dカードと楽天カードの分割手数料を比較!人気カードは意外と高いので注意
分割払いは、高額な商品の購入や計画的な月々の支出に非常に便利な支払い方法として知られています。
だけど、同じクレジットカードでも分割手数料が異なること、知ってましたか?
この記事では、人気のある楽天カードとdカードの分割手数料を徹底比較してみましょう。
・楽天カード・dカードの特徴
・楽天カード・dカードの分割手数料
・分割払いの上手な利用方法
dカードと楽天カードの基本情報比較
楽天カードの基本情報・特長
楽天カードは満18歳以上の方が申し込み可能で、年会費が永年無料のカードです。自宅から空港へ行くまでの公共交通機関や海外航空券、ツアー旅行の代金を出国前に楽天カードで支払っていると、海外旅行傷害保険が適用されます。
楽天カードは100円につき1ポイントと年会費無料のカードの中ではポイント還元率の高さが特長ですが、楽天市場ポイントがいつでも3倍、SPUで最高倍貯まるなど、還元率の高いポイントを貯めやすいのも特長です。
また、楽天カードに新規で申し込むと、新規入会特典として最大ポイントプレゼントされるなど、新規入会だけで大量のポイントを獲得できます。
ポイントの有効期限は1年間ですが、ポイントを貯めた時点から1年間期限が延長されるので、有効期限は実質ないと言えます。
一気に貯めることのできるポイントは街の提携店や楽天サービスで1ポイント1円から利用したり、楽天Edyへのチャージや他社ポイントへの移行も可能です。
年会費無料でお得なカードを作りたい、楽天サービスを利用する機会が多いといった方には特におすすめの1枚です。
dカードの基本情報・特長
dカードは高校生を除く満18歳以上、ゴールドカードは学生を除く安定継続収入のある満20歳以上の方に申し込み資格があるカードです。
一般カードの年会費は初年度無料、翌年度以降は1,375円(税込)かかりますが、一度でも利用があれば無料となります。
ゴールドカードの年会費は11,000円(税込)です。申し込み資格や年会費以外では、一般カードには付帯されない海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険がゴールドカードでは自動付帯されるといった違いもあります。
どちらのカードも100円につき1ポイント貯まりますが、dカード特約店でカードを利用すると、通常ポイントに加えてポイント加算や割引の特典があります。
貯めたポイントはコンビニなどの街のdポイント加盟店やドコモ料金の支払い、他社ポイントへの移行などに利用できます。
ドコモ料金やドコモ光の支払いで一般カードは1,000円につき10ポイント、ゴールドカードは1,000円につき100ポイント獲得できるので、ドコモを利用している人は特にお得に利用できるカードです。
楽天カード・dカードの分割払いと分割手数料について
楽天カード・dカードはどれも人気のカードですが、特長がそれぞれ異なり、特長が異なるように、分割払いで指定できる支払い回数と分割手数料が異なります。
2枚の人気カードで分割払いする際の支払い回数や手数料、分割払いできる条件などをチェックしていきましょう。
楽天カードの分割払い回数と分割手数料
楽天カードでは利用金額に関係なく分割払いが可能なので、自身のペースで支払い回数や一度に支払う金額を決めることができます。
また、1回払いにした利用分を後からカード会員専用サービス「楽天e-NAVI」で分割払いに変更することが可能です。後から分割払いに変更したものは支払い回数3回以上、店頭で分割払いを指定した時と同じ分割手数料で利用できます。
支払い月の5日までに分割払いに変更すると当月27日から、6日から最長20日までに変更すると翌月27日支払い分から分割払いとなります。
引き落とし口座登録が済んでいない場合は10日までに、口座登録が済んでいても金融機関によっては15日までに変更しないと分割払いにできません。
当月支払い分は10日22:00~11日18:00まで、翌月支払い分は10日22:00~11日6:00まで楽天e-NAVIで支払い方法を変更できないので、分割払いにする場合は早めに変更しましょう。
ただし、一部加盟店やカード年会費や家賃の支払いなど、最初から分割払いに変更できない場合があります。
楽天カードの分割払いの支払い回数と100円あたりの分割手数料は以下の通りです。
支払い回数別楽天カードの100円あたりの分割手数料
※()内は分割手数料の実質年率です。
- 3回…2.04円(12.25%)
- 5回…3.40円(13.50%)
- 6回…4.08円(13.75%)
- 10回…6.80円(14.50%)
- 12回…8.16円(14.75%)
- 15回…10.20円(15.00%)
- 18回…12.24円(15.00%)
- 20回…13.60円(15.00%)
- 24回…16.32円(15.00%)
- 30回…20.40円(15.00%)
- 36回…24.48円(15.00%)
店頭で分割払いを指定した場合でも後から変更した場合でも、分割可能額を超えての分割払いはできません。
dカードの分割払い回数と手数料
dカードも店頭で分割払いを指定する場合は楽天カード同様、利用金額に条件はないので、利用しやすい支払い回数や一度に支払う金額を決めることができます。ただし、iDを利用した場合は分割払いにできません。
1回の利用金額が50,000円以上であれば後から分割払いに変更することも可能で、iDを利用した場合でも分割払いに変更できます。分割払いに変更する場合はWebか電話からの手続きが必要で、支払い口座ごとに毎月変更できる期限が定められます。
電話で分割払いに変更する場合、一般会員かゴールド会員かで電話番号が異なります。
どちらも年中無休で受け付けていて、受付時間は10:00~20:00です。ただし、18:00~20:00は対応できない業務があり、分割払いに関するオペレーターの案内は18:00までです。
ゴールド会員のdカードゴールドデスクと一般会員のdカードセンターの電話番号は下記になります。
dカードゴールドデスク
0120-700-360
dカードセンター
0120-300-360
dカードの分割払いの支払い回数と100円あたりの分割手数料は以下の通りです。
支払い回数別dカードの100円あたりの分割手数料
※()内は分割手数料の実質年率です。
- 3回…2.01円(12.00%)
- 5回…3.35円(13.25%)
- 6回…4.02円(13.75%)
- 10回…6.70円(14.25%)
- 12回…8.04円(14.50%)
- 15回…10.05円(14.75%)
- 18回…12.06円(14.75%)
- 20回…13.40円(14.75%)
- 24回…16.08円(14.75%)
ただし、分割払いの利用枠がない場合は分割払いできません。
2枚のカードの分割払いした場合の合計金額の比較
カードによって分割払いの条件や手数料が異なるので、一度に支払う金額や合計支払い額は異なります。
分割手数料は利用金額×分割回数の100円あたりの手数料÷100で計算できます。合計支払額は利用額+分割手数料で計算できるので、合計支払額÷分割回数で1回あたりの支払額が分かります。
この計算を基に、2枚のカードで10万円を6回払いした場合と30万を10回払いした場合の分割手数料、合計支払額、1回あたりの支払額を比較してみましょう。
10万円を6回払いする場合の分割手数料、合計支払額、1回あたりの支払額
カードの種類 | 分割手数料 | 合計支払額 | 1回あたりの支払額 |
---|---|---|---|
楽天カード | 4,080円 | 104,080円 | 1回目17,350円 2回目以降17,346円 |
dカード | 4,020円 | 104,020円 | 1回目17,340円 2回目以降17,336円 |
30万円を10回払いする場合の分割手数料、合計支払額、1回あたりの支払額
カードの種類 | 分割手数料 | 合計支払額 | 1回あたりの支払額 |
---|---|---|---|
楽天カード | 20,400円 | 320,400円 | 32,030円 |
dカード | 20,100円 | 320,100円 | 32,010円 |
2枚のカードとも1回あたりの分割支払金は1円未満切り捨て、端数は初回に加算されます。
分割払いのメリットと注意点
分割払いのメリット
手軽な購入
高額な商品やサービスを購入する際、一度に全額を支払うのは経済的な負担が大きいことがあります。
分割払いを利用すれば、初回の支払いを抑えることができ、希望の商品やサービスを手に入れることが容易になります。
2回払いの特典
2回払いを選択すると、分割手数料が一切かからず、商品の代金のみで購入が完了します。
これにより、短期間での返済を希望する場合にも経済的な負担を軽減できます。
予算管理
分割払いを利用することで、毎月の支払いを計画的に行うことができ、家計の管理がしやすくなります。
大きな出費を分散させることで、予算のバランスを保つことが可能です。
金利の特典
一部の分割払いサービスでは、特定の期間中に低金利や無金利を提供しています。
これにより、追加のコストを抑えることができる場合があります。
分割払いの注意点
金利と手数料
3回以上の分割払いを選択すると、分割手数料や金利が発生することがあります。
これにより、最終的な支払い総額が元の商品価格よりも増加するリスクが考えられます。
2回払いの制限
一部の店舗やショッピングサイトでは2回払いの選択ができない場合があるので、事前に確認が必要です。
また、後から分割払いに変更する際、2回払いを選択できないカードも多いので注意が必要になります。
分割払いへの変更
店頭での一括払い後も、後から分割払いに変更することができるカードがあります。
しかし、一定金額以上の支払いでしか一括払いから分割払いに変更できない場合や、カード会社や引き落とし口座によって手続きできる期間が異なるので、詳細な条件を確認することが重要です。
dカードと楽天カードはどちらがあなたに適しているか
dカードが適している人
dカードは、ドコモとの深い連携を持つカードとして、ドコモユーザーやdポイントを頻繁に利用する人に特におすすめです。
dカードの魅力は、ドコモの料金とカードの支払いを一緒にまとめることができる点にあります。
さらに、dポイントの獲得が容易で、これをドコモのサービスや提携先での利用が可能となっています。
また、分割払いにおいても、利用金額に特定の条件が設けられておらず、50,000円以上の利用であれば後から分割払いに変更することが可能です。
このため、手数料を気にせずに分割払いを利用したいと考える人にも、dカードは大変魅力的な選択となります。
dカードが適している人
一方で、楽天カードは、楽天市場や楽天の様々なサービスを頻繁に利用する人に最適です。
楽天市場での購入時に高いポイント還元率を享受できるのはもちろん、年会費が永年無料という点も大きな利点として挙げられます。
初期費用や維持費を気にすることなく、カードを持続的に使用することができます。
さらに、分割払いの柔軟性にも優れており、利用金額に関係なく分割払いが選択可能です。
特に、一括払いを選んだ利用分でも、後から「楽天e-NAVI」を通じて分割払いに変更することができるので、分割払いの利用を重視する人にも、楽天カードは強くおすすめできるカードです。
dカードと楽天カードを使って分割手数料を抑えよう
楽天カード、dカードの2枚のカードを比較しただけでも分割手数料は異なり、同じ商品を購入したとしても最終的に支払う金額にも違いが生じます。
分割手数料が高いほど合計支払額は高くなることはもちろん、支払い回数が増えれば支払う度に高い分割手数料がかかり、合計支払額が高くなる点にも注意が必要です。
手数料のかからない一括払いや2回払いをしたいところですが、3回以上の分割払いをしなくてはならないこともあるでしょう。
そのような場合には分割払いの利用枠を確認した上で、なるべく少ない回数で完済することで、毎月の支払いの負担が軽くなり分割手数料も最小限になるなど、分割払いのメリットを感じられるでしょう。
クレジットカードで分割払いが多いという方は一度、自分のクレジットカードを見直し、もしくは分割手数料が低いクレジットカードを発行すると良いでしょう。
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