インターネットでショッピングをする場合、国内だけでもいろいろなショッピングモールがありますが、Amazonはちょっと特殊な存在ではないでしょうか。
Amazonは「アマゾン中毒」や「アマゾン依存症」といった言葉もあるくらいで、購入者のレビューや他のおすすめ商品などサイト内を見ているだけでも十分楽しめ、単に買い物をするサイトというより、ひとつの商品のメリット・デメリットを知ることもでき、比較もできる情報サイトともいえるかもしれません。
またAmazonでは、あらかじめ住所やクレジットカード情報など登録しておけば、ログインしている状態からクリックだけで注文が完了。夜注文して翌日には商品が家に到着するということも可能です。「面倒くささ」や「待つ」といったことが最小限なので、結果的についつい購入してしまいますし、商品が届けばAmazonにまた訪れたくなってしまうのです。
そんな効率の良さが目立つAmazonを利用している方におすすめしたいのがAmazonカードです。
Amazonの利用で通常より多くのポイントを獲得できる | |
貯まったポイントAmazonギフト券に自動で交換される | |
Amazon以外の利用でも高還元(1%)でポイントを獲得できる |
Amazonのカードなので、Amazon利用でメリットが多いというは「あたりまえ」と思われるかもしれませんが、Amazonカードには通常版の「Amazon MasterCardクラシック」と、ワンランク上の「Amazon MasterCardゴールド」の2種類があり、Amazonの利用者でもどちらにすべきか悩むべきところです。
この2つのクレジットカードの特徴とお得な利用法を確認し、どちらが自分に合っているのかを見つけていきましょう。
AmazonカードをAmazonで利用する場合の最大のメリットといえば「ポイントの貯まりやすさ」です。
カードの特徴 | |
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Amazon MasterCardクラシック |
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Amazon MasterCardゴールド |
■年会費:10,800円(税込) ■ポイント還元率:100円=10ポイント(通常)、100円=20ポイント(Amazon利用時) |
獲得ポイントは1,000ポイントごとにAmazonギフト券100円分に自動交換されます。 ポイント還元率としては通常利用で1%、Amazon利用時はAmazon MasterCardクラシックが1.5%、Amazon MasterCardゴールドが2%ということになります。
Amazon利用時の ポイント還元率 |
10万円利用での 獲得ポイント(円換算) |
54万円利用での 獲得ポイント(円換算) |
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クラシック |
1.5% | 1,500pt | 8,100pt |
ゴールド |
2.0% | 2,000pt | 10,800pt |
Amazon MasterCardゴールドはAmazon利用時には還元率2%と非常に魅力的ですが、年会費の10,800円をポイントで補うためには54万円の利用が必要になります。そこまでの金額を利用しない方の場合、年会費無料のAmazon MasterCardクラシックのほうがメリットが大きいといえます。
Amazon MasterCardゴールドはポイント還元率が2%と非常に高いのですが、年会費10,800円を考えると、よほどの高額なショッピングをしなければ元が取れないことになります。
しかし、この高額な年会費を割引できるサービスなどがあるので、使い方次第ではお得なクレジットカードになりえるのです。
マイ・ペイすリボ(登録で年会費が半額に) | |
ご利用代金WEB明細書サービス(登録で年会費から1,080円割引) | |
Amazonプライム(登録料3,900円が無料) |
①マイ・ペイすリボに登録することでAmazon MasterCardゴールドの年会費(10,800円)が半額(5,400円)になります。
マイ・ペイすリボとは「リボ払い」のことです。利用金額にかかわらず、5,000円や1万円など、毎月の支払い額を自分で決めることができます。「こんな便利なサービスで、なんで年会費が5,400円も下がるの?」と思うかもしれませんが、利用者がリボ払いにすることによってAmazonは手数料(利息)を得ることができるからです。
例えば、10万円の利用をして毎月5,000円のリボ払いの場合、20ヶ月で支払い終えることになります。その間手数料(実質年率15.0%)が加算されることになるので、こういった利用を継続していれば手数料が年間5,400円を超える可能性もあります。
マイ・ペイすリボの手数料(実質年率15.0%)はうまくやれば支払う必要がありません。
上記表の「その4」のように5万円利用した場合に1回で5万円支払えば、リボ払いにならないので手数料はゼロです。 また、他の方法として、毎月の支払い額(上記表では2万円)をリボ払いの利用枠いっぱいに設定すれば、結果的に1回以上の支払い回数になることはありません。
上記の図の場合なら50万円がリボ払いの利用枠なので、マイ・ペイすリボの毎月の支払い額を50万円に設定すれば、必ず1回で支払いきることになるので、追加の手数料は発生しなくなります。もちろん、高額なショッピングをして毎月少しずつ支払いたいという場合、手数料が発生しますがリボ払いの設定を5,000円や1万円などに後から変更することも可能です。
※2021年2月年会費お支払い分からは「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料のお支払いが必要となります。
②ご利用代金WEB明細書サービスを利用すれば年会費が1,080円安くなります。
Amazonから過去1年間に6回以上の請求がある方が対象になりますが、紙での利用明細書の代わりにEメールでの明細にすることによって、年会費が1,080円安くなります。普段Amazonを利用しているような方にとって、紙の明細書のようなアナログのサービスはむしろ不要ではないでしょうか。
③Amazonプライムが無料特典になっています。
Amazonユーザーの方は「お急ぎ便(360円または514円)」や「日時指定お届け便(360円)」などの追加のサービスを利用される方も多いでしょう。Amazonプライムは3,900円支払うことによって、そういった追加サービスが利用し放題になるというものですが、Amazon MasterCardゴールドにはもともとこの機能が備わっています。
上記の3点を踏まえて考えると、
年会費10,800円-5,400円(マイ・ペイすリボ)-1,080円(ご利用代金WEB明細書サービス)-3,900円(Amazonプライム)
=420円がAmazon MasterCardゴールドの実質的な年会費となります。
AmazonMasterCardゴールドで420円分のポイントを獲得するには21,000円(21,000円x2%=420円)分の利用をすれば獲得できるので、決して高いハードルではありません。21,000円以上の利用から驚くほどのスピードでポイントが貯まっていきます。
Amazon MasterCardゴールドの場合、Amazonプライムの利用を踏まえれば、実質年会費が420円と考えることができます。「お急ぎ便(360円または514円)」や「日時指定お届け便(360円)」を年間10回以上利用するようなAmazonユーザーであれば、Amazonプライムに登録したほうがお得なので、Amazon MasterCardゴールドを選ぶべきでしょう。
しかし、もともと「Amazonプライムは利用しない」という方の場合、無理に「お急ぎ便」などのサービスを利用してもあまり意味がないかもしれません。Amazonは「お急ぎ便」を利用しない通常発送でも2~3日で届いたりと、他のネットショップに比べても十分スピーディーですし、「お急ぎ便対象外」の商品もあるので、必ずしも利用できるとは限らないのです。
Amazonプライムが不要な方にとって、AmazonMasterCardゴールドは実質的な年会費420円+3,900円(Amazonプライム)=4,320円の負担になってしまうということです。
そういった方がAmazon MasterCardゴールドを選ぶべき利用金額の境界線はどこなのか?
Amazon利用時の ポイント還元率 |
21.6万円利用での 獲得ポイント(円換算) |
86.5万円利用での 獲得ポイント(円換算) |
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クラシック |
1.5% | 3,240pt | 12,975pt |
ゴールド |
2.0% | 4,320pt | 17,300pt |
21万6千円の利用で、Amazon MasterCardゴールドはポイントで4,320円の負担をカバーすることができます。この利用金額では年会費無料のAmazon MasterCardクラシックはすでに3,240円分の黒字を出しています。利用金額が増えるにつれ、獲得ポイントの格差が縮まってきますが、86万5千円でAmazon MasterCardゴールドがAmazon MasterCardクラシックのポイントを超えます。
つまり、年間86万5千円未満の利用(そしてAmazonプライムは不要)という方にとってはAmazon MasterCardクラシックの方がお得なのです。
年間86万5千円は月に約7万2千円ということになります。
Amazonの利用方法や利用金額があらかじめ分かっているということであれば、どちらのAmazonカードを選ぶべきかというのはより明白になります。自分に最適なAmazonカードを選んで、よりお得にAmazonライフをエンジョイしてみてはいかがでしょうか。