個人間送金が可能な電子マネーを徹底比較&解説! 仕組みからそれぞれのメリット・デメリットまでわかる

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手数料負担が気になる銀行送金サービスに比べ、個人間送金サービスは送金手数料がかからないこともあり人気なサービスです。

しかし、個人間送金サービスは種類が多く、何を利用するべきか悩む方も多いでしょう。

そこで本記事では個人間送金サービスの概要や、それぞれの個人間送金サービスごとの特徴やメリット・デメリットを解説します。

この記事でわかること

・個人間送金サービスの特徴
・個人間送金サービスごとの特長

個人間送金サービスについて

個人間送金サービスについて

個人間送金とは銀行を経由しない個人と個人においての送金サービスです。

パソコンやスマホを通してリンクなどを使うことで24時間365日、土地を選ばずに送金できるのが個人間送金サービスの大きな特徴でしょう。

銀行からの送金サービスのメリットとデメリット

銀行送金サービスは利用者が手数料を負担しないといけないのに加えて、国外に送金する場合は手数料がさらにかかるという特徴があります。

メリット

  1. 銀行口座は多くの人が持っているので口座情報さえわかれば送金が可能
  2. 専用のアプリなどをインストールする必要がない
  3. ネット銀行なら振込手数料を無料にすることも可能

デメリット

  1. 相手の口座番号を教えてもらう必要がある
  2. 振込手数料がかかることが多い
  3. 営業時間外の場合は着金確認がリアルタイムで出来ない

個人間送金サービスのメリットとデメリット

スマホやPCを通して送金する個人間送金サービスは、現金の引き出しに手数料がかかりますが、送金時に手数料が発生しないという大きな長所を持ったサービスです。

メリット

  1. 手軽さ
  2. 送金時に手数料が発生しないことがほとんど
  3. 年間を通して24時間いつでも送金できる

個人間送金サービスは送金相手の口座番号や住所を知らなくとも、既存のSNSアカウントやアプリのQRコードを使って「友人登録」しておけば送金可能になります。

銀行口座番号というプライバシー性の高いものを知る必要がないため、かなり手軽に送金を行うことが可能です。

デメリット

  1. 専用のアプリなどをインストールする必要がある
  2. アプリによっては口座を登録する手間がある

個人間送金の種類、仕組みについて

個人間送金の種類、仕組みについて

個人間送金アプリはお金を取り扱う以上、サービス提供者は資格や届け出が必要となります。

それを業者形態といい、さまざまな形態があり、業者形態によってサービスの仕組みも異なるので、把握しましょう。

資金移動業者(LINE Payなど)

送金をする前に本人確認が必要となり、送金側の支払い手段にクレジットカードが使えないのが資金移動業者となります。

資金移動業者はLINE Payが代表的となっています。

前払い式支払い手段発行業者(Pay Payなど)

本人確認が不要で、クレジットカードからのチャージが可能なプリペイド方式が前払い式支払い手段発行業者となります。

代表的なアプリはPay Pay・楽天ペイ・Kyashで、クレジットカードからのチャージが可能というのが大きな利点でしょう。

      

収納代行業者(paymoなど)

商品やサービスの代金を支払う時に、買い取り主が決済代行業者に対して代金を支払うというのが収納代行業者です。

  

収納代行業者の業者形態は、決済代行業者が受け取った売り手に引き渡すことで、売買が完了します。収納代行業者の代表的なアプリはpaymoです。

  

電子決済等代行業(Money Tapなど)

顧客と銀行の仲介をする役割を担い、比較的に新しい業者形態が電子決済大工業です。代表的なアプリはMoney Tapとなります。

送金アプリは業者形態によって4種類に分類され、サービス内容が区別できるようになっていて、業者形態によって本人確認の有無やクレジットカードのチャージが可能か不可能かといった違いがあります。

個人間送金ができる電子マネーを紹介

個人間送金ができる電子マネーを紹介
 

銀行間の送金と違い、手数料が無料なものが多く、いつでも利用できる個人間送金サービスアプリは多くのメリットを持っています。

完璧な個人間送金サービスのある電子マネーやアプリはないので、自分の用途に適したものを使うようにしましょう。

LINE Pay

LINE Payは資金移動業者の制限があり、クレジットカードを登録していても送金には使えないというデメリットがあります。

送金を受け取った方はLINE Payにチャージされることとなり、JCB加盟店で利用できます。また、自分の銀行へ振り込むという形で現金化も可能ですが、出金に手数料がかかります。

メリット

LINE Payのメリットは、アプリをインストールしている方の数が圧倒的に多く、チャージ残高をLINE PayカードにてJCB加盟店にて利用可能ということです。

月間利用額に応じて還元率が増大するマイカラー制度があり、最大還元率2.0%にもできます。また、セブン銀行ATMで残高の出金も手数料200円+税別で可能です。

セブン銀行ATMを通しての現金チャージも可能ですし、QRコード決済の加盟店がどんどん拡大されていますので、使い道に困ることもありません。受け取ったLINE残高は手数料200円+税別にて登録している銀行口座に振込ができます。

デメリット

出金手数料が220円かかり、業者形態が資金移動業者である制限から、クレジットカードを登録しても送金に利用することはできません。

基本情報


運営会社 LINE株式会社
本人確認 必要(銀行口座登録)
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 1回/1日10万円
残高出金 可能
残高出金手数料 220円
支払い チャージ残高から行われる
銀行出金 可能(1回220円)
ATM出金 可能(1回220円)
店頭決済 可能
ネット決済 可能

PayPay

ソフトバンクとYahoo! JAPANが運営しているQRコード決済サービスがPayPayです。利用をするのに本人確認不要で、自分でチャージした金額ならばPayPayユーザー間で送金が可能というのが特徴です。

なお、ボーナス付与分の残高は送金が不可能というのも覚えておきましょう。

メリット

PayPayはクレジットカードであるPayPayカードからの送金が可能です。PayPayマネーの出金にも対応しており、送金手数料が無料というのも大きなメリットでしょう。

また、「リクエスト金額を追加」システムによって、送金してもらう側が送金する側に送ってもらいたい金額を指定することができ、仕送りなどに役立ちます。

PayPayの加盟店は非常に多いので送金してもらったお金は、そのまま加盟店での支払いに使うことができます。

デメリット

PayPayマネーライトを出金できないというデメリットがあります。

基本情報


運営会社 PayPay株式会社
本人確認 必要(資金移動業者)
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 公式サイト参照
残高出金 可能
残高出金手数料 110円
PayPay銀行口座は無料
支払い チャージPayPay残高から行われる
店頭決済 可能
ネット決済 不可
利用方法 相手のQRコードを読み取り、受け取り用リンクを作成するなどの手段で送金可能
相手の検索機能 PayPayを利用している方を電話番号やIDから検索できる

楽天ペイ

楽天が運営している支払いサービスである楽天ペイは、2019年3月にリニューアルして楽天が提供するチャージ型電子マネーの楽天キャッシュにて送金が可能となりました。

メリット

楽天ペイで送金するサービスのメリットは、アプリ利用者が多いということです。

これによってスマホの電話帳とリンクして楽天ペイの利用者を検索するのが簡単になりますし、連絡先を知らない相手でもリンク作成で送金ができます。

また、楽天ペイには楽天ポイントカード機能が付帯されており、チャージした楽天キャッシュは楽天市場で利用可能となります。

デメリット

楽天ペイでの送金サービスのデメリットは、楽天キャッシュへのチャージ方法が限定されているということです。

チャージをするには、楽天カード・ラクマの売上・送金してもらうの3種類しかありません。

利用方法

送金先に「受け取りリンク(URL)」を送付して行い、電話帳に登録されている送金相手はデータ読み込みで簡単に送金できます。電話帳に未登録の相手でも、作成したリンクを共有することで送金ができます。

仮に送金先を間違えた場合も、自分で受け取りリンクをタップし、「キャンセル」と操作できます。

初回利用時には利用前にSMSを利用した電話番号認証が必要で、受け取った側は通知が来てから3日以内に受け取り操作をし、操作すること無く3日経過すると送り主に返金されます。

送金を受け取る側は、楽天ペイアプリかインターネット上の公式サイトを利用することで楽天キャッシュを受け取ることができます。

受け取るには楽天会員に登録しており、リンクを受信してから3日以内に受け取り操作しなければなりません。3日以内に受け取り操作をしなければ、送金元に残高が戻ります。

また、受け取った楽天キャッシュは楽天ペイを含めた楽天が運営する一部サービスで利用できます。

基本情報


運営会社 楽天株式会社
本人確認 必要(銀行口座登録)
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 10万円チャージ上限が10万円/月、10万円/回でそれ以上は送金不可
残高出金 可能
残高出金手数料 無料
支払い 楽天キャッシュのチャージ残高から行われる
送金側 楽天キャッシュの残高の範囲内で送金金額を設定可能
手数料 無料
送金可能金額 1回あたり10万円まで
1カ月あたり100万円まで
1円以上1円単位で送金可能

楽天銀行 フェイスブック送金

楽天銀行が運営している楽天銀行 フェイスブック送金は、Facebookの「友達」であれば、相手の口座番号を知らなくても送金することができ、送金を受け取った側は入金する口座を指定して受け取ることができます。

楽天銀行口座以外の銀行口座も受け取り先に指定できますし、一度指定すると次回以降は自動入金にできます。銀行振込の新しいバージョンと言えるでしょう。

pring

手数料がすべて無料のアプリであるpringは、大きい金額を送金すると銀行振込よりおトクになります。

メリット

pringは出金手数料が無料で、セブン銀行ATMにて現金として出金するのも1日1回まで手数料無料で、セブン銀行ATMによる現金チャージも可能です。また、UIがシンプルで操作しやすいのも長所と言えます。

デメリット

デメリットは、送金をするには送金相手にpringをインストールしてもらい、本人確認のために銀行口座を登録してもらう必要があるということです。

利用者がそこまで多くないアプリですので、送金する度に相手にインストールと銀行口座を登録してもらわなければなりません。また、送金された残高を決済に利用できる加盟店舗が少ないのも欠点です。

基本情報


運営会社 株式会社pring
本人確認 必要(資金移動業者)
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 1日最大100万円
残高出金 可能
残高出金手数料 無料
支払い チャージ残高から行われる

Kyash

業者形態が資金移動業ではないことから、送金するにあたって本人確認の必要がなく、送金側も受け取り側もアプリをインストールするだけで大丈夫なのがKyashです。

スマホにアプリをインストールすればすぐに始められますし、オートチャージと手動チャージの両方に対応しています。

メリット

Kyashはオートチャージ機能があるため、残高不足でも送金時にはスムーズに手続きができます。

また、クレジットカードでチャージをすると1%還元のキャッシュバックとなり、VISA加盟店での支払いやモバイルSuicaへのチャージにも活用できます。

デメリット

送金を受け取っても、現金として出金することができないのが欠点です。

基本情報


運営会社 株式会社Kyash
本人確認 不要
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 1回5万円、1ヵ月10万円
残高出金 不可
残高出金手数料 -
支払い チャージ残高から行われる
出金 不可
店頭決済 可能
ネット決済 可能
ポイントの利用方法 VISA加盟店のオンラインストアで使えるほか、モバイルSuicaにチャージも可能
※日本円としては出金できない

Money Tap

住信SBIネット銀行・スルガ銀行で使える送金アプリがMoney Tapです。

相手の口座番号を知らなくても送金することができ、電話番号やQRコードを経由して送金できます。

メリット

Money Tapはチャージ不要で銀行口座間の直接送金が可能というアプリです。

出金すら必要がないので、非常に簡単に送金ができます。また、自身の口座間での送金もできることから、夜中に銀行残高を移したいが手数料がかかってしまうのが嫌な方にもおすすめです。

入出金どちらも手数料が無料となっています。

デメリット

対応している口座が住信SBIネット銀行・スルガ銀行のみで、送金相手も対応口座を開設している必要があります。

利用方法

スマホにアプリをインストールしてあれば、銀行口座間の直接送金が24時間365日いつでもできます。

基本情報


運営会社 マネータップ株式会社
本人確認 銀行口座開設時に必須(電子決済等代行業)
送金手数料 無料
決済機能 なし
送金限度額 1回3万円、1日10万円
残高出金 可能(口座に直接振り込みのため)
出金可能な銀行 住信SBIネット銀行、スルガ銀行
支払い 口座残高から行われる
店頭決済 不可
ネット決済 不可

J-Coin Pay

みずほフィナンシャルグループが提供するQRコード決済&個人間送金アプリがJ-Coin Payです。

メリット

J-Coin Payにて送金をすると、出金手数料が無料になります。

デメリット

まだリリースされて日が浅いため利用者が少なく、個人間送金に利用しづらいという欠点があります。

利用方法

アプリ内のウォレットに口座残高からチャージして、送金するだけで利用可能です。決済機能もあるので、多種多様な提携店舗にて残高の決済ができます。

基本情報


運営会社 株式会社みずほ銀行
本人確認 銀行口座開設時に必須(電子決済等代行業)
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 初期:3万円/日
標準25万円/日
残高出金 可能(口座に直接振り込みのため)
出金可能な銀行 みずほ銀行
支払い 口座残高から行われる

d払い

ドコモが提供するQRコード決済がd払いです。docomo回線の契約者以外でも銀行口座を登録することで利用可能となります。

メリット

d払いのチャージ残高を送金できる以外に、dポイントも送金可能なことから、多様な利用用途を持っています。QRコード決済対応店舗はどんどん拡大していますし、送ってこられたdポイントを出金はできませんが、1ポイント→1円換算でd払いに活用できます。

デメリット

出金手数料が220円かかり、d払い利用者がLINE PayやPayPayに比べるとまだ少ないというのは覚えておきましょう。

基本情報


運営会社 株式会社NTTドコモ
本人確認 必要(資金移動業者)
ドコモ回線契約者以外は別途ドコモウォレットに銀行口座を登録して本人確認
送金手数料 無料
決済機能 あり
送金限度額 20万円/月、dポイントは3万ポイント/月
残高出金 可能
残高出金手数料 220円
※みずほ銀行の場合、毎月初回は110円
支払い 口座残高から行われる
ATM出金 可能
※ドコモ契約者のみ、ドコモ口座機能からATM出金が可能
店頭決済 可能
ネット決済 可能

PayPal

世界2億5,000万人以上が利用している巨大な決済サービスがPayPalです。以前からPayPal.meにてビジネス利用目的に送金ができていましたが、2019年3月末からアプリやインターネット上からの個人間送金も利用可能になっています。

アプリを使ったスマホ経由以外にも、パソコンからの操作による送金も可能となっており、送金・請求の他にもマネープールという大人数からの集金機能も用意されています。

メリット

世界中で利用されているアプリで信頼性が高いPayPalは、業界最高水準のセキュリティ対策と充実したサポート制度が特徴です。

ショッピングにてトラブルがあっても、「買い手保護制度」によって返金される可能性が高いため、安全性の高いショッピングができます。

送金されたPayPal残高はネットショッピングでスムーズに利用できますし、集金機能(マネープール)は忘年会やパーティといった飲み会などにて高い利便性を持ちます。

送金相手が国内の場合は手数料が無料で、海外への送金でも手数料が一律499円と銀行の送金に比べて非常に低手数料なのも見逃せません。

デメリット

欠点として、友人や家族間での個人間送金ではクレジットカードが利用不可というものがあります。

また、銀行口座に出金したい場合に5万円未満の送金は出金手数料がかかりますし、個人間送金の場合は銀行口座が必要です。

また、対応している銀行が少なく、手続きをするのに本人確認書類が必要なため、すぐに送金したいという方には不向きと言えます。

利用方法

登録した銀行口座から送金をし、数日後に口座振替という形で引き落としがされます。個人間送金ではクレジットカードを利用できず、クレジットカードによる送金を個人間で行ってしまった方はビジネス用途として手数料がかかることを忘れてはいけません。

基本情報


運営会社 PayPal Pte. Ltd.
本人確認 必要(資金移動業者)
送金手数料 無料
海外送金は1回499円
決済機能 あり
送金されたPayPal残高はPayPalでの支払いに充当可能
送金限度額 1回100万円
1回あたり10万円以上の送金をする場合、受け取る側も要本人確認手続き。
残高出金 可能
出金可能な銀行 みずほ銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行
残高出金手数料 5万円以上/回:無料
5万円未満/回:250円
支払い PayPalアカウントに入っている残高、登録した銀行口座からの口座振替で行われる(家族、友人への支払いにはクレジットカードは利用不可)


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