ガソリン代を支払う際、何気なく現金で済ませていませんか?実は現金払いの場合、給油の度にお得を逃してしまっているかもしれません。
そこで手っ取り早くお得にする手段として、ガソリンカードを利用する方法があります。
ガソリンカードとは各石油元売り会社がカード会社と提携することで発行されるクレジットカードであり、特定のガソリンスタンドで使用すると1Lあたりで値引きがされたり、キャッシュバックを受けることができます。
例えば……
現金会員(現金払い)の料金が155円/Lの場合、
某ガソリンカードでは150円/Lの特別価格になることも!
1Lたった5円の割引であっても10L給油すれば50円の差になります。
ガソリン代は定期的かつ継続的に払い続けなければならないことを考えて年単位で計算してみると、その差は歴然です。
例えば……
・155円/L × 50L(1ヶ月分の給油) × 12ヶ月=93,000円
・150円/L × 50L(1ヶ月分の給油) × 12ヶ月=90,000円
支払いの際に適したカードを使用するだけで上記のような割引や、キャッシュバック、ポイント還元等の特典が得られるのです。
新しくガソリンカードを作る際は、給油に関わる費用も通常のクレジットカード決済と同様、締め日から起算して翌月等に一括支払いをされるようになりますのでご注意ください。
ガソリンカード選びは、行きつけのガソリンスタンドがあるかないかが重要になります。
例えば行きつけのガソリンスタンドがある場合、そのガソリンスタンドが提携しているガソリンカードを使うことで現金払いよりもお得にすることができるでしょう。
しかし特に決まっておらず、様々なガソリンスタンドを利用するという方であれば、ポイント還元率や付帯サービスが良いクレジットカードを作った方がお得になります。
気を付けなくてはならないのが、特定のガソリンスタンドでしか効果を発揮しないガソリンカードの使い方です。
ガソリンカードのなかには、給油以外でのカード利用料金が月10万円以上で3円引きのように、ショッピング等で利用しないと割引率が上がらないものもあります。
そういった場合、そのガソリンスタンドだけを利用し、光熱費やショッピングも全て同じカードだけで支払えれば問題ありません。
しかし、もしもガソリン割引以外の特典も欲しいと考えているなら、こういったガソリンカードを選んでしまうと年会費がかさばり、割引率も上がらず損をしてしまいますので注意しましょう。
キャッシュバックの大きな特徴として、請求時にカード料金から割引されるため店頭価格の付け方に左右されません。つまり店頭での状況に関わらずお得に利用することができます。
さらに面倒なポイント交換の手間を省ける、決められたポイント交換先から選ばなくても良い、などもメリットと言えるでしょう。
ガソリンカードの中にも割引がされたりポイントが貯まるものだけでなく、キャッシュバックされるタイプがあるためご紹介いたします。
ENEOSカードにはC(キャッシュバックタイプ)・S(スタンダードタイプ)・P(ポイントタイプ)の3種類があります。
カード名にもあるように、ENEOSカードCは割引額を月毎のガソリン代から算出し、請求額からキャッシュバックしてくれるガソリンカードです。
ENEOSカード C |
年会費:1,250円+税(初年度無料) 特典内容:ガソリン・軽油を最大7円/1L値引き 付帯特典:ロードサービス・メンテナンス料金割引 |
ENEOSのヘビーユーザーにはかなりお得なカードですが、値引き計算の関係上、実際にキャッシュバックされるのが3ヶ月後になってしまうデメリットもあります。
また、エネオス以外での利用料金によってキャッシュバックされる金額も上がっていきますので、日常使いのクレジットカードとして利用することをおすすめします。
様々な付帯サービスがあるクレジットカードですが、ENEOSカード各種はガソリン系カードということもあり、もしものときに役立つロードサービスが無料で付帯されています。
この他にも「カーコンビニ倶楽部」でキズ・ヘコミの修理費用が5%割引されたり、オリックスのレンタカーネットワークで10%割引の優待が受けられるため、ガソリンカードでも多機能型が欲しいとお考えの方は検討してみてはいかがでしょうか。
ENEOSは北海道から沖縄まで全国に10,200ヶ所以上と、ガソリンスタンドの中ではダントツの店舗数を誇っていますので、使いやすい1枚となっています。
出光のガソリンスタンドを良く利用されている方は、NTTグループカードを利用することでキャッシュバックを受けることができます。
毎月16日から翌月15日までの間に、出光のガソリンスタンドで1,000以上を利用すると『出光キャッシュバックシステム』の対象者となり、ガソリン代が2円/L~最大40円/L、軽油が1円/L~最大 20円/Lもお得になります!
NTTグループカード |
年会費:Web明細サービス利用で無料 紙明細書利用の場合は1,200円+税 特典内容:ガソリンを最大20円/L引き 年間100万円までのショッピング補償保険 付帯特典:国内レンタカー優待サービス カード払い取次サービス |
NTTグループはスマホやプロバイダー・その他インフラとも様々な繋がりがあるため、現在、他にもNTTのサービスを使っている場合は、このカードで支払いを一元化することで管理がもっと楽になるでしょう。
NTTグループカードは継続的に利用することで、ガソリン代がどんどんお得になっていきます。最大で40円/Lを値引きし、その分がキャッシュバックされるので、車の利用が多い方には特にオススメです。
コスモ・ザ・カード・オーパスは数あるイオンカードの中でも、ガソリン代がお得になりやすい1枚です。
コスモ石油が会員価格で利用できるようになり、入会時には燃料油50リットル(最大500円)がキャッシュバックされます!
コスモ・ザ・カード・オーパス |
年会費:無料 特典内容:入会時、燃料油50リットル(最大500円)がキャッシュバック イオングループ対象店舗でいつでもポイントが2倍 付帯特典:イオンシネマ映画鑑賞割引 トラベルサポート「イオンワールドデスク」 |
イオングループでの買い物でポイントが2倍となるので、コスモ石油とイオン系列店をよく利用する方は是非ご検討ください。
ガソリンの会員料金・ポイント付与にプラスして、2020年6月30日まではキャッシュレス還元によってさらに2%が還元されます!
楽天カードや三井住友カードと併用することでポイントを二重取りでき、本人確認不要ですぐに使える『Kyash Visaカード』をご存知でしょうか?
こちらはスマホを使って支払いができるVisaカードであり、リアルカードの場合は還元率1%のキャッシュバック(残高にチャージ)を即時に受け取ることができます。
しかし残念ながら、Kyashはガソリンスタンドで使用することはできません。
アプリの提示ができないためではなく、リアルカードであってもガソリンスタンドでは利用できないのです。その原因はクレジットカードとKyashのリアルカード(プリペイドカード)では支払いのシステムが異なっている事にあります。
ほとんどのガソリンスタンドでは、クレジットカードを投入してから給油という流れになっています。そのときに投入されたクレジットカードは利用が可能か、限度額を超えていないかなどを確認するために、一度処理が行われているのです。
そして請求額が確定してから二度目の処理があるのですが、プリペイドカードの場合は一度目の処理で利用可能と判断されても、実際に残高が残っているかまでは確認ができていません。
つまり『料金を払わずに給油できてしまう』可能性があるため、システム側で使用が不可になっています。
ガソリンスタンドと同様に、システムの都合上ホテルやレンタカーでもほとんどの場合利用ができないのでご注意ください。
Kyashと類似サービスであるプリペイド式カード『バンドルカード』と『LINE Payカード』は、ガソリンスタンドで利用できるのでしょうか?
バンドルカードは通常のリアルカードではKyash同様、ガソリンスタンドで利用することはできませんが、バンドルカードリアル+(プラス)を発行することで、ガソリンスタンドやホテルなどで使えるようになります。
しかしバンドルカードリアル+(プラス)は発行料が600円または700円かかってしまう上、キャッシュバックやポイント付与などのメリットがないため使う理由はほとんどありません。
ガソリンを給油したいのにクレジットカードを持っておらず、手もとに現金がない場合は『ポチっとチャージ』を使うことで支払いを先延ばしにできますが、手数料が割高になっているので注意してください。
チャージ金額 | 手数料 |
---|---|
3,000円~1万円 | 510円 |
1万1,000円~2万円 | 815円 |
2万1,000円~3万円 | 1,170円 |
3万1,000円~4万円 | 1,525円 |
4万1,000円~5万円 | 1,830円 |
『LINE Payカード』は、スマホの決済アプリである『LINE Pay』のプラスチックカードです。還元率は月の支払い額によって決まる会員ランクで変わります。
会員ランク | 還元率 | 条件 |
---|---|---|
グリーン | 2% | 決済金額:10万円/月 以上 |
ブルー | 1% | 決済金額:5万円~10万円/月 未満 |
レッド | 0.8% | 決済金額:1万円~5万円/月 未満 |
ホワイト | 0.5% | 決済金額:0~1万円/月 未満 |
LINE Payカードもまた、ほとんどのガソリンスタンドで使うことができません。ですがJ-Questのようにファミリーマート等と併設されたショップで精算をする場合は、LINE Pay(アプリ)のバーコード決済を使ってガソリン代を支払うことができます。
ガソリンスタンドでLINE Payの利用を考えている場合は、その店舗が対応しているかを一度チェックしてみましょう。
ガソリン代は高額になりがちな固定費ですが、少し工夫するだけでしっかりと抑えることができます。
車での外出を控えて窮屈な思いをしなくとも、他に出来ることを試してみませんか?
まずは自分が利用しているガソリンスタンドや利用頻度をしっかりと把握して、的確なクレジットカードを活用して節約することをおすすめします。