旅慣れた人の多くがおすすめするのが空港ラウンジの利用です。
空港ラウンジには快適なソファやデスク、パソコンや携帯の充電に使える電源やWi-Fiが完備するほか、軽食やドリンクが無料か小額で提供されています。
また、大きな空港ではシャワーや仮眠室、マッサージなどを 無料で提供する空港ラウンジもあります。
空港ラウンジには航空会社やクレジットカード会社が運営するもののほか、空港が運営するものなどがあり、 料金を支払えば会員でなくても利用できるラウンジもあります。
空港で過ごす数時間のために、余計な出費をしたくないという人も多いと思いますが、 空港ラウンジを無料で利用できるクレジットカードを持つと費用負担を気にすることなく、出発までの待ち時間を優雅にラウンジで過ごすことができます。
空港ラウンジを利用できるカードのほとんどはいわゆるゴールドカードであり、それなりの年会費がかかりますが、空港の利用が多い人なら年会費以上のメリットがあるはずです。
たとえば、空港のカフェなどでちょっとした軽食とドリンクを摂るとすぐに1000円くらいしてしまいます。
仕事やプライベートで年間5回ほど飛行機移動する人であれば往復で計10回の空港利用となり、そのたびに軽食を摂るなら、それだけで約1万円の出費となります。
空港ラウンジを利用すればその分が浮き、さらに、快適なソファやデスクや電源などの快適な設備が完備しているのです。
つまり、 空港ラウンジを積極的に活用するなら、ゴールドカードの年会費は決して高額ではないということになります。
クレジットカードに付帯する空港ラウンジサービスには国内空港だけを対象とするもののほか、世界950ヵ所以上のラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」というサービスと提携したものがあります。
プライオリティ・パスはそれ単体でも入会できますが、クレジットカードに付帯する形で会員資格を得るほうがずっとおトクです。
プライオリティ・パスの会員ランクのうち、すべてのラウンジを回数無制限で利用できる「プレステージ会員」は年会費として399米ドルかかります。
為替レートにもよりますが、日本円ではおおよそ4万円となるので、これならほとんどの場合、ゴールドカードの年会費のほうが安いのではないでしょうか。
なかでも、プライオリティ・パスのプレステージ会員資格をもっともリーズナブルに得られるといわれるのが 楽天プレミアムカードです。
このカードの会員は プライオリティ・パスのプレステージ会員資格を無料で取得でき、同行者も3,300円(税込)でラウンジを利用できます。また、カードの提示により国内主要空港のラウンジも無料で利用できます。
年会費2,200円(税込)の楽天ゴールドカードよりも上位にあたるこのカードは、年会費として11,000円(税込)がかかりますが、
プライオリティ・パスのプレステージ会員になるのに約4万円かかることを考えると、 海外空港利用の多い人にとっては年会費以上の大きなメリットがあるといえるでしょう。
楽天プレミアムカードのもう1つの魅力はそのポイント還元率の高さです。
もともと、楽天カードはショッピング利用金額の1%が還元される高還元カードであり、楽天市場でのショッピング利用では常時ポイント4倍(還元率4%)になりますが、楽天プレミアムカードではさらに高還元となり、楽天市場の利用で常時ポイント5倍(還元率5%)となります。
さらに、お誕生月サービスにより会員の誕生日月には還元率がプラス1%となるほか、利用傾向に応じて特典を選べる「選べるサービス」で「楽天市場コース」を選ぶと、毎週火曜日と木曜日の「プレミアムカードデー」に還元率がプラス1%となります。
つまり、選べるサービスで「楽天市場コース」を選択している人が誕生月の火曜・木曜に楽天市場でショッピングすると、合計で 合計で7%の超高還元となるわけです。このポイントシステムだけでも年会費以上のリターンがありそうですが、さらにそこへプライオリティ・パスがついてくるのですから、これはかなりのおトクがつまったクレジットカードだといえるでしょう。
ただ、そこまでひんぱんに海外旅行へ行かない人には、1万円を超える年会費はちょっと割高感があります。カードランクを下げた楽天ゴールドカードでも、
楽天市場の利用で常時ポイント5倍(還元率5%)となるので、そこを考えると楽天プレミアムカードの年会費は高額に思えるかもしれません。
楽天市場をあまり利用しないという人もやはり年会費が割高に感じられるでしょう。
そこで、 海外空港ラウンジを利用する人へのもう1つの選択肢としておすすめしたいのが、アメックスカードです。
アメックスの通常カードは「アメックス・グリーンカード」と通称され、その年会費は1,100円(税込)となっています。
そのこともあり、 持っているだけで自慢できるステータス感にあふれるクレジットカードとして世界中に広く知られています。
このアメックス・グリーンカードは、国内外28ヵ所の空港ラウンジを同伴の1名とともに無料で利用できるほか、海外の空港ラウンジをカード会員と同伴者がそれぞれ1回27米ドルで利用できる
「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に年会費無料で登録できます(通常は年会費99米ドル)。
そこで、海外空港ラウンジを使う機会がそこまで多くないなら、ステータス感の高さを考えて、アメックス・グリーンカードも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ほかにアメックス・グリーンカードの魅力としてT&E(トラベル&エンターテイメント)サービスが挙げられます。
たとえば、旅行関連でいうと、さきほどの空港ラウンジサービスのほか、 一部国内空港での手荷物無料宅配サービスや無料ポーターサービスをはじめ、割安の定額料金でタクシーを利用できる送迎サービスや手荷物を預かってくれるクロークサービスなどがあります。旅行傷害保険はカード会員本人に最高5000万円の保証が付帯します。
また、アメックス・グリーンカードのエンターテイメントサービスとしては、東京・丸の内のライブ・レストラン「COTTON
CLUB」で、毎週金曜日に飲食代金が1人あたり1000円オフになる特典のほか、新国立劇場でのドリンク無料券、チケット先行購入、作品や演出について芸術監督、指揮者、演出家などが案内するオペラトークの無料入場といった特典を利用できます。
旅行傷害保険に関しては、楽天プレミアムカードでもアメックス・グリーンカードと同様に最高5000万円の旅行(国内・海外)傷害保険が付帯するので、このあたりも考慮しつつ、 プライオリティ・パスを最大限に活用できる楽天プレミアムカードを選ぶか、ステータス感とT&Eサービスの充実したアメックス・グリーンカードを選ぶか考えてみるといいでしょう。
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