムのことです。
ETC利用率は年々上昇しており、平成30年6月現在では 利用率89.9%という驚異的な普及を見せています。
ETC開始直後こそ車載器を改めて購入しなくてはいけなかったり、ETCに対応したクレジットカードなどが少なかったりなど障害がありましたが、 現在車を購入する際はETC車載器の搭載は基本装備となり、多くのクレジットカードがETCカードの発行に対応しているという背景があるでしょう。
そんなETCカードですが、対応するクレジットカードによってお得度が変わってきますので、 自分にあったクレジットカードとETCカードしっかりと見つけて申し込むことをおすすめします。
ETCカードを持つことのメリット
有料道路はなにもETCカードが無いといけないというわけではありません。ETCが導入される前のように料金を現金で支払いをすれば何も問題なく利用することはできます。
まだETCカードを使っていない人の中には「あまり必要性を感じていないから」という人もいるでしょう。
しかし、同じ有料道路を使うにしてもどうせなら 少しでも便利に、お得に使えた方がいいですよね。そこでまずはETCカードを持つことのメリットについてまとめます。
メリット1:料金所の混雑を回避できる
ETCカードを利用する目的は人によって差はありますが、中でも最も大きな理由として挙げられるものが「料金所の混雑を回避できる」という点です。
従来の現金で支払う方法ではお金の受け渡しが必要になるため、必ず車の流れが一度途切れることとなります。 そのため高速道路の利用者が多い時期になると 料金所を起点として大渋滞を引き起こすこととなります。
しかし、ETCカードを利用すれば 料金所で車の流れを止めることなく決済することが可能となりますので、上記のような渋滞が生じる自体というのは非常に少なくなります。
渋滞に巻き込まれて無駄に長時間の運転になることもないので、ドライバーや同乗者のストレスはかなり軽減されることとなるでしょう。
メリット2:ガソリンが節約できる
ETCカードで料金所を通過する時は、少しスピードを落とす必要はありますが停車をさせることは起きません。
そのため 車の停止・発進の回数が激減し、結果的にガソリンの節約に繋がることとなります。
メリット3:左ハンドルの車を利用している人は苦労が減る
ETCカードは海外製の車を利用している人にとっても大きなメリットがあります。日本は左側通行で 右ハンドルというシステムが一般的なため、料金所もドライバーの右側にあるのですが、もしも左ハンドルの車を運転しているとしたらお金の受け渡しも一苦労となります。
ETCカードがあればこのような苦労はなくなり、快適な運転を楽しむことができます。
メリット4:ポイントを貯めることができる
ETCを利用することでポイントが貯まるというのは利用者からすると非常に嬉しいメリットです。
現金での支払いでは当然のことながらポイントを貯めることはできませんが、クレジットカードと紐付いているETCカードならETC利用料金分もクレジットカードの利用と同義になるためポイントが貯まります。
しかし、 ポイント還元率が各クレジットカードによって異なったり、中にはETCカードの利用はポイント獲得対象外というクレジットカードもあるので、ポイントを重視する際は 「ポイント還元率」と「ETCがポイント獲得対象か」という部分に気をつけて申込みをしましょう。
先程お話したポイントとはクレジットカードに付与されるポイントを指しますが、それとは別にETCマイレージというポイントも存在します。 このETCマイレージとは高速道路の利用料金によってポイントが貯まり、 貯まったポイントは無料通行分として利用料金に還元される仕組みとなっています。
ただ、このETCマイレージはETCカードを利用すれば自動で加算されていくというものではなく、最初に登録が必要となるので注意してください。 詳しい登録方法などについては下記のリンクにて詳しく解説しています。
ETCカードのみを作る方法
残念ながらクレジットカードなしでETCカードのみを作る手段はありません。 その代わり、ETCパーソナルカードであればクレジットカードの申し込みがなくても作ることができます。
ETCパーソナルカードとは?
- デポジット(前もっての入金)をすることで発行されるETCカード
- 支払いは銀行口座からの引落
- 郵送でのみ申込みが可能
審査もなく、利用料は銀行から引き落とし。デポジットを入れるだけでETCを利用できます。
ただし、ETCパーソナルカードのデポジット額は利用額によって変動し、ETCカードよりも経費が掛かるカードです。デポジットはあくまで保証金として払うため、高速料金として使用することもできません。
そのため、クレジットカードを持てる方はETCカードのみの手段を取らずに、クレジットカードの追加カードとしてETCカードを発行することをおすすめします!
ETCカードを作り方と実際に支払いをするまでの流れ
有料道路を使う時にお得なETCカードですが、実際にETCカードを作るところから使って請求が来るまでの流れをご説明します。
ETCカードの作り方
ETCカードは単体では作れません。そのため、クレジットカードを持っていない方は新規発行の手続きと一緒にETCカードの発行も申し込みをすることで、すでに持っている方はETCカードの発行申請をすることで作ることができます。
クレジットカードをすでに持っている方
対象クレジットカード会社のWEBまたは電話でETCカードの発行申込みを行います。クレジットカードによってはETCカード発行を対象としていないカードもありますので、事前に確認しておきましょう。
カードの発行期間や年会費はクレジットカード会社によってさまざまです。おすすめなのはクレジットカードの年会費が無料で、ETCカードも無料あるいは条件によって無料にできるものです。
また、ETCカードに付帯している特典も異なるので、チェックしましょう。
クレジットカードを持っていない方
対象クレジットカードの発行申請の際に、オプション・サービス登録などの中から「ETCカード」の発行にチェックをつけて申込みをします。
クレジットカードの入会はインターネットからだと入会特典がつくほか、電話や郵送を使った入会よりも、審査とカード到着が早くなるのでおすすめです。
早急に必要な場合は、カウンターで受取可能・即日発行対応のクレジットカードを選びましょう。
ETCカード発行後
手順1:審査・カード発行
申込んだクレジットカード会社で審査が完了すると、クレジットカードとETCカードが発行されて手元に届きます。
手順2:ETCのセットアップ
車両情報がインプットされた車載器にETCカードを差し込みます。 もし車載器が標準搭載されていない場合は別途設置する必要があります。
車載器の選び方やセットアップ方法・取り付け工賃については下記のリンクで詳しく解説しています。
※引越で登録住所が変わった、車両のナンバープレートが変ったときなどは車載器の再度セットアップが必要となりますので、事前に確認しておきましょう
手順3:ETCマイレージへの登録
ETCはクレジットカードのポイントにほかにETCマイレージというサービスがあります。お得に使いこなすためにもETCマイレージサービスには登録しましょう。
カードポイントとETCマイレージの両方をお得に貯めるなら、 ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
ETCマイレージの登録方法やカード変更時のポイント引き続き方法などの解説は下記コラムを参考にしてください。
ETCマイレージサービスの新規登録方法
貯まったETCマイレージの使い方
ETCカードを変更してもマイレージのポイントは引き継げる
手順4:ETCカードの利用
高速道路・有料道路に乗る前にETCカードが車載器へ挿入されているのを確認しましょう。これで有料道路の乗り降りのときに停車をする必要がなくETCゲートを通れます。 もしETCカードの入れ方やETCゲートを通り方が不安という方は、下記のリンクもチェックしましょう。
手順6:請求
ETCカードを発行したクレジットカードから請求があります。ETCカードはクレジットカード一体型とETC専用カードの2種類がありますが、どちらも請求先はクレジットカードとなります。
カードの使い方に関しては下記のコラムでも詳しく解説を行っていますので、ぜひ参考にしてください。
ETCカードは安くてお得に作るのが◎
ETCカードは下記のカード発行会社で作ることができます。
一覧を見るだけでも多くのカード発行会社でETCカードを扱っていることがわかります。 でもネーミングやマークだけでETCカードを選んでしまっては、せっかくのお得を逃してしまいますので、ここでしっかりと見極めていきましょう!
ETCカードをお得に作るポイントは?
ETCカードはクレジットカードの追加カードとして申込むことで発行されます。 そのため、年会費もカードに発生します。 ETCカードをお得に作るために必要なのが、クレジットカードの年会費もETCカードの年会費も無料なところを選ぶということ。
最近ではETCの利用率が上がっていることを受けて、ETCカードを有料としてきているところも多くなってきました。
でも、ただ「無料」で作るのはおもしろくないですよね。
例えば 入会特典のほかにカードを使うたびに大きなポイントが付くクレジットカードを選んで 「使う」ことでお得をもらったりできるように、自分が一番得だと思えるものを選ぶようにしていきましょう。
入会特典のないカードに申込むよりも、入会特典のあるカードは断然、お得ですよ!
ETCカード利用者限定の割引を活用しよう
ETCは有料道路会社が実施している割引施策があります。前述したマイレージサービスもそのひとつです。他には、以下のふたつがあります。
- 時間帯割引
- 企画割引
時間帯割引は、時間帯や曜日、車種、走る距離などによって有料道路の料金が割引される施策です。
割引一例
NEXCO東日本 「深夜割引」30%割引
条件:すべての車種、毎日0~4時
企画割引は、期間や地域限定で実施しているお得な有料道路の割引施策です。
割引一例
NEXCO中日本 「速旅(はやたび)」約3~5割の定額料金で利用可
内容:プランごとに使用可能な場所が設定される周遊パス
このようにETCを利用すれば、ETC利用者限定でお得に受けられるサービスがあります。割引情報を事前にチェックして、よりお得にETCを利用してみてはいかがでしょうか。
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