JCBのクレジットカードを持つと発行できるETCスルーカード。
年会費無料で持ちやすいETCカードですが、中には解約を考えている方もいるでしょう。
そこで本記事ではJCBのETCスルーカードの特徴を改めて解説しつつ、解約方法や次のETCとしておすすめのカードを紹介します。
・ETCスルーカードの特徴
・ETCスルーカードの解約方法
・おすすめのETCカード
車に乗る方なら、持っておいて損はないのが「ETCカード」。2002年には、高速道路の通行車のうちわずか2%だった利用率も、2014年には90%近くになっており、普及率の高さがうかがえます。
「でも本当にETCカードなんて必要なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、ETCカードには以下のような複数のメリットがあるのです。
いちいち料金所でストップする必要がないため、スムーズに通行できます。特に渋滞時には、非常にありがたさを感じるものです。また、運転席が料金所窓口と逆にある左ハンドル車にとっては、特に利便性が高いといえます。
ETCは、地球環境の改善にも貢献することが分かっています。すべての車がETCを利用すれば、CO2の排出量を年間17,000トンも減らせるという試算が出ているほどです。また停車する回数が少ないということは、ガソリン代の節約にもつながります。
ETCカードを利用すれば、深夜割引や休日割引、平日朝夕割引などの割引サービスを受けることができます。高速道路各社にもよりますが、最大50%もの割引になりますので非常にお得です。
また、高速道路の走行距離に応じてポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」に登録することもできます。
ETCカードには、クレジットカード各社が発行する「ETCクレジットカード」と、クレジットカードを持たない方でも作れる「ETCパーソナルカード」の2種類があります。どちらがお得かといえば、断然、クレジットカード型のほうです。
クレジットカードに紐づけされたETCカードなら、ETC利用によってもクレジットカード各社のポイントを貯めることができます。
貯めたポイントは好きな商品や商品券などに交換できますので、同じ料金を支払うならぜひクレジットカード会社の発行するETCカードを作りましょう。
このように、ETCカードにはドライバーにとって多くのメリットがありますので、車を運転する方はぜひ一枚持つことをおすすめします。
ETCを利用するなら、クレジットカード会社が発行するETCカードを作るのがおすすめですが、ETCカードを作れるクレジットカードは多数あります。「一体どれを選んでいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ETCカード自体のサービス内容はどれでも同じですので、特に注目すべきは「年会費」や「ポイントの貯まりやすさ」が中心になります。たとえば以下のような視点でチェックしてみましょう。
まずはクレジットカード本体の年会費をチェックしてみましょう。永年無料のものもあれば、初年度のみ無料のもの、初年度から有料のものなど、クレジットカードによって年会費はさまざまです。
もちろん年会費が高いものは、その分ポイント還元率が高かったり、旅行傷害保険などの補償が手厚かったりするメリットはありますが、最近は年会費無料でもサービスの充実したクレジットカードも増えていますので、よく比較検討する必要があります。
また、ETCカードの年会費や発行手数料も調べてみましょう。どちらも完全無料で発行できるところもありますが、500円程度の年会費や、初回のみ1,000円程度の発行手数料がかかるものもあります。できるだけ費用のかからないものを選びたいところです。
クレジットカードを使う大きなメリットが、ポイントシステムです。各クレジットカード会社には、独自のポイントシステムがあり、カード利用によってポイントを貯められるようになっています。もちろんETC利用分も対象です。
ポイントの貯めやすさの目安は、「還元率」を見ることで分かります。もっとも多くみられるのは「0.5%」で、これは「200円で1ポイント」の還元率です。
しかし最近は「1.0%」を超える高還元率のクレジットカードも増えていますので、年会費の負担も考えながら、できるだけ効率よくポイントを貯められる一枚をピックアップしていきましょう。
年会費やポイント還元率のほかにも、クレジットカードを作る際は「自分のライフスタイルに合っているかどうか」も重要なチェックポイントになります。
たとえば、特定のスーパーのみを集中的に利用する方であれば、そのスーパーの発行するクレジットカードを持ったほうが、お得な割引を受けやすくなります。
またネットショッピングの多い方なら、ネットのショッピングモールなどでポイントを貯めやすい一枚を選ぶのがおすすめです。
その他、ガソリンスタンドで割引を受けられる「カーライフ特化型」や、カード利用によって飛行機のマイルを貯められる「マイレージ特化型」など、色々なタイプのクレジットカードがあります。自分に一番合ったクレジットカードでETCカードを作るようにしましょう。
数あるETCクレジットカードの中でも、多くの方から支持されているのがJCBの「ETCスルーカード」です。
ETCスルーカードは、JCBのプロパーカード(他社との提携ではなく、JCBが独自に発行するクレジットカード)と合わせて持てる、ETC専用のICカードになります。クレジットカード一枚につき、発行できるETCスルーカードは一枚のみです。
ちなみに法人カードの場合は、複数のETCカードを発行できる「ETCスルーカードN」があります。
中でも、「JCB CARD W」はJCBプロパーカードの中ではもっとも申し込みやすく、年会費もリーズナブルなのでおすすめです。
ETCスルーカード |
JCB CARD W |
|
---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 |
ポイント | 1000円→1ポイント | 1000円→2ポイント |
国際ブランド | - | JCB |
追加カード | 家族カード→無料 | 家族カード→無料 |
入会条件 | 18歳以上で電話連絡が可能な方(高校生は除く) | 18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定した収入がある方、または18歳以上で学生の方 (高校生を除く)。 (※40歳以降も継続して所持が可能) |
JCBは日本発の国際ブランドですので、世界でもステイタス性が高い一枚です。また旅行傷害保険は、一般カードでも海外最高2,000万円まで補償されます。
その分、JCBカードの年会費はやや高く設定されているものが多いのですが、一般カードは無料です。
ETCスルーカードにかかる費用はすべて無料ですので、気軽に申し込むことができます。
JCBカードでは、利用金額に応じてJCB独自の「Oki Dokiポイント」が貯まります。
毎月の利用合計金額1,000円ごとに2ポイント(5円相当)が付与されますので、還元率は1.0%です。
貯まったOki Dokiポイントは、カタログに掲載されている好きな商品に交換できるほか、nanacoポイントへの交換やAmazonでの使用など、さまざまな使い道があります。
このように、JCBカードの中では年会費が安く、申し込みやすい一般カードですが、現在は年会費無料でさらにポイント還元率の高いクレジットカードが色々と出ていますので、「もっとお得なクレジットカードでETCカードを作りたい」という方もいるかもしれません。
そんな時は、いったんETCスルーカードを解約して、別のクレジットカードでETCカードを作るのも一つの方法です。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 無料 | 最短5分でカード番号を発行※ |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
1%~5.5%※ |
ETCスルーカードのみを解約する場合は、JCB会員専用のWEBサービス「MyJCB」にログインし、「お客様情報の変更」をクリックします。その中の「「JCBカードの退会手続き」から、ETCスルーカードの解約手続きが可能です。
電話や書面での手続きも可能ですが、オンラインのほうが簡単かつスピーディですので、解約の際はぜひ利用してみてください。
ただし、法人カードに紐づけされている「ETCスルーNカード」の場合は、退会届という書面の提出が必要ですので、JCBカードの裏面に記載された電話番号に連絡しましょう。
ちなみにETCスルーカードを解約しても、JCBカード本体はそのままです。逆にJCBカード本体を解約すると、ETCスルーカードも同時に解約となります。
JCBのETCスルーカードに代わって、おすすめなのが「三菱UFJカード VIASOカード」のETCカードです。ETCカードの人気ランキングでも、非常に高い人気を集めている一枚になります。
大手の三菱UFJニコスが発行する三菱UFJカード VIASOカードは、年会費が永年無料のクレジットカードです。この点だけでも、JCBの一般カードよりお得だといえます。
三菱UFJカード VIASOカードのETCカードは年会費が永年無料で、複数枚発行も可能なので、車が二台以上あるという方のニーズも満たしてくれます。
三菱UFJカード VIASOカードでは、1,000円につき5ポイント(=5円相当)が貯まっていきます。
基本還元率0.5%に相当しますが、特別高い還元率とはいえないでしょう。
ただし、三菱UFJカード VIASOカードはETCの利用は還元率が1%にアップし、「1,000円につき5ポイント」を獲得できます。
三菱UFJカード VIASOカードは、ネットショッピングにも強いクレジットカードです。
ネットで買い物をする際、「ポイント名人」というサイトから各ショップにアクセスするだけで、通常のポイント獲得分(1,000円につき5ポイント)にプラスして、1~12%分の特別加算が付きます。
また、ポイント名人では常時キャンペーンが行われているため、ネットショッピングの際は、ぜひポイント名人を経由するようにしましょう。
三菱UFJカード VIASOカードでは、1,000円につき5ポイント(=5円相当)が貯まっていきます。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として、毎月の請求額への相殺もしくは登録口座に振り込みが自動で行われるキャッシュバックのみとなっています。
ポイントの交換先が豊富であることも魅力的ではありますが、自動でキャッシュバックを行ってくれるというのは、ポイント交換の手続きや有効期限などを気にしないでいいというメリットがあります。
ポイントの交換先に迷ってしまう方にとって汎用性の高いキャッシュバックはおすすめです。
既に三菱UFJカード VIASOカードをお持ちの方は、公式サイト上からすぐに手続きが可能です。まだ持っていない方は、まずは三菱UFJカード VIASOカードに申し込みましょう。
申込資格は「原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く)」と規定されていますので、パートやアルバイトの方はもちろん、家族に安定した収入があれば大学生や専業主婦の方でも審査に通る可能性があります。
なお、三菱UFJカード VIASOカードの申し込みの際、同時にETCカードも申し込めます。無事審査に通ってカードが手元に届いたら、ぜひ普段のショッピングや公共料金の支払い、ETCなどに三菱UFJカード VIASOカードを使って、どんどんポイントを貯めていきましょう。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
永年無料 | 年会費無料 新規発行1,100円 |
最短翌営業日 |
還元率 | 電子マネー | ブランド |
0.5%~1.0% |