Revolut(レボリュート)の魅力とは?口座開設のメリットから利用時の注意点まで徹底解説
Revolut(レボリュート)とは、2015年~イギリスで送金・両替のサービスを開始した資金移動業者で、日本では2020年10月8日より、同名の送金・両替サービスが開始されています。
主に海外への送金や外貨両替で注目されている本サービスですが、クレジットカードを活用したお得な利用方法や支出管理のサポートなど、国内の利用にも使える様々な活用方法を紹介します。
口座開設を検討されている方はぜひ参考にしてください。
・Revolutの概要
・クレジットカードを活用したお得な利用方法
・無料でも十分に利用できる
・Revolutを利用するとお得になる人
年会費が永年無料で持ちやすい
利用条件により永年無料のゴールドカードへの招待もあります。
三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~7%※1 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | オンライン申し込みから最短10秒で カード番号を発行※3,4 |
~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
iD(専用)・Apple Pay・Google Pay PiTaPa・WAON |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:※2:初年度年会費無料。入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用があった場合は年会費無料。
※3:即時発行できない場合もございます。
※4:カードの発行は最短3営業日発行。
金融アプリ「Revolut(レボリュート)」とは?
Revolutのサービス内容は、スマートフォン上で海外送金や外貨両替、カード決済を行えるものです。
口座開設の容易さや、海外送金時の手数料の手軽さが国内で注目を集めており、すでに国内ユーザーは1万4千人を超えています。
欧州では、株取引や暗号通貨の売買、貴金属取引なども既にサービスとして提供されていますが、日本国内で同様のサービス展開が行われるかは未定です。
Revolutでできること
Revolutアカウントを作成し、口座開設とカード発行を申し込むだけで、以下のサービスを全て利用することができます。
送金、または資金の受取
他のRevolutアカウントへの送金、及び他のRevolutアカウントからの資金の受け取りを行うことができます。
Revolutアカウント同士の資金の授受であれば即時入金が反映される点が魅力です。
Revolutアカウント同士なら、送金時に一言メッセージを添えて気持ちを伝えたり、GIFを添付したりすることで、コミュニケーションツールとして利用することもできます。
また、相手がRevolutアカウントを持っていない場合でも、支払リンクを利用すれば資金の授受が可能です。
リンクを受け取った相手が送金や資金の受け取りを行う場合、相手方は24時間以内にリンクに情報を入力することで、安全に取引を完遂できます。
250ポンド相当(34865円 ※2020年11月26日現在)以上の取引を行う際には、相手方にRevolutアカウントの作成が求められる場合があるので、注意しましょう。
さらに、自分自身、又は他者の銀行口座への送金もRevolutから行うことができます。
しかし、現時点では日本のユーザーから日本国内の銀行口座への送金は不可ですので、注意が必要です。
通貨の両替
入金した資金を、いつでもどこでも任意の通貨に両替できます。
常に有利な為替レートを採用し両替が行われるという点は、主に旅行者から注目を集めているRevolutの魅力の1つです。
現在、保有または交換できる通貨は以下の通りです。
保有または交換できる通貨(※2020年11月26日現在) |
---|
AED(アラブ首長国連邦・ディルハム) AUD(オーストラリア・ドル) CAD(カナダ・ドル) CHF(スイス・フラン) CZK(チェコ・コルナ) DKK(デンマーク・クローネ) EUR(ユーロ) GBP(スターリング・ポンド) HKD(香港・ドル) HUF(ハンガリー・フォリント) ILS(イスラエル・新シェケル) JPY(日本・円) |
NOK(ノルウェー・クローネ) NZD(ニュージーランド・ドル) PLN(ポーランド・ズウォティ) QAR(カタール・リヤル) RON(ルーマニア・レウ) SEK(スウェーデン・クローナ) SGD(シンガポール・ドル) THB(タイ・バーツ) TRY(トルコ・リラ) USD(アメリカ・ドル) ZAR(南アフリカ共和国・ランド) |
Revolut貯金箱(個人用貯金箱)
貯金箱の目標金額と期限を設定して、計画どおりにお金を貯めることができる機能です。
貯金箱に入った資金はメインの残高とは別に管理され、貯金箱とメインのRevolut口座間でいつでも資金の振替を行うことができます。
貯金の方法もさまざまで、自分に合った方法を選ぶことが可能です。
手動で任意額を振り込み
余裕のある時など、いつでも資金を貯金箱に移すことができます。
自動振り込み
毎日、毎週、あるいは毎月、自動的に一定額の貯蓄を設定可能です。
小銭の切り上げチャージ
支払額(利用額)の端数自動切り上げ分をチャージ残高から貯金箱に自動的に保管する仕組みで、少額から貯金を継続することができます。
Revolut貯金箱(グループ貯金箱)
複数人で同じRevolut貯金箱に貯金を行える機能です。
ユーザー同士であれば、自由にグループを設定、取引履歴の確認、グループからの離脱を行うことができます。
ただし、資金の引き出し、閉鎖、他のメンバーの追加及び除外の権限を持つのはグループ貯金箱を設定したRevolutユーザー(オーナー)のみであることに注意しましょう。
デビットカードでの支払い
アカウント作成後、アプリ上での本人確認が完了すると、Revolutカード(Visa)を申し込みすることができます。
支払い時の残高不足が発生した際、登録したクレジットカードから自動的に資金がチャージされるよう自動補充の設定をすることも可能です。
カードには以下の2種類があります。
リアルカード(プラスチックカード)
Visa加盟店での決済時、他のデビットカードと同様に利用できます。
非接触対応の店舗では、暗証番号やサイン不要のタッチ決済が可能です。
バーチャルカード
ネットショッピングやsuicaなどの電子マネーへのチャージに利用できます。いつでもアプリからカードを凍結及びその解除ができるので、不正利用を防止することが可能です。
支払いの管理
リアルタイムでカード利用状況を確認できるので、支出額と資金の残額を常時把握することができます。
さらに、自動的に毎月の支出が分類されるため、自分の支出の傾向を把握することも可能です。
これらの支出や資金の状況は、いつでもアプリ上で最新の情報を確認することができます。
予算額を設定すると、支出額が予算額に近付いた時、予測機能から自動アラートやリマインダー通知が送られるため、予算管理に役立ちます。
また、Revolutアカウント同士でグループを作成する機能を利用して友人や家族との割り勘をアプリ上で行うことができます。
支f出を共有しながら、追跡、分割、決済が行われるので、うっかり支払いを忘れることもありません。
Revolutの料金プラン
Revolutには3つの料金プランが用意されています。
どのプランを選択しても、上乗せ手数料等は発生せず、常に有利なレートで海外送金を行うことができますので、海外への高額の送金を頻繁に行うなどの特殊なケースを除き、スタンダード会員(無料会員)でも十分Revolutの機能を活用することができます。
料金プラン | スタンダード会員 | プレミアム会員 | メタル |
---|---|---|---|
月額 | 無料 | 980円 | 1,800円 |
海外送金時の 上乗せ手数料 |
月750,000円 まで無料 |
無料 | 無料 |
海外ATMでの 引き出し時手数料 |
月25,000円相当 まで無料 |
月50,000円相当 まで無料 |
月100,000円相当 まで無料 |
Revolutカードの デザイン |
通常 | 限定デザインの プレミアムカード (スペースグレー/シルバー/ローズゴールド) |
特別なデザインの Revolutメタルカード |
ワンタイム バーチャルカード |
- | ○ | ○ |
LoungeKeyパス へのアクセス |
- | ○ | ○ |
無料LoungeKey パス |
- | 1回分 | 3回分 |
リアルカードの 発送 |
通常発送 | 速達便 | 速達便 |
ワンタイムバーチャルカードとは、Revolutアプリ内で発行可能、かつカード情報が一度限り有効である使い捨てのバーチャルデビットカードを指します。
オンライン決済の度に、カード情報が自動で消去されると同時に新たなカードがアプリ内で発行されるため、カード情報が抜き取られるなどのトラブルを防ぐことができるほか、月額制サービスへの継続課金の防止にも役立ちます。
LoungeKey(ラウンジ・キー)とは、航空会社や搭乗クラスを問わず世界1,000ヵ所以上のラウンジを利用できる空港ラウンジサービスです。
国内では、成田国際空港/関西国際空港/中部国際空港で利用することができます。
Revolutの始め方
なんといってもRevolutの魅力は、無料かつ電話番号のみでアカウント作成を行える手軽さにあります。
しかし、安全に利用するためにはしっかりと本人確認を完了させる必要がありますので、そのために必要な書類や手順を確認しておきましょう。
Revolutアカウント開設時の注意点
Revolutアカウントを開設できるのは20歳以上の方のみ(学生不可)です。
また、Revolutアカウントの作成/口座開設/バーチャルカードの発行は全て無料ですが、リアルカードの発送時には送料がかかる点と、登録時には最低2,000円のチャージが必要であるという2点に注意しましょう。
本人確認の際には、マイナンバー確認書類が必要です。
以下のいずれかの書類が手元にあることを確認し、アカウント開設を行いましょう。
- マイナンバー通知カード
- マイナンバーカード
- マイナンバー付き住民票
口座開設からRevolutカード発行までの手順
Revolutの機能をフル活用するには、Revolutアカウント作成(口座開設)と、Revolutカード発行が必要です。
以下の手順に沿って、簡単に口座開設とカード発行の申し込みを行いましょう。
アプリをインストールする
App Store/Google Playから無料でインストールが可能です。
お持ちのスマートフォン等からインストールを行いましょう。
電話番号を登録する
お持ちのスマートフォン等の電話番号を入力します。
氏名・生年月日などの個人情報を入力する
住所・メールアドレスなどの入力が求められますので、アプリ上の指示に従い、情報を入力しましょう。
本人確認を行う
本人確認の手続きにはマイナンバーカードの情報が必須なので、いずれかのマイナンバー確認書類を用意しておくと、スムーズに本人確認を完了させることができます。
また、顔写真付き身分証明書の提示、およびご自分の顔の写真を撮影し、Revolutプロフィールと身分証明書の情報が一致することを証明する必要があります。
初期チャージを行う
クレジットカード(デビットカード)の登録、ならびにRevolut口座へ2,000円のチャージが求められます。
Revolutカード発行の申し込みを行う
本人確認と初期チャージを完了させると、リアルカードやバーチャルカードを申し込むことができるようになります。バーチャルカードは申し込み後即時発行され、インターネット上の決済に利用可能です。
Revolutを利用するメリットとは?
Revolutは資金移動業者として内閣総理大臣より正式に登録を受けており、万が一廃業に至った場合にもチャージした資金が失われることはないため、安心して利用することができます。
一見海外送金や外貨交換を行わない人には無縁なサービスに感じられるかもしれませんが、Revolutにはさまざまな活用方法があります。
支出管理が楽になる
支払いをRevolutに一括化すると、日常の支出管理が全て自動的に行われるので、アプリ上でいつでも支出の進捗状況が確認できるようになります。
支出先の分類も自動化されるため、家計簿をつけたり紙のレシートを管理したりする必要がなくなります。
日々の支払いを利用しておつり貯金ができる
支払い時、10円単位から端数切り上げの貯金を設定することができるため、気負わず簡単に貯金を始めることが可能です。
目標額を早く達成したい場合には端数切り上げ分を2倍~10倍以上に設定したり、貯金を一時的にやめたい場合にはアプリ上で貯金機能をオフに切り替えたりすることができます。
手数料なしで、海外への送金を即時的に行える
スタンダード会員(無料会員)でも、月75万までは手数料無料で海外へ送金を行えますので、頻繁に海外に在住する相手と取引を行う人におすすめの機能です。
相手方がRevolutアカウントを持っていれば、いつでも送金が即時的に反映されるという点も魅力です。
電子マネーへのチャージでクレジットカードのポイントを貯められる
通常、クレジットカードから電子マネー(モバイルSuicaなど)へのチャージはポイント還元対象外とされるケースがほとんどです。
しかし、一度クレジットカードからRevolutにチャージし、Revolutから電子マネーへチャージを行うことで、クレジットカードのポイントやマイルの還元対象となる場合があります。
いつでもどこでも外貨と円とを両替できる
旅行前にあらかじめ外貨に両替しておく必要がなくなるため、現地到着後に両替し引き出したり、レートが有利な時に両替を行ったりすることができます。
また、旅行後に使い損じた分の外貨を再び円に戻すことも可能ですので、現地で外貨を使い切る必要がなくなります。
Revolut利用時の注意点
様々な活用方法があるRevolutですが、いくつか注意点もあります。
特に、海外では既に展開されているサービスでも、日本国内ではまだ利用できない機能があるということを確認しておく必要があります。
チャージ方法はVisa/Mastercardのクレジットカードのみ
現在、日本国内におけるRevolutアカウントへのチャージ方法はクレジットカード(またはデビットカード)のみです。
また、国内で発行されたVisa/Mastercardのみが対象となりますので注意しましょう。
Revolutではデビットカードの発行を無料で行うことができる一方で、資金チャージのためには既にクレジットカード(デビットカード)を所持している必要があるため、初めてVisaのデビットカードを作ろうと考えている人にはおすすめできません。
資金を引き出せるATMはイオン銀行ATMのみ
国内のATMにおいて、チャージした資金を現金として引き出すことができるのは現在イオン銀行ATMのみです。
また、現金化できる資金はデビットカードでチャージした場合のみであるということにも注意が必要です。
Revolutでポイントを貯めることはできない
Revolutにはポイントプログラムが存在しないので、資金チャージやデビットカードで支払いを行ってもポイントなどの還元サービスを受けることはできません。
日本国内の銀行口座への送金は不可
Revolutアカウント同士の資金の授受は可能ですが、Revolutアカウントから国内の銀行口座へ送金することには現在対応していないということに注意しましょう。
支払リンクを使った送金も、現在国内の銀行口座を持つ相手に行うことはできません。
Revolutはこんな人におすすめ
Revolutは現在、日本国内において海外への送金、外貨と円との両替、支出管理に特化したサービスですので、以下に該当する人にはぜひアカウント開設をおすすめします。
- 海外への旅行、出張が多く、外貨の管理や両替をより簡単に、お得に行いたい方
- 海外への送金を頻繁に行う方
- 支出管理を簡易化したい方
- クレジットカードから電子マネーへのチャージを頻繁に行う方
Revolutの最大の魅力は無料かつ安全に口座開設を簡単に行える点です。
また、あまり使わないと思った際にはアプリやメールからアカウントの閉鎖やカードの解約も簡単に行うことができます。
気になるサービスが一つでもありましたら、口座開設とバーチャルカードの利用のみ試してみるというのも一つの手でしょう。
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