ETCカードはクレジットカードに付帯するサービスです。ENEOS(エネオス)のETCカードを作るには、まずクレジットカードであるエネオスカードを作る必要があります。
エネオスカードにはC・P・SとNICOSの4種類、ETCカードは2種類あるのはご存知でしょうか?
ETCカードの年会費はどれも無料ですが、中には新規発行手数料がかかることもあり、内容が少し異なります。
そこで、それぞれのETCカードの種類と作り方を詳しく見ていきましょう。
・エネオスETCカードの作り方
・エネオスカードと各ETCカードの違い
・エネオスETCカードの注意点
・家族カード分のETCカードの作り方
エネオスカード(C・P・S)は、以前ETC一体型カードを申し込めました。
しかし、セキュリティを強化するために2019年6月よりETC一体型クレジットカードサービスは廃止となり、現在はクレジットカードとは別のETC専用カードしか発行できなくなっています。
ETC一体型カードを持ちたい方におすすめなのは、ずばりイオンカード。
全国各地の高速道路に合わせたクレジットカードが用意されているためです。それぞれの特色に分かれていることで、各高速道路の割引や優待特典を受けられます。
カード名称 | 特徴 |
---|---|
イオン E-NEXCO pass カード(WAON一体型) | ・「WAON POINT」を「E-NEXCOポイント」に交換可能(1,000WAON POINT→1,200E-NEXCOポイント) ・NEXCO東日本エリアのSA/PAで基本の2倍ポイント獲得 |
イオン首都高カード(WAON一体型) | ・毎週日曜日は首都高通行料金が20%OFF ・首都高PAのお買い物で、WAON POINT5倍 |
イオン NEXCO中日本カード(WAON一体型) | ・毎月20日・30日のETC走行で WAON POINTが基本の2倍 ・「WAON POINT」をETC走行(ETCマイレージサービスの無料通行分)に交換可 ・NEXCO中日本エリアのSA/PAでのお買い物でWAON POINTが基本の2倍 |
イオンNEXCO西日本カード(WAON一体型) | ・全国の高速道路でのETC走行で月~金はWAON POINTが基本の2倍 ・全国の高速道路でのETC走行で土日はWAON POINTが基本の3倍 ・「WAON POINT」をETC走行(ETCマイレージサービスの無料通行分)に交換可 ・NEXCO西日本エリアのSA・PAでのお買い物なら、WAON POINTが基本の2倍 |
イオンTHRU WAYカード(WAON一体型) | ・毎週日曜日阪神高速通行料金が請求時に5%OFF ・阪神高速PAやナナ・ファーム須磨の対象店舗ご利用でWAON POINT基本の10倍 ・スルーウェイ加盟店で優待特典多数 |
年会費 | 本人会員:初年度無料、翌年度以降1,375円(税込) 家族会員:無料 |
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発行期間 | 2~4週間が目安 |
特長 | ガソリン・軽油:2円/リットル引き 年1回のカード利用で次年度年会費無料 1,000ポイント=1,000円換算 |
エネオスカードをこれから作る場合は、クレジットカードの申込みと一緒に、ETCカードの申込みができます。
ここでポイントは手数料の違い。
通常ETCカードの新規発行手数料はC・P・Sなら無料、NICOSは1,100円(税込)がかかります。どちらも年会費は無料です。
すでにエネオスカードを持っている場合は、Webまたは電話からETCカードだけ追加で作ることができます。ただし、エネオスカード(C・P・S)とエネオスカード(NICOS)では、申し込み方法が異なるので注意してください。
ETCカードは申し込み後、10日~2週間ほどで届きます。
電話番号:0800-700-2700
通話料無料/24時間・自動音声
※サービスのご利用には、カード会員番号[16桁]と、暗証番号[4桁]または生年月日[西暦で8桁]が必要です。お手元にエネオスカードをご用意ください。
電話番号:0120-254-824
通話料無料/24時間・自動音声(年中無休)
※サービスのご利用には、カード会員番号[16桁]と、暗証番号[4桁]が必要です。お手元にNICOSカードをご用意ください。
メニューコード:本人会員様申込み[1#]、ご家族様[2#]
エネオス法人カードでETCカードの発行をする場合、一般カードのETCカードと異なり、発行手数料は無料です。一方で、ETCカードの年会費は1枚につき550円(税込)となります。
ENEOS法人カードでETCカードを作りたい場合も、一般カードと同じくトヨタファイナンスインフォメーションデスク(電話番号:0800-700-2700)に問い合わせることで発行が可能です。
年会費 | ETCカード | 発行期間 |
---|---|---|
13,200円(税込) | 無料 | 約2週間 |
還元率 | 利用可能枠 | ブランド |
1% | 個別設定 |
エネオスカード(C・P・S)、エネオスカード(NICOS)ともに複数枚のETCカードを発行することはできません。
家族分として複数枚のETCカードが必要な場合は例外です。家族カードを追加発行した上で、家族カードのETCカードとして発行ができます。
家族カードのETCカードは、本人用とは異なり、エネオスカード(C・P・S)、エネオスカード(NICOS)ともにWeb申込みはできません。
エネオスカード(C・P・S)はトヨタファイナンスインフォメーションデスク、エネオスカード(NICOS)は三菱UFJニコス自動音声応答サービスを利用して申込みをしてください。
エネオスのETCカードを作るには、エネオスカードが必要です。
クレジットカードには、エネオスカード(C・P・S)とエネオスカード(NICOS)の4種類あります。
カードの利用頻度などにより、メリットは変わってきますので、選ぶ際は下記を目安にしてみてください。
ENEOSと一般加盟店でのカード利用が1か月で7万円以上を見込める人におすすめ。
ENEOSヘビーユーザーでかつポイント重視したい人におすすめ。
年会費を無料で維持費を軽減したい人におすすめ。
CとNICOSでは、ENEOSと一般加盟店でのカード利用額が7万円以上/1か月となるとガソリン・軽油が7円/1リットル割引となります(請求時)。
カード利用額/1か月 | 割引 |
---|---|
7万円以上 | 7円/1L割引 |
5~7万円未満 | 5円/1L割引 |
2~5万円未満 | 4円/1L割引 |
1~2万円未満 | 2円/1L割引 |
1万円未満 | 1円/1L割引 |
ENEOS関連で多くのカード利用が見込めるなら非常におトクになります。
Pは、ENEOSサービスステーションで還元率3%とポイントを貯めることに特化したカードですが、年会費が1,375円(税込)かかるため、元を取れるかを考えましょう。
エネオスのETCカードは、発行会社によってETCカードも異なります。
エネオスカード(C・P・S)を選べばトヨタファイナンスからETC専用カードが発行。エネオスカード(NICOS)を選べば三菱UFJニコスの「ETC PLUS」というカードになります。
エネオスカード(NICOS)のETCカードは発行手数料に1,100円(税込)がかかりますので、発行会社からETCカードを選択するのもひとつの方法です。
ETCカードには有効期限が設定されているため、通常有効期限の前月下旬~当月中旬頃に新しいETCカードが届きます。
また、エネオスカードに限った話ではありませんが、ETCカードを暫く利用していない場合は更新はされません。
エネオスカードのETCカードについては、以下のように公式サイトに明記されています。
有効期限の2カ月前までの1年間に利用がなかった場合*2は、有効期限を更新しない場合があります(以下略)
*2 カード売上到着ずれにより判定期間終盤の利用について反映されない場合があります。
TS CUBIC「ETCカード、QUICPayTM(クイックペイ)専用カード、QUICPayTM(クイックペイ)モバイルの有効期限更新停止に関するご案内」より引用
誤って有効期限切れのETCカードを車載器に挿入した場合でも、車載器そのものはカードを正常に認証します。
警告ランプやメッセージがないため、気が付かずに高速道路を利用しようとすると、料金所でバーが上がらずに困ってしまいますので注意しましょう。
エネオスカードのCとNICOSは年会費1,375円(税込)かかるため、年会費分をどれだけペイできるかも考えた方が良いでしょう。
Pは、ポイントを貯めることに特化したカードで、エネオスでのカード利用なら30ポイント/1,000円、一般加盟店なら6ポイント/1,000円付与されます。
貯まったポイントは、1,000ポイント=1,000円としてENEOSで利用するか、希望の商品と交換することができます。ポイント還元率最大3%と非常に高いため、エネオスを利用すれば利用するほどおトクになります。ちなみに、Pも年会費が1,375円(税込)かかります。
カードタイプ | 初年度年会費 | 2年目以降年会費 | ポイント |
---|---|---|---|
C | 無料 | 1,375円(税込) | - ※代わりにガソリン・軽油最大7円/L値引き(キャッシュバック) |
NICOS | |||
P | 最大3%還元 | ||
S | 1,375円(税込) 年1回以上のカード利用で翌年度無料 |
0.6%~2.0%還元 ※ガソリン・軽油最大2円/L値引きの優待あり |
Sは、エネオスカードの中で唯一年会費を無料にできるカードです。ガソリン・軽油の割引額は2円/1リットル割引ですが、給油額が少ないからといってこれ以下になることありません。
1年でたった1度カード利用する(Apple Pay・QUICPay・ETC含む)だけで年会費無料になり、しかもずっと2円/1リットル割引になるので、ヘビーユーザー以外はおトクになります。
また、エネオスでのカーメンテ商品購入で2%、一般加盟店でのカード利用で0.6%のポイント還元率になります。CとPの両方の側面を少しずつ持ち、かつ年会費は無料にできるのがSです。
エネオスカード(C・P・S)には、それぞれの特徴とは別に、車に関する嬉しい特典があります。
電子マネーは、QUICPayを利用できます。
Pの場合は、クレジット利用と同様のポイント還元、Sの場合は燃料油以外の購入時でクレジット利用と同様のポイント還元扱いです。CではQUICPayを利用してもポイント付与対象とはなりません。
NICOSならではの特典として、以下のような保険が付帯しています。
旅行保険はいずれも付帯されていませんが、国内で車を運転するための補償やサポートは付いているので、宿泊施設のカードとは別に使い分けることをおすすめします。
ETC一体型は廃止され、選択肢がETC専用カードだけになったエネオスのETCカード。
エネオスのクレジットカードには、CとP、S、NICOSの4種類あり、それぞれで特徴が異なるため、十分に中身を確認し、自分にとってメリットの多いものを選びましょう。
また、ETCカードが欲しいだけで、クレジットカードにこだわりがないのなら、他のクレジットカードとも比較するとよいでしょう。