クレジットカードは若いうちに作るべき?将来的に損をしないためのポイントを解説
あなたは、クレジットカードを若いうちに作った方が良いと言われた経験はありますか?
クレジットカードは、作るならできるだけ若いうちが良いとされており、可能であれば学生のうちに作っておいた方が将来役に立つとされています。
しかし、なぜクレジットカードを若いうちに作るのが良いのでしょうか。
若いうちに作ることでどのようなメリットがあるのか気になるところです。
そこで本記事では、クレジットカードを若いうちに作った方が良い理由を徹底解説し、若いうちに作る際の注意点もお伝えしていきます。
最後に、若い方におすすめのクレジットカードを3つ紹介するので、参考にしてみましょう。
・クレジットカードを若いうちに作るべき理由
・クレジットカードを若いうちに作る際の注意点
・長く使えて若者にお得なおすすめクレジットカード
クレジットカードを若いうちに作っておくといい3つの理由
冒頭でもお伝えした通り、クレジットカードは若いうちに作っておいた方が良いでしょう。
若いうちにクレジットカードを作ると下記のようなメリットがあります。
- 若いうちは審査が有利になる
- 年齢制限のある特典が多い
- 信用情報が蓄積される
その理由について、それぞれ詳しく解説します。
若いうちは審査が有利になる
1つ目の理由は、若いうちは審査が有利になるからです。
そもそも、年齢が若いと勤務年数、収入が少な目です。
だからといって審査が通らないということではなく、クレジットカード会社も、若いうちは勤務年数や年収が少ないと理解しています。
そのため、学生なら学生カード、20代限定カード、満18歳から申し込めるカードなどは、若い世代に対しての審査では、ある程度の融通を利かせているのです。
反対に、年を重ねているのにクレジットカードなどの利用実績がないと、判断材料の少なさが審査に悪影響を及ぼします。
ちなみに、クレジットカードなどの利用履歴が全くない方を「スーパーホワイト」と呼び、申し込みを受けた会社は審査を厳しくする傾向にあります。
年齢制限のある特典が多い
2つ目の理由は、年齢制限のある特典が多いからです。
クレジットカードには、様々な特典が用意されており、中には20代のみ年会費無料など年齢制限を付けている特典もあります。
学生だけが作れるクレジットカードでは、学生にメリットのある特典が用意されているのです。
例えば、「JCB CARD W」は年齢制限を18歳~39歳以下までとしており、「セブンイレブン」や「Amazon」でポイントが3倍になったり、海外旅行傷害保険が最高2,000万円も付帯されていたりします。
他にも、「三井住友カード(NL)」には対象のサブスクサービスで最大10%ポイント還元となる「学生ポイント」※特典付与には条件・上限があります。詳細は三井住友カードのホームページをご確認ください。があったり、「三菱UFJカード」には、年会費1,375円(税込)のところ在学中は無料になる特典が付帯されていたりします。
このように、年齢制限を設けた特典を持つクレジットカードがあるので、その特典を活用できるメリットがあるのです。
信用情報が蓄積される
3つ目の理由は、信用情報が蓄積されるからです。
信用情報とは、クレジットカードや各種ローンといった契約に関する契約内容や、支払い状況などの客観的な取引事実を登録した個人の情報です。
クレジットカードを発行して利用すると、この信用情報に利用履歴などが記録され、将来ローンを組んだりする際の審査で用いられます。
当然、頻繁にクレジットカードを利用しており、なおかつ延滞などの金融事故も起こしていない人の情報は信用度が高くなり、ローンなどの審査で有利になります。
先ほどお伝えした「スーパーホワイト」は、この信用情報の記録が全くない方を意味しているのです。
このように、クレジットカードを若いうちから利用すれば、様々なメリットがあります。
クレジットカードを若いうちに作る際に気を付けるべきポイント
クレジットカードを若いうちに作っておいた方が良いのは理解できたでしょう。
しかし、下記のような注意点があるのも事実です。
- 使いすぎや支払いの遅延に注意
- 長く使えるカードを選ぶ
そこで続いては、クレジットカードを若いうちに作る際の注意点について解説します。
使いすぎや支払いの遅延に注意
注意点の1つ目は、使いすぎや支払いの遅延に注意することです。
前述の通り、クレジットカードを発行したり利用したりすると、その履歴が信用情報に記録されます。
当然、良い情報も悪い情報も記録されるため、支払いに遅延しても情報は残ります。
そして、将来ローンを組んだりする際に、支払いに遅延した過去があると知られてしまうので、審査で不利になる恐れがあるのです。
クレジットカードは、現金より支払いが簡単なので使いすぎてしまう危険性があります。
使いすぎてしまったとき、支払いに遅れるといった失敗をするので、クレジットカードの使いすぎや支払い遅れには注意してください。
長く使えるカードを選ぶ
注意点の2つ目は、長く使えるカードを選ぶことです。
クレジットカードは種類が豊富で、それぞれ年会費やポイント還元率、付帯された特典などが異なります。
例えば、学生の頃だけお得になる特典だと、卒業後は利用するメリットが減り、新たに別のカードを作り直す必要が出てきます。
もちろん、それが絶対に駄目というわけではないものの、やはり長く使えるクレジットカードを選ぶ方がポイントを貯めやすいなどのメリットがあるでしょう。
まずは1枚、長期的に使える自分に合ったクレジットカードを見つけるようにしてください。
若いうちからカードを作る際におすすめのカード
ここまで、若いうちにクレジットカードを作った方が良いとお伝えしてきました。
しかし、クレジットカードは種類が多すぎて、何を選べば良いのか迷ってしまうという方も多いでしょう。
そこで続いては、若いうちに作るのにおすすめのクレジットカードを3つ紹介します。
- JCB CARD W
- エポスカード
- 三井住友カード(NL)
どのカードも長く使っていけるものをチョイスしたので、ぜひ参考にしてみてください。
JCB CARD W
「JCB CARD W」は、年齢が18歳~39歳と限定されているクレジットカードです。
ただし、一度クレジットカードを発行すれば、39歳を過ぎてもそのまま使い続けられます。
そのため、若いうちに作っておいた方が良いクレジットカードのひとつなのです。
入会資格 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行期間 | 最短3日 通常1週間 |
利用限度額 | 10万円~100万円 |
ポイント還元率 | 1.0%〜5.5% |
チャージ可能な電子マネー | QUICPay/Apple Pay/ Suica/ Google Pay |
利用するメリットは、何と言っても信頼性とポイント還元率の高さです。
まず、JCB CARD Wは国際ブランド「JCB」が発行するプロパーカード(※)なので、取り扱い終了になるケースが少なく、長く使い続けられます。
そして、ポイント還元率は一般的なクレジットカードが0.5%のところ、平均の2倍となる1.0%と高還元率です。
また、「セブンイレブン」や「Amazon」「スターバックス」など、ポイントアップの対象となる店舗が豊富なので、効率良くポイントを貯められるでしょう。
年会費は永年無料なので、1枚は持っておくべきクレジットカードのひとつです。
※プロパーカードとは「カード会社が独自に発行しているクレジットカード」のことを指します。
エポスカード
「エポスカード」は、マルイが直接発行していた旧マルイカードが前身で、分社化によって2006年からエポスカードとして発行されるようになったクレジットカードです。
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行期間 | 最短即日 |
利用限度額 | 個別に設定 |
ポイント還元率 | 0.5% |
チャージ可能な電子マネー | 楽天Edy/楽天Pay/PayPay/Apple Pay/Google Pay/モバイルSuica/EPOS Pay |
別会社になったとはいえ、現在もマルイグループの子会社なので、「OIOI」での利用がお得になる特典が豊富に揃っています。
例えば、年間4回開催される「マルコとマルオの7日間」という優待セールがあり、エポスカードを使ってマルイやモディの店舗、マルイの通販サイトでショッピングすると、支払額が10%OFFになります。
もちろん、OIOI以外の利用もお得になる特典が満載です。
飲食関連 | 全国6,000を超える店舗や企業で優待 |
---|---|
レジャー関連 | 全国2,000を超える施設・企業で優待 |
カラオケ | 全国1,800以上の店舗で優待 |
スパ・日帰り温泉、美容関連 | 全国1,000を超える店舗・施設で優待 |
また、VISAブランド+インビテーション(招待状)を通してゴールドカードに切り替えると、年会費が永年無料となるので長く使えます。
このように、多くの施設でお得になる特典があるので、1枚持っておくと非常に便利です。
三井住友カード(NL)
「三井住友カード(NL)」は、その名の通りクレジットカードにカード番号が記載されていない、ナンバーレス(NL)のクレジットカードです。
第三者にカードを見られてもカード番号を盗まれる心配がないという、高いセキュリティレベルを誇っています。
また、ポイントが貯まりやすいという強みも持っています。
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行期間 | |
利用限度額 | ~100万円 |
ポイント還元率 | 0.5%~7.0%※ |
チャージ可能な電子マネー | iD(専用)/WAON/PiTaPa/Apple Pay/Google Pay |
注釈(※)の詳細はこちら
入会翌年度以降、前年度に一度もETCカード利用のご請求がない場合は、年会費550円(税込)のお支払いが必要です。常時の還元率が0.5%のところ、対象のコンビニや飲食店での利用時にVISAのタッチ決済かMastercardのタッチ決済での支払いで支払うと、7%※ものポイントが付与されます。
ポイントアップの対象店 | |
---|---|
|
|
もし、あなたが日頃から利用している店舗があるなら、かなりポイントを貯められるので、利用を検討してみると良いでしょう。
また、年間100万円以上カードを使う予定がある方は、NLゴールドの年会費5,500円(税込)が無料になるので、そちらを検討してみるのもおすすめです。
クレジットカードは使い方に注意すれば若いうちから使っておくメリットも多い
今回は、クレジットカードを若いうちに作るメリットについて解説しました。
クレジットカードを使えば、それが実績となって積みあがっていくので、できるだけ早めに作っておいた方がお得です。
特に、学生のうちに作れば審査に通りやすいので、可能なら在学中にクレジットカードを発行しておくと良いでしょう。
年会費が無料のクレジットカードでも、豊富な特典のあるカードは多いので、色々と比較しながら自分に合ったカードを見つけてみてください。
このコラムに関連するコンテンツ
Pick Upコラム
クレジットカードの選び方
監修ファイナンシャルプランナー紹介