スマートペイメントとは?お財布を持たない決済方法で普段の買い物の支払いも簡単、スムーズにできる!
近年は現金を用いらない支払い方法、例えば「クレジットカード・QRコード決済・ICカード・プリペイドカードなど」が急速に普及しています。
これらの支払い方法は、現金で支払いした場合と比較して以下のメリットがあります。
- ポイントが付く
- 多くの現金を持ち運ぶ必要がなくなり、お財布が軽くなる
- お会計に必要な時間が短縮される
- ネット通販で代引き等の手数料がかかる方法を利用しなくて済む
- カードによっては買った商品の破損や盗難を補償してくれる保険が付いている
このコラムではスマートペイメントのメリット・デメリットと始め方を紹介しています。
気になっているけどまだ現金払いを続けている方は、ぜひこの機会に始めてみましょう!
すでにクレジットカード等を使っている方も、さらに良い特典の付いた支払い方法が見つかるかもしれません。
・スマートペイメントはいわゆるキャッシュレス決済のこと
・クレカ、QRコード決済、交通系ICなどが該当する
・スマートペイメントは店舗、両者双方にメリットがある
・1つ以上、スマートペイメントの決済方法を持っておこう
スマートペイメントとは? 現金がいらない電子的な支払い方法のこと
スマートペイメントは、広い意味で現金を必要としない電子的な支払い方法のことをいいます。
もともとは野村総合研究所が定義した言葉で、日本国内で企業と個人の間で行われるキャッシュレス決済のことを意味しています。
キャッシュレス決済の総合的な呼び方といっても良く、各種クレジットカード決済や、電子マネー決済、QRコード決済なども当てはまるものです。
スマートペイメントは、現金払いのときのように細かい小銭をやり取りするようなことがないので、スピーディーな会計ができるという意味も含んでいます。
スマホを利用して支払うことも多いことから、一部ではスマホ決済、モバイル決済などとも呼ばれています。
現在日本では、経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」というものを進めていることを知っていますか。
簡単にいえば、2020年の東京オリンピックまでの間に、キャッシュレス決済のシェアを世界水準の80%程度まで引き上げようという取り組みです。
多くの外国人観光客が訪れたとしても、キャッシュレス決済でスムーズに決済できることを狙っているものです。
ごく最近では、キャッシュレス決済を店側が導入するときの金銭的な支援や、キャッシュレス決済を利用した消費者へのポイント還元など、うまく利用して施策を実施しています。
消費税が増税になるときも、増税後の負担をやわらげるために、一定期間キャッシュレス決済を利用するとポイント還元を受けられるのも、キャッシュレス決済の普及を促す意味があります。
実質的には店舗側でも小銭を準備する必要がなくなって、消費者も現金を持ち歩かなくてよくなるので、スムーズな会計と、会計時の時短、現金を持ち歩く負担をやわらげる効果が期待できます。
スマートペイメントにはどんなものがあるの? 楽天ペイを参考に紹介
スマートペイメントの中にはどんな種類があるでしょうか。
現在利用されているスマートペイメントの中では、大きく分けて「カード決済・電子マネー・QRコード決済」の3種類に分けることができます。
ここでは、それぞれの特徴と、QRコード決済(楽天ペイ)の使い方を解説します。
カード決済
- クレジットカード決済・・・楽天カードや三井住友カードなど
- プリペイドカード決済・・・LINE Payカード、WebMoneyなど
- デビットカード決済・・・国際ブランド付き、銀行カード一体型など
カード決済は今の日本では最も知られているキャッシュレス決済で、クレジットカード決済なら利用した分は後払いになり、分割払いやリボ払いなど支払い方法が選べることが特徴です。
プリペイドカード決済は、クレジットカードや銀行との取引がなくても利用できて、カードを作るときに審査がないキャッシュレス決済です。
あらかじめ利用する金額をチャージして使います。
デビットカード決済は、銀行口座から即時に引き落としになるもので、審査がなく口座残高の範囲内でのみ利用できることが特徴です。
電子マネー(非接触決済)
- 流通系IC・・・楽天Edy、nanaco、WAONなど
- 交通系IC・・・Suica、PASMO、ICOCAなど
どちらの電子マネーも、非接触型ICカードまたはICチップを搭載しまたカード、たはスマホを使って決済します。
あらかじめチャージするプリペイド方式、後払いが利用できるポストペイ方式の両方のタイプがあります。
店舗ではレジの端末にカードまたはスマホをかざすだけで支払いが完了するので、キャッシュレス決済の代名詞的な存在と言っても良いでしょう。
QRコード決済
- LINE Pay
- PayPay
- メルペイ
- ファミペイなど
- 楽天ペイ
QRコード決済は、スマホの決済アプリを介して支払うキャッシュレス決済です。
QRコードのほかにバーコードが表示されることもあります。
実際に決済するには、銀行口座やクレジットカードが必要で、消費者がQRコードを表示する方法と、消費者が店舗のQRコードを読み取る方法の2種類で決済できます。
QRコード決済は導入する店舗側でも負担が少なくて済むので、導入しやすいことが特徴です。
実際にQRコード決済の楽天ペイを参考に使い方を解説
QRコード決済で代表的な楽天ペイを参考にして解説していきます。
- QRコード決済(楽天ペイ)の始め方
-
- スマホアプリをダウンロード
- クレジットカードを設定するか、ATMや銀行から入金を行う
- お店の端末で、スマホ画面の読み取りをする
楽天ペイは、楽天が提供するスマホ決済アプリで、スマホに楽天ペイアプリをダウンロードして、アプリへ入金またはクレジットカードを設定して使用します。
会計のときにはスマホをレジの端末にかざしてキャッシュレス決済を行うことができます。
それらを店舗側の端末に読み取らせると、一瞬で決済が完了する仕組みです。
自分の手でクレジットカードを店舗スタッフに渡すような手間は一切なし、誰にも何も渡さないで、自分のスマホの画面を読み取ってもらうだけで支払いが完了します。
支払いが完了するとスマホの画面が切り替わって、支払った金額と獲得した楽天ポイント数などが表示されます。
支払いが完了するまでの時間はわずか数秒で、スマホのバーコードやQRコードを読み取らせるのはほんの一瞬です。
設定次第では楽天ポイントでの支払いや、オンライン電子マネーの楽天キャッシュを使った決済もできます。
消費者にとっては、どんな支払いのときでもスマホの画面を操作するだけでいいので、とても簡単に支払うことができます。
また、楽天ペイにはポイントカード機能が付いていて、支払うたびに楽天ポイントが貯まっていきます。
通常は楽天ペイの利用で200円ごとに1ポイント、支払いに使うクレジットカードを楽天カードにすると楽天ペイのポイントとは別に、100円ごとに1ポイントが貯まります。
合計すると300円ごとに2ポイント、還元率でいえば最大1.5%還元を受けられるのです。
楽天ポイントといえば、使い勝手が良いことで有名で、貯めた楽天ポイントは、楽天市場で貯まる楽天ポイントと変わりなく、1ポイント→1円として支払いに使うことができます。
楽天ペイではポイント払いのほかに、オンライン電子マネーの楽天キャッシュを、個人間で送金する機能もついています。
送金する側は楽天キャッシュの残高の範囲で送金する金額を設定できて、送金するのに手数料などは一切かかりません。
1回あたり最高10万円まで、1ヶ月あたり100万円まで、1円以上1円単位で送金できるので、飲み会や食事会のときも、会費を集めるのも支払うのにも便利に使えます。
楽天ペイが使える場所は、楽天ペイマークの表示がある店舗、Google Payの利用できる店舗で、いつでもスピーディーな支払いができます。
スマートペイメントを支払い方法に取り入れるメリットは? 店側にも利用者側にもメリットが豊富
現金を持ち歩く必要が少なくなって防犯にも貢献していること
スマートペイメントを支払い方法に取り入れるメリットは、なんといっても現金を持ち歩く必要がないことです。
クレジットカードをはじめとするカード類か、アプリを導入してあるスマホがあれば、いつでも支払うことができます。
スマートペイメントが登場する前は、誰でも財布にたくさんの現金を入れて持ち歩いていました。
お札や小銭は多く持つほど財布が膨らんで、盗難などの犯罪にも狙われやすい一面があったといえます。
その点ではカード1枚か、スマホ1つあればいいので、かなり手軽で狙われるリスクも低くなったといえます。
仮にクレジットカードやスマホを盗まれたとしても、本人の認証やパスワードが必要になるので、簡単には不正利用しにくくなってきています。
特にスマホは複雑なパスコードを設けている方も多いので、サクサク不正利用するというわけにはいかないでしょう。
支払いがいつでもスピーディーかつスムーズになったこと
スマートペイメントの導入により、スーパーの特売日や人気飲食店のランチで混雑しているときなどでも、スピーディーかつスムーズな会計ができるようになりました。
極端に言えば1人あたり数秒の会計時間で済むので、これまでなら数分かかっていたのが10分の1~5分の1くらいに時短されたといっても大げさではないでしょう。
これはコンビニでも同じことが言えて、ほとんどのコンビニでは交通系の電子マネーをはじめとするスマートペイメントに対応しており、その結果、朝や昼の混雑する時間帯でも、レジでの行列を抑える効果を発揮しています。
並んでも2~3人くらいで、スイスイ会計が進むならさほどのストレスは感じにくくなり、現金を出すのではなくサッと読み取るだけ、スマホをかざすだけの操作が見た目にもスピーディーな印象を与えています。
ほかの店舗でも買い物の支払いがスムーズになることは、時短やストレスの軽減にもつながっています。
店舗の規模にかかわらずスマートペイメントの支払い端末の導入が簡単にできる
スマートペイメントを店舗側が導入するには、各種決済対応のカードリーダーが必要になり、その代金は導入する店舗側で負担しなければなりません。
ですが楽天ペイをはじめ、さまざまなスマートペイメント企業側では、カードリーダー代を全額キャッシュバックするキャンペーンなどを実施していて、実質無料で導入することが可能です。
楽天ペイも新規で申し込む方を対象に、店舗の規模を問わずキャンペーンを実施していて、実質無料で導入することができます。
現金管理の手間が減り、客単価のアップ増客も見込める
スマートペイメントを導入すると、消費者側でも現金管理をしなくてよくなりますが、店舗側でも現金管理の手間が省けるようになります。
すべてカードリーダーを含むレジ端末で管理できるので、これまでのように現金を数えるようなことがなくなります。
また、手軽に支払いができるので客単価のアップや、来客数のアップも期待できます。
さまざまな店舗で客の回転を良くする効果もあるので、売り上げのアップも期待できるでしょう。
唯一のデメリットはスマートペイメントがすべての店舗で利用できるとは限らないこと
これだけメリットが豊富なスマートペイメントには、唯一のデメリットがあります。
スマートペイメントは種類が豊富で、〇〇PayなどのQRコード払いだけを見ても、かなりの数があります。
そのため、すべての店舗ですべてのスマートペイメントに対応しているとは限らないのです。
普段は楽天ペイをメインに使用している方でも、別の飲食店では楽天ペイに対応していないということもあるのです。
さまざまな店舗で規模に関わらず導入が進み、浸透しつつあるスマートペイメントですが、すべての店舗ですべての支払いができるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうです。
スマートペイメントは全国でどんどん拡大中! 使える範囲が広くなるから1つは用意しておこう
スマートペイメントは、日本全国でどんどん拡大しています。
個人の商店から全国展開するスーパーでも、何らかのスマートペイメントを導入している状態です。
徐々にさまざまな支払い方法が使える範囲が広くなっているので、できればカード決済・QRコード決済・電子マネーのスマートペイメントのうち、すべて1種類ずつくらいは利用できるように準備しておくことをおすすめします。
各2種類くらいずつ用意しておくと、大抵の店舗ではほとんど支払うことができると思うので、よく利用するスマートペイメント+サブといったように準備しておくと良いでしょう。
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