【アンケート結果】将来子どもに利用してほしい決済方法についてアンケートを実施!回答者400名が行っている金融教育とは
近年世界でキャッシュレス決済化が進む中、日本では年々キャッシュレス決済の普及が進んでいるもののまだ遅れている状況にあります。
そんな日本でキャッシュレス決済が進まない理由として、日本人の「現金を好む」性質が影響しているのではないかと考えられています。
経済産業省は、日本のキャッシュレス決済推進にあたり、2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にまで引き上げるという目標を設定していますが、今後どうなっていくのでしょうか。
クレジットカード研究Labでは、20代以上の男女400名を対象に「将来子どもに利用してほしい決済方法」についてアンケートを実施しました。
調査の結果から、今後のキャッシュレス決済化の動きに対する国民の不安や期待についてアンケートの質問ごとにご紹介します。
自身のおもな決済手段は、クレジットカードが最多
キャッシュレス決済の普及が遅れている日本ではありますが、アンケート回答者本人のおもな決済手段は意外にもクレジットカードが165名と最多でした。
若年層の回答者が多かったためという可能性もあるため、回答者の年齢に対するおもな決済方法の比率を見てみます。
どの世代でもクレジットカードをおもな決済方法とする人が最も多く、回答者の年齢層による影響はないことがわかります。
20代以上の男女でキャッシュレス決済が年代を問わず非常に広く普及しているといえそうですが、「子どもに勧めたい決済手段」ではどうでしょうか。
子どもに勧めたい決済手段は現金が人気
自身の決済方法ではなく、自分の子どもに利用してもらいたいと思う決済方法についても調査しました。
自身のおもな決済方法ではクレジットカードが最多でしたが、子どもに勧めたい決済方法は現金が最も多い結果でした。
こちらは複数回答のため、「クレジットカードと現金」「電子マネーと現金」など、現金のみで回答した方以外にも他の決済方法と合わせて回答した人が多かったことが理由として考えられます。
現在の日本では現金しか対応していない場面もまだ多くみられ、地震などの災害も多いことから現金を持つことへの安心感がこの結果に現れているのではないでしょうか。
お子さんがいくつ頃になったらキャッシュカードやクレジットカードを持たせたいか
自身の決済方法では最も多かったものの、子どもに勧めたい決済方法では3番目になってしまったクレジットカード。
クレジットカードはもとより幼い子どもが作ることはできませんが、そういった申込条件を考えないものとして、子どもがいくつごろになったら持たせたいと思うでしょうか。
最も多かったのは170名の回答があった「大学生」、次いで「社会人」が142名、大幅に回答数が減り「高校生」が50名、「中学生・小学生・幼稚園生・持たせたくない」は少数という結果でした。
やはり、後払いで管理が難しいクレジットカードの特性上、適正な金銭感覚を身に着けてから利用してほしいと考える方が多そうです。
ただし幼稚園から高校生の間で持たせたいという方も一定数いました。
未成年のうちに持たせたいという方の意見としては、「子どものうちに教えたほうがよく理解できる」「今後はキャッシュレス決済の時代になるので早いうちに対応してほしい」などが見受けられました。
ポイントが貯まりやすいことに加え、利用額が都度メールで届き、毎月の利用明細をアプリでいつでも簡単に確認できるので、初めてのクレジットカードにおすすめです!
これからキャッシュレス化が進み、子どもが現金を使う機会が減ることについて不安はあるか
今後キャッシュレス化が加速していくことが予想される中で、現金を利用する機会が少なくなることに不安があるか調査しました。
結果、約72%の人が不安に感じていることがわかりました。
やはりクレジットカードをメインで利用する人が多いとはいえ、現金の衰退には不安を覚える人が多いようです。
不安がある人、ない人それぞれの理由を詳しくご紹介します。
子どもが現金を使う機会が減ることについて不安な理由
子どもが現金を使う機会が減ることについて不安な理由として、最も多かったのは「キャッシュレスは使いすぎや情報流出など管理が心配」という声でした。
これは大人が利用する際にも難しい部分です。
クレジットカードを持たせたいタイミングの結果で、「適正な金銭感覚を身に着けてから利用してほしい」と考える方が多いことがわかりました。
この「管理が心配」という声が最多という結果が「大人になるまでは現金で金銭感覚を身に着けてほしい」という考えの裏付けといえるでしょう。
また、「計算力や思考力が落ちる」という子どもの利用ならではの理由も目立ちます。
反対に、「不安はない」と回答された方の理由も見ていきましょう。
子どもが現金を使う機会が減ることについて不安がない理由
不安がない理由は回答が分散しましたが、「それが時代の流れだから」という回答が最も多い結果でした。
「キャッシュレスがスタンダード化していく時代になるから」という回答の中には「そういう時代だから不安はない、むしろ便利で嬉しい」という前向きな声が多かったものの「そういう時代だから仕方がない」という諦めのような声もありました。
また、「不安はない」と回答された方で下記のような回答もありました。
現金の盗難・紛失では手元に戻ってくる可能性は極めて低い点、キャッシュレス決済のほうが安全という意見にもうなずけます。
子ども間でのお金の貸し借りや盗難の観点でも、利用履歴が残ることや実際にお金が手元にない分トラブルを未然に防ぐこともできそうです。
金融リテラシーについて、子どもの学校での授業は「ない」と答えた人が85%
子どもが現金を使う機会が減ることについて不安がない理由で「適切な教育でトラブルは起きない」が2番目に多い結果となりましたが、教育の場である学校では金融教育がされているのでしょうか。
子どもの学校で金融リテラシーについての授業があったか調査しました。
子どもの学校で金融リテラシーについての授業は「ない」と答えた人が全体の約64%、子どもがいないと回答した人を除くと85%を占めます。
金融リテラシーの授業がどういったものか、回答者により認識にバラつきがでてしまったかもしれませんが、今回の結果から家庭での教育が必要不可欠だということが見て取れます。
では実際にどのような金融教育が有効なのでしょうか。
家庭でどのような金融教育をしているか
最後に実際に家庭で行っている金融教育についての調査結果をご紹介します。
最も多いのは「お小遣い制」でした。
子ども用のお小遣い帳で自分で所持金を管理してもらい、計画的にお金を使う習慣を身につけさせる人が多いようです。
また「投資の知識を教えている」という回答も目立ちました。
NISAなど何らかの形で投資をしている人がここ数年で急増しており、子どもへの教育にも影響していることが非常に印象的です。
その他、少数ながらも印象的だった回答を一部ご紹介します。
- どれだけ親しくてもお金のことはきちんとする。安易に貸し借りしないと教えている。
- テストでよい点を取ったらポイントを与えており、そのポイントを貯めると現金に交換できるシステム。
- お金は1円から宝物。
どんなに親しい仲でも子ども同士のお金の貸し借りはトラブルの火種になりえます。
大人になってからもお金の貸し借りは大きなトラブルに発展しかねませんので、子どものうちに教育できると安心でしょう。
将来子どもに利用してほしい決済方法についてアンケートまとめ
今回のアンケートでは、将来子どもに利用してほしい決済方法について調査しました。
今の子どもたちが大人になる近い将来では、現在よりもキャッシュレス決済化が進んでいることが予想できます。
そんな近い将来、子どもたちに利用してほしい決済方法は現金、電子マネー、コード決済、クレジットカード、デビットカードの順でした。
そのうえで大学生・社会人と大人になってからクレジットカードを持ってほしいと考えている方が多いようです。
将来子どもが金融トラブルに巻き込まれることがないよう、家庭内で金融リテラシーに関する教育を行い、正しく計画的にお金を利用できる感覚を養っていきましょう。
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