ナッジは次世代のクレジットカード!好きなクラブを選択して決済すると特典がもらえる
ナッジのクレジットカードは、その独自の審査方法やアプリ機能により、従来のカードとは一線を画しています。
特に若年層やフリーランスの方にとってはメリットが多く感じられる一方で、利用限度額の低さやポイント還元の欠如など、デメリットに感じるポイントも確かに存在します。
この記事では、そのメリット・デメリットを深く探りながら詳しく解説していきます。
・ナッジとは
・クラブ機能とは
・ナッジのメリット・デメリット
ナッジはどんなクレジットカードなのか
推し活を描いた宇佐美りんの『推し、燃ゆ』が第164回の芥川賞を受賞したことでも改めて「推し」という言葉が広く知られるようになりました。
アイドルや俳優、アニメのキャラクターなど、自分が情熱をもって応援し、誰かにお勧めしたいという「推し」は一般的な現代語として定着し始めています。
クレジットカードの「ナッジ」は、推しを応援できるVisaクレジットカードとして誕生しました。推しの応援をすることができるクレジットカードとはどういうものなのか、詳細を確認していきましょう。
ナッジでは一部の有償発行のカードを除き、入会金、年会費無料で、標準のシンプルな3種類のカードデザインとクラブのオリジナルデザインが用意されています。
一部のクラブオリジナルデザインのカードの発行は有料となるため、申し込み画面で確認が必要となりますが、有償のデザインを選択した場合、同じデザインの保存用カードが付いてくるので、普段のクレジットカードは傷や汚れを気にせず使うことができます。
アプリをダウンロードし、アカウント登録を行い、応援したいクラブとカードデザインを選ぶと本人確認書類のアップロードと必要な項目を入力し、入会の審査へ移ります。
審査が完了すると約5営業日でカードが手元に届き、アプリで有効化することでカードが利用できるようになるため、アプリ上で申し込みを完結することができます。
審査はAIなどを用いた独自の審査となっており、基本的には申込日+2営業日以内に審査が完了します。
利用上限額は一律で10万円で、返済はセブン銀行のATMか銀行振り込みとなっています。最短で利用日の翌日から返済が可能のため、クレジットカード特有の翌月、翌々月まで返済を待つスタンスが苦手な方には、管理がしやすいといえるでしょう。
セブン銀行のATMからの返済は手数料無料となっています。
応援したいクラブを選択してカードを利用すると、利用金額に応じて「クラブ」それぞれの特典が用意されています。
獲得の期限は特になく、限定写真やオリジナルグッズなど、ナッジのクラブのみで手に入れられる限定特典を獲得することができます。
ナッジの最大の特徴である「クラブ」機能とは?
ナッジでは提携先のことを「クラブ」と呼び、ナッジの収益の一部がクラブオーナーに還元され、活動や運営の資金となります。
つまり、クレジットカードを利用することで自分の推しを応援することができるというシステムです。
簡単にまとめると、クレジットカードを利用して特典をもらえるだけでなく、間接的に推しを応援することができるという推し活カードと言えるでしょう。
「クラブ」の種類は様々
クラブにはアーティストやアイドルなどの芸能関係、プロスポーツチームや選手、ショップやサービス、大学チーム、アニメやゲームのキャラクター、自治体や社会活動団体など、多岐にわたっており、2023年1月13日の時点では、103ものクラブを応援することができます。
利用累計額に応じて特典がもらえる
ポイントを貯めて好きなものと交換するという方法ではなく、利用金額に応じて用意されている特典を受け取ることができる仕組みになっています。
ポイントをたくさん貯めてもいくつかのグッズにしか交換できないということはなく、クラブごとに定められているカード利用累計額を達成するごとに特典をもらうことができます。
メインの「クラブ」は一つまで選択可能
クラブは複数に所属することができますが、メインのクラブとして選択できるのは一つであり、メインクラブのみに利用累計額が反映されていくことになります。
メインクラブは月に1度まで変更することができるため、途中で応援したいクラブが変わって、新しく加わったクラブを応援したいという方、応援したいクラブがたくさんあるという方でも安心して決めることができます。
カードデザインも、申し込みのときには標準のカードデザインを選んだけれど変更したい場合や途中で推しのクラブが変わったという場合でも、好きなタイミングで好きなデザインカードに変更することができます。
変更後のカードデザインが有償のカードであるときは利用可能額から請求されることになりますが、無料のデザインであれば、再発行費用は無料で変更することができます。
ナッジのメリットとは?
推しを応援することのできるクレジットカード「ナッジ」を利用するメリットはどういうところにあるのかという詳細を確認していきましょう。
好きなタイミング返済ができる
多くのクレジットカードは、カードを利用した翌月にまとめて請求が行われますが、ナッジは特定の返済日というものが設けられていません。
ナッジの返済方法は、セブン銀行ATMか銀行振り込みとなっており、決済日の翌々月の1日から利息が発生するため、最長2か月後まで返済の猶予があることになります。
決済金額が確定されたときから返済ができるようになり、最短で決済の翌日から返済を行うことができます。
自分の好きなタイミングで返済することができるので、返済日に口座の残高を気にする必要はなく、セブン銀行から返済を行えば手数料無料であるため、返せる金額を分けて返済していくという方法を取ることもできます。
利用した日の翌々月1日からは未返済額×0.05%の利息が発生します。利息が発生する前にアプリが通知をしてくれますが、返済を忘れないようにすることが大事です。
返済することで利用可能額である10万円の限度枠が復活するため、返済できないほど使いすぎてしまうということもなく、初めてのクレジットカードの利用に不安を抱く方でも使いやすいといえるでしょう。
アプリで管理できる
ナッジのクレジットカードは、カードに関する情報がすべてアプリに詰まっています。
カードを利用したときには、アプリに即時通知が届き、利用した履歴も簡単に確認できるので、お金の管理をしやすくなっています。
見覚えのない利用があった場合には、すぐに調査依頼を出すことができ、カードを紛失してしまった際にはアプリからカードの利用停止を行うことができます。不正利用から7日以内の申請を行うことで、全額補償してもらうことができるのも安心です。
AIなどを用いた独自審査で学生やアルバイトの方でも発行しやすい
ナッジは、学生やアルバイト、フリーランスの方といった、従来の審査の仕組みでは審査落ちしてしまう可能性のある若年層をメインターゲットにしているクレジットカードです。
発行のための審査は、AIを利用した独自の審査を行っており、過去の不正利用や延滞などの信用情報は確認をしますが、勤務先や年収などの情報は確認しないということで、非正規雇用や若年層という理由で審査に通らないという可能性を減らしています。
クレジットカードの仕組みに対して不安を覚える若年層へ、ファーストカードとして怖がらずに利用してもらえるようにと、大学生や専門学生向けのクラブ「Nudge for Students」を開設しています。
ほかのクレジットカードは審査で落ちてしまったという方でも、信用情報に問題がなければ、ナッジの審査では通るという可能性があります。
ナッジのデメリットとは?
クレジットカードを利用するハードルを低くしているナッジですが、そのユーザーにとって、メリットのための仕組みを逆に使いづらいと感じさせることもあります。
では、どのような点がデメリットと考えられるのかを確認していきましょう。
ポイント還元がない
ナッジは推しを応援するクレジットカードとして、利用することで所属しているメインクラブに還元され、利用した累計金額で得点を受けることができます。
そのため、ポイントやキャッシュバックとして還元されるものはなく、クレジットカードを利用したポイ活で日常に還元していきたいという方には向いていないカードになります。
限度額が10万円と低い
クレジットカードの多くは、審査の際に収入などを鑑みて利用限度額が設定されることが多いですが、ナッジのクレジットカードはどのユーザーも利用可能額が一律10万円と決まっています。
2021年4月から施行された割賦販売法で新設された「登録少額包括信用購入あっせん業者」であるナッジは、極度額10万円以下の範囲でクレジットカードの発行などを行うことができる事業者です。
従来の包括支払可能見込額調査に代わるビッグデータやAIなどの技術を活用した与信審査手法が求められていますが、セキュリティ面に関しては、従来の信用購入あっせん業者との規制面での違いはないため、安心して使うことができます。
しかしながら、10万円までしか取り扱うことのできない事業者であるため、長く利用することで限度額が上がるといったこともありません。
学生などの若年層には充分な金額となりえますが、社会人となったときや旅行などの高額商品の支払いをしたいといったときには利用可能額が足りないという恐れもあります。
返済の引き落としがない
クレジットカードなどの後払いには、大抵の場合、登録口座からの自動引き落としによって返済を行うという方法が選択肢に用意されています。
自分でATMや銀行振込で返済できるということがナッジのメリットではありますが、逆に手間をかけたくないという方にとってはデメリットになる可能性が考えられます。
ナッジのデメリットが気になるなら三井住友カード(NL)もおすすめ
ナッジのメリットで十分という方や応援したい推しがいるという方は、ナッジをファーストカードやサブカードとして利用していくこともおすすめです。
ナッジのデメリットを確認して、他のクレジットカードも検討したいという方には、カード会社が学生の利用をおすすめしている三井住友カード(NL)が使いやすいでしょう。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~7%※1 |
ポイントサービス | Vポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | オンライン申し込みから最短10秒で カード番号を発行※3,4 |
~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
iD(専用)・Apple Pay・Google Pay PiTaPa・WAON |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:※2:初年度年会費無料。入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用があった場合は年会費無料。
※3:即時発行できない場合もございます。
※4:カードの発行は最短3営業日発行。
三井住友カード(NL)は、高校生を除く満18歳以上から申し込むことができ、年会費は永年無料、追加カードとして家族カードやETCカードなどを作ることができます。
海外旅行の傷害保険を利用付帯で使うことができますが、個人賠償責任保険や交通事故限定の入院保険、携行品損害保険などに切り替えることができます。
利用金額の税込み200円→1ポイントとしてVポイントを貯めることができるのも魅力的です。
クレジットカードの利用には、キャッシュレス決済の利便性やポイントサービスなどのメリットがありますが、利用するカード選びや管理の方法によっては、上手に活用することができるでしょう。
ナッジは次世代のクレジットカードで初めてのクレジットカードにもおすすめ
独自の審査方法を用いており、従来審査に通りにくかった若年層やフリーランスなどの非正規雇用の方でも申し込みやすいナッジのクレジットカードは、アプリで簡単に金銭やカードの管理を行うことができるほか、好きなタイミングで小分けにして返済していくことができるというメリットがあります。
審査に通りやすい反面、利用限度額が10万円と低く、ポイントの還元がないといったデメリットになりうる点もあるため、自分にとってクレジットカードに重要な要素のバランスを考えて決めることが重要です。
ナッジの一番の特徴は推しを応援できるというところにあるため、自分が推したいクラブがある場合は、アプリからカードの申し込みを行い、楽しい推し活ライフを送っていきましょう!
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