クレジットカードを持っていない社会人の方へ!メリットとデメリットについて解説
クレジットカードは、今や生活に欠かせないほど高い利便性を誇っています。
その一方で、社会人であってもクレジットカードがなくても生活に困らないという方がいるのは事実です。
今までクレジットカードを作った経験がないあなたにとっては、「クレジットカードの必要性が分からない」「今後も作る必要は無い」と考えるでしょう。
しかし、クレジットカードを社会人になっても持っていないと、様々なデメリットが生じてしまうのです。
そこで本記事では、クレジットカードを持っていないことで生じるメリット・デメリットについて解説します。
はじめてクレジットカードを作るのにおすすめのカードについても触れていますので、社会人で1枚も持っていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
・新社会人の7割以上がクレカを持っている
・クレカを持っているデメリットも存在する
・しかし、クレカを持っておくメリットは多い
・年会費無料のクレカを持っておこう
クレジットカード持っていない社会人の割合は少数派?
まずは、クレジットカードを持っていない社会人がどれくらいいるのか見ていきましょう。
以下は、大手就職・転職サイトを運営する「株式会社マイナビ」が、内定を獲得した大学4年生に対して「クレジットカードを持っているか?」と質問した結果です。
実に27.3%の新社会人が「クレジットカードを持っていない」と回答しています。
しかし、見方を変えると、最近まで学生だった方でも約7割以上はクレジットカードを持っているというわけです。
もちろん、持っていないと回答した新社会人も、これから働くうえでクレジットカードを作ろうと考えている方がいるでしょう。
このように考えると、社会人になって長く働いている方で、クレジットカードを持っていない方は珍しいと言えます。
やはり、クレジットカードは社会人にとって必要なアイテムというわけです。
社会人になってクレジットカードを持っていないことによるメリットとは?
少数ではあるものの、社会人になってもクレジットカードを持っていない方は存在します。
そして、当然クレジットカードを持っていないことによるメリットはあります。
そこで続いては、クレジットカードを持っていないメリットについて見ていきましょう。
使いすぎてしまうリスクを防ぎやすくなる
1つ目のメリットは、使いすぎるリスクを防げることです。
クレジットカードは、スライドやタッチ、差し込むだけで決済ができてしまいます。
近年は暗証番号の入力も不要なケースが増えているので、明らかに現金より支払いが簡単です。
また、ネット通販だとクレジットカード情報が登録できるため、簡単に買い物ができてしまいます。
このように、クレジットカードを持っているとどうしても使いすぎてしまい、翌月の支払いにビックリしたという経験がある方が多いものです。
加えて、同額でもキャッシュレスより現金の方が重みを感じると考える人が多くなっています。
その点、クレジットカードを持っていなければ使いすぎる心配はありません。
不正利用のリスクを防げる
2つ目のメリットは、不正利用のリスクを防げることです。
クレジットカードの普及やネット通販の利用が増えた結果、不正利用は増加の一途をたどっています。
実際、日本クレジット協会が発表したデータによると、2022年1月~12月までに発生したクレジットカード不正利用被害額は、過去最高の436億円です。
ネット上でのクレジットカード利用が増えている昨今、誰でも不正利用の被害に遭う可能性があります。
しかし、クレジットカードを持っていなければ、このような被害に遭う心配はないというわけです。
社会人になってクレジットカードを持っていないことによるデメリット
社会人になってもクレジットカードを持っていないと、様々なデメリットが生じてしまいます。
そこで続いては、クレジットカードを持っていないデメリットについて解説します。
クレジットヒストリーが貯められない
デメリットの1つ目は、クレジットヒストリーが貯められないことです。
クレジットカードなどの金融取引に関する情報は、信用情報機関と呼ばれる施設で一括管理されています。
そして、あなたがローンを組む際などに、その信用情報が用いられて審査されます。
しかし、クレジットカードを持っていないと、信用情報機関にあなたの記録がない状態となり、今後金融関係の契約をする際に審査の材料となるデータがありません。
これでは正しいチェックができないため、安全を考慮した金融機関は審査で落としてしまうのです。
反対に、クレジットカードを作って円滑に支払いを続けていれば、「この人は信頼できる」と実績となり、今後ローンを組む際などにプラスとなります。
社会的な信用がないと思われる
デメリットの2つ目は、社会的な信用がないと思われることです。
そもそも、クレジットカードには「ステータス」という言葉があり、これは持っているクレジットカードの券面によって、社会的な立場や信用度を表します。
簡単に言うと、「ブラックカードを持っている人はお金持ち」といった意味合いです。
このように、クレジットカードには社会的な信用を表す意味合いがあるため、「持っていない人=社会的信用がゼロ」と思われてしまうのです。
持っているクレジットカードが、仮に年会費無料のスタンダードなカードであっても、やはり持ってない人よりは社会的信用が高いと判断されます。
カード払いのみの決済に対応できない
デメリットの3つ目は、カード払いのみの決済に対応できないことです。
近年は、キャッシュレス化が促進され、中には現金が一切使えないお店や施設が登場しています。
また、海外に行くと日本よりキャッシュレス化が進んでいるため、現金払いに対応していない場所はさらに多いでしょう。
このような場所は、国内外で今後さらに増えていくと予測されているため、そのような時にクレジットカードがないと「買い物ができない」と困る事態となります。
もちろん、現金払いにしか対応していない施設もあるので、クレジットカードか現金のどちらかに偏るのではなく、両方を持つようにするのが良いでしょう。
クレジットカードを社会人になって持っておくべき理由
ここまで、クレジットカードを持っていないメリットとデメリットについて解説しました。
やはり、社会人になると接待などで飲食店を利用するタイミングも増えてくるでしょう。
そのような時にクレジットカードを持っていると、キャッシュレスのみのお店でも支払いができることや、相手方を待たせず支払いをスマートに済ませられる利点があります。
- 社会人がクレジットカードを持つメリット
-
- キャッシュレスのみ対応のお店でも支払いができる
- 相手方を待たせずに支払いをスマートに済ませられる
- ポイントが貯まる
- 利用実績を重ねれば、クラスの高いカードや住宅ローンの審査に通りやすくなる
- 補償やセキュリティ面でも充実している
- 海外でも利用できる
そこで最後は、社会人がクレジットカードを持っていた方が良い理由について解説します。
補償やセキュリティ面が充実したカードも多い
クレジットカードを持っていないメリットで、不正利用のリスクを防げるとお伝えしました。
しかし、近年はクレジットカード会社も不正利用に対抗する対策を数多く講じているのです。
その対策が補償やセキュリティ強化です。
例えば、クレジットカードの不正利用による支払いに関しては、拒否・返金の対応をしてくれるカードがあります。
クレジットカードを不正利用されてしまった場合、その補償や返金は可能なのでしょうか。
基本的にはカード契約者に過失がなければ補償・返金が可能で、不正利用された分の支払いについて拒否することができます。
引用:楽天カード「みんなのマネ活|クレジットカード不正利用の手口とその対策!不正利用された時に補償はある?
また、最初から不正利用されにくいように、クレジットカードにカード番号を記載していない「ナンバーレスカード」を発行しているところもあります。
有名なところで言えば、以下の2つのクレジットカードです。
デザイン | ||
---|---|---|
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方 |
国際ブランド | Visa、Mastercard® | JCB |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
家族カード | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~最大7.0% ※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。 |
1.0%〜5.5% 最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
この2枚のクレジットカードには、カード番号が記載されていません。
そのため、周囲の人に使っているところを見られても、カード番号を盗まれて不正利用される心配がないのです。
どちらも年会費は永年無料なので、はじめてクレジットカードを持つ方にはピッタリのカードです。
海外旅行の際にも便利に使える
社会人になると出張に行く可能性があります。
中には、海外出張に行く職場もあるので、そのような方にとっては、クレジットカードがとても役立ちます。
現地での支払いが楽なのはもちろん、万が一の事態が起きても守ってくれる保険が付帯されたクレジットカードがあるのです。
有名な保険付きのクレジットカードと言えば「エポスカード」です。
まずは、エポスカードの基本情報をご紹介します。
デザイン | |
---|---|
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
国際ブランド | VISA |
年会費 | 永年無料 |
家族カード | なし |
ポイント還元率 | 0.50〜5.00% |
この基本スペックに加えて、以下の旅行保険が付帯されています。
- エポスカードに付帯されている海外旅行保険
-
- 傷害治療:最高200万円
- 携行品損害:最高20万円
- 死亡・後遺障害:最高500万円
- 疾病治療:最高270万円
- 賠償責任:最高2,000万円
- 救援者費用:最高100万円
年会費無料のクレジットカードで、これほど充実した海外旅行保険が付帯されているものはあまりありません。
もし、あなたが社会人になって海外出張に行く機会があるなら、エポスカードを作っておいた方が良いでしょう。
ポイントや利用実績を貯められる
クレジットカードには、支払額に応じてポイントが付与される特典があります。
ポイント還元率は様々で、年会費無料のカードなら0.5~1.0%程度です。
例えば、あなたが1万円の買い物をすれば50円~100円相当のポイントが付与されます。
金額としては小さく感じるかもしれません。
しかし、クレジットカードは公共料金や税金の支払いでも利用でき、それに対してもポイントが付与されるのです。
上手に使えば、年間で数十万円~数百万円利用することも可能なので、付与されるポイントは高額なものとなります。
また、クレジットカードは使えば使うほど利用実績が貯まっていき、将来ローンを組む際の審査でプラスになります。
このように、クレジットカードを使えばあなたにとって良い効果をもたらすものが貯まっていくのです。
クレジットカードを持っていない社会人の方はメリットとデメリットを再度確認しておこう!
今回は、クレジットカードを持っていない社会人のメリット・デメリットについて解説しました。
確かに、クレジットカードがなければ不正利用の被害に遭ったり使いすぎる心配がなかったりします。
しかし、それ以上にデメリットとなる部分が多いもの事実です。
クレジットカードの中には、年会費が永年無料で発行するのに一切のデメリットがないものもあります。
社会人になると、仕事でクレジットカードがあった方が便利なシーンに出くわす時がくるので、まずは申し込みのハードルが低いクレジットカードを作ってみてください。
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