楽天ポイントの「通常ポイント」だけが1万8000ポイント貯まるクレジットカード
高還元の楽天カードで注意したい「期間限定ポイント」
よくCMが流れていて認知度の高い楽天カードは、年会費無料で作ることができ、ポイント(楽天ポイント)も貯まりやすいことから、人気の高いクレジットカードといわれています。
楽天カードの還元率は4~7倍とアピールされており、いわゆる高還元カードの中でも「超」の付くほどの高還元カードだといえますが、実はその倍付け分のポイントの中には有効期限が短期間の「期間限定ポイント」も含まれているので、カード選びの際にはその点も留意したいところです。
楽天カードのポイントシステムの詳細を説明する前に、このカードの基本スペックについて確認しておきましょう。
楽天カードの基本スペック
≪ポイント還元率≫
楽天市場では利用金額の4%のポイントが、楽天トラベルなどそのほかの楽天グループのサービスでは2%以上のポイントが貯まります。また、楽天グループ以外でのお買い物では1%、街なかのポイント加盟店(楽天ポイントカード加盟店)では最大3%のポイントが貯まるので、楽天グループ以外でも比較的効率よくポイントを貯められます。
楽天カードの還元率が最大7%とされているのは、楽天アプリでお買い物するとその月のお買い物で+1%、楽天プレミアムカードか楽天ゴールドカードの利用で+1%、楽天モバイルの利用で+1%となり、楽天市場利用での4%と合わせ、合計で最大7%の還元率となるからです。ただし、これはすべての条件を満たした場合のことであり、楽天カード(通常カード)の利用で7%になることはありません。
≪ポイントの利用≫
楽天市場をはじめとする楽天グループのさまざまなサービスで1ポイント→1円相当として支払いに使えるほか、2ポイント→1マイル(1円相当)の交換レートでANAマイルに交換可能です。また、街なかのポイント加盟店でも1ポイント→1円相当としてポイントによる支払いができます。
≪電子マネー≫
楽天カードには電子マネー「楽天Edy」の機能もついており、その支払い200円ごとに1ポイントが貯まります(還元率0.5%)。この楽天Edyに楽天カードからチャージすると、200円ごとに1ポイントが貯まるので(還元率0.5%)、実質的には1%の還元率となります。なお、楽天Edyの「ポイントプラス加盟店」での支払いでは、還元率が2倍の1%となるので、チャージ時のポイントと合わせた実質還元率は1.5%となります。
また、楽天ポイントカード加盟店での利用では100円ごとに1ポイントが貯まるので(還元率1%)、実質還元率は2%となります。
≪海外旅行傷害保険≫
最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯します。
楽天ポイント還元率の内訳を徹底解説
それでは、楽天カード(通常カード)を例に、楽天アプリ未使用、楽天モバイル未契約のケースで、楽天ポイントの内訳を詳しく説明しましょう。
楽天市場利用時の楽天ポイントの内訳
●楽天市場利用ポイント:還元率1%
楽天市場でのお買い物で付与されるポイントであり、クレジット決済でない場合にも登録したアカウントに付与されます。楽天市場以外の利用では付与されません。これにより貯まるポイントは「通常ポイント」と呼ばれ、有効期間は最後にお買い物したときから1年間となります。つまり、お買い物のたびに期間が延長されるため、定期的に楽天市場を利用している人であれば、ポイント有効期間は半永久的といっていいでしょう。
●楽天カード利用通常ポイント:還元率1%
楽天カードでクレジット支払いしたときに付与されるポイントであり、楽天市場や楽天グループでの利用以外でも付与されます。ポイントの有効期間は通常ポイントと同じく、最後にお買い物したときから1年間となります。
●楽天カード利用特典ポイント:還元率2%
楽天市場において、楽天カードでクレジット支払いしたときに付与されるポイントです。付与されるポイントは「特典ポイント」と呼ばれ、購買月の翌月(場合によって翌々月)15日頃に付与、有効期限は付与の翌月末日までとなります。ポイント数には上限があり、利用実績で決まる会員ランクに応じて設定されています。また、提携サービスのポイントへ交換することはできません。
ポイント内訳 | 還元率 | 有効期限 | 特記事項 |
---|---|---|---|
楽天市場利用ポイント | 1% | 最後のお買い物から1年間 | - |
楽天カード利用通常ポイント | 1% | 最後のお買い物から1年間 | - |
楽天カード利用特典ポイント | 2% | 付与の翌月末日 | 上限あり・提携サービスへの交換不可 |
ポイント進呈ルールの変更について
2022年4月1日(金)より、一部サービスについて、楽天ポイントの進呈ルール(進呈対象金額)が下記のとおり変更されます。
- 変更前:消費税をポイント進呈対象金額に含む
- 変更後:消費税をポイント進呈対象金額に含まない
楽天市場の変更点
対象サービス 変更タイミング ポイント付与の対象金額 変更前 変更後 通常購入 2022年4月1日(金)00:00
以降の注文1商品ごとの税込購入金額 1商品ごとの税抜購入金額 定期購入
頒布会
予約購入2022年4月1日(金)00:00
以降に確定された注文注文確定時の税込購入金額 注文確定時の税抜購入金額 その他変更となる対象サービス
変更後のポイント進呈ルールについては、各サービスごとに条件等が異なる為、各サービスサイトをご確認ください。
※条件達成など固定値でのポイント進呈を行っているケースについては、ポイント進呈ルールの変更はございません。
※楽天ポイントカードでは、ごく一部の加盟店を除きポイント進呈対象金額に変更はございません。
楽天カード以上に楽天ポイントが貯まるOrico Card THE POINT
楽天カードは、楽天市場の利用でポイント4倍(還元率4%)とうたっていますが、上記のようにポイントの内訳を見てみると、そのうち2%分は有効期限が約45日間の期間限定ポイントなので、うっかり使い忘れたり、ポイントが無効になるのがもったいないからと、あわてて不用なお買い物をしたりしてしまいがちです。
では、楽天カードよりも楽天ポイントの貯まるクレジットカードがあるとしたら、どうでしょうか? Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)は、楽天の通常ポイントを楽天カード以上に得られるカードとして知られています。
Orico Card THE POINTで楽天ポイントを貯める方法
●オリコモール経由で楽天市場を利用すると還元率3%に
年会費無料で作れる高還元カードがOrico Card THE POINTです。このカードは、クレジット支払い100円につき1ポイント(1円相当・還元率1%)が貯まり、ポイントサイトのオリコモール経由で楽天市場を利用すると、0.5%のボーナスポイントと0.5%の特別加算ポイントがプラスされ、合計2%の還元率となります。
貯めたオリコポイントは500ポイントから各種提携ポイント・クーポンに交換でき、楽天ポイントにも、「オリコポイント1p」→「楽天ポイント1p」のレートで交換できます。ポイントの移行期間は約10日なので、そこを念頭に置いておくと、計画的なポイント利用ができるでしょう。
オリコポイントは、キャンペーンで獲得した分を除くと、ポイント獲得月を含めて12ヵ月後の月末が有効期限となりますが、楽天ポイントへの交換では、「通常ポイント」として交換されるので事実上、半永久的に使えることになります。
また、オリコモール経由で楽天市場を利用する場合には、「楽天市場利用ポイント」として楽天側のアカウントにも1%の通常ポイントが付与されるので、それも合わせると3%の還元率となります。通常ポイントが3%も得られるという点を考えると、楽天市場でも楽天カードより総合的にメリットの大きいクレジットカードだといえそうです。
●ポイント15倍ショップを活用すると還元率17.5%に
オリコモール経由で楽天市場を利用するときに、ポイントが最大で15倍になるショップを上手に活用すると効率よくポイントを貯められます。たとえば、「マルイリ製茶 楽天市場店」「海軍カレーの横須賀海軍酒保」「パウンドケーキ工房 パリ21区」「黄金のかつお節屋」「博多もつ鍋 おおやま」「ナチュラル美的生活adomマーケット」「Beauty Plus 楽天市場店」といった楽天内ショップは15%のポイント還元となります。ここに挙げたショップはほんの一例で、数多くのショップがポイント15倍となっています。
その15%のポイントに、1%のカード利用ポイント、0.5%の特別加算ポイント、楽天側のアカウントに付与される1%の楽天市場利用ポイントを合わせると、17.5%の還元率となります。
10万円お買い物した場合の獲得ポイント
楽天カード | 通常ポイント2%→2,000p(2,000円相当) |
---|---|
期間限定ポイント2%→2,000p(2,000円相当) | |
Orico Card THE POINT | |
*オリコモール経由 | 通常ポイント3%→3,000p(3,000円相当) |
*15%ショップ利用 | 通常ポイント17.5%→17,500p(17,500円相当) |
●最大1万8000ポイントがもらえるキャンペーンを利用する
Orico Card THE POINTでは最大1万8000ポイントを獲得できる新規入会キャンペーンを行っています。1万8000ポイントの内訳は次のようになります。
・入会特典として1000p
・会員登録日の翌々月末までに10万円以上利用し、WEBサービス、携帯電話料金・電気料金の支払いを設定すると6000p
・家族カード入会で500p
・入会時にリボ払いを設定し利用すると1000p
・入会後6ヵ月間はポイント還元率が+1%(上限5000p)となるので、その間に50万円利用すると1万p獲得。
このキャンペーンで獲得するオリコポイントの有効期間は通常のポイントよりも短いのですが、楽天ポイントに交換することで事実上、有効期間は半永久となります。
オリコポイントを最大限に有効活用するには
オリコポイントは楽天ポイントのほか、Amazonギフト券、iTunesギフトコード、LINEギフトコード、nanacoギフト、WAONポイント、Tポイント、ANAマイルなど、各種提携ポイント・クーポンに交換できます。交換レートは多くの場合、1ポイント=1円相当ですが、オリコモールで使える「オリコモールクーポン」なら、1,000ポイント=2,000円相当の交換レートとなり大変おトクです。なお、クーポン全種類、WAONポイント、Tポイントについては、交換後すぐに使えます。
以上のことから、楽天ポイント以外にも使い道のたくさんあるオリコポイントが、効率よく貯まるOrico Card THE POINTは、無料で作れる高還元クレジットカードの代表格といえます。
さらに、大きなおトクを手にしたい人は、上位カードにあたるOrico Card THE POINT PREMIUM GOLD(オリコカード ザ ポイント プレミアムゴールド)も検討してはどうでしょうか。
年会費として1,950円(税込)がかかりますが、オリコモール利用時の特別加算ポイントが0.5%から1%にアップするほか、電子マネー決済分の特別加算として0.5%が付与されるので、クレジット支払いの多い人ならすぐに年会費の元を取り返せそうです。
また、国内外の宿泊施設、飲食店等の各種施設が優待価格で利用できる「Orico Club Off」の一般会員資格の付帯、最高2,000万円の海外旅行傷害保険の付帯などの充実したサービスを考えると、年会費以上に得るところの多いカードだといえるでしょう。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD |
Orico Card THE POINT |
|
---|---|---|
通常還元率 | 1,0% | 1,0% |
オリコモールの利用分の特別加算 | 1,0% | 0,5% |
オリコモール経由で各ショッピングサイトの獲得分 | 0,5%~最大15,0% | 0,5%~最大15,0% |
電子マネー | iD・QUICPay | iD・QUICPay |
電子マネー決済分の特別加算 | 0,5% | なし |
国際ブランド | MasterCard、JCB | MasterCard、JCB |
Orico Club Off | 一般会員 | なし |
海外旅行傷害保険 | 最高2000万円 | なし |
OricoCard THE POINT(オリコカード ザ・ポイント)
- 年会費永年無料
- 入会後6カ月は100円=2P付与
- iDとQUICPay搭載!
オリコカードから登場したポイント高還元カード
年会費は永年無料、100円=1P(入会から6カ月はポイント2倍)、さらにiDとQUICPay搭載でショッピング、コンビニとあらゆるお買い物先で取りこぼしなくポイントが貯められます!
ポイントは500Pから使えamazonギフト券に交換することも可能!
初年度年会費 | 海外保険 | 国内保険 |
---|---|---|
無料 | - | - |
電子マネー | 発行期間 | 利用可能枠 |
最短8営業日 | 10-100万円 |
キャンペーン対象者は2023年3月30日までにカード発行をした方となりますが、カードの発行に時間がかかることもあるので、期間に余裕をもって申し込んでください。
会員専用のオリコモール経由でAmazonの買い物をすると還元率は2.5%になり、他の大手ECサイトも同様に還元率が1%以上高くなるので、OricoCard THE POINTを作ったタイミングで大きな買い物をすると一気にポイントを貯めることができます。
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