マスターカードは不便って本当?VISAやJCBと比較して見えてくるメリット・デメリット
クレジットカードを作るときに、国際ブランドを選べるようになっていたとき、どれにしようかなと悩んだこともあるでしょう。
なお、以下の7つの国際ブランドは7大国際ブランドと呼ばれています。
- VISA
- マスターカード
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
- ディスカバー
- 銀聯カード
クレジットカードが使える場所なら、これらのブランドがどれも使えるため、あまりこだわりがない方もいます。
しかし、場所によっては使える国際ブランドが限定されているのも事実で、中には、「マスターカードは不便だ」と感じる方も存在します。
では、なぜマスターカードは不便だと言われているのでしょうか?
本記事では、マスターカードが不便といわれる理由を調べるために、他の国際ブランドと比較した、メリット・デメリットを解説していきます。
・マスターカードのメリット
・マスターカードのデメリット
・マスターカードは複数枚でさらに快適
マスターカードのメリット
マスターカードが他の国際ブランドと比較して優れている点を知るために、メリットを確認していきましょう。
ヨーロッパ圏でのシェア率が高い
1つ目に紹介するマスターカードのメリットは、ヨーロッパ圏でのシェア率が高いことです。
そもそもマスターカードは、世界シェア率がVISAカードに次ぐ世界第二位を誇ります。
そのため、利用できる国と地域がとても広く、中でもヨーロッパではマスターカードが使える場所が非常に多いのです。
一般的には、アメリカで使うならVISAカードで、ヨーロッパで使うならマスターカードと言われています。
そのように言われるほどヨーロッパでのマスターカードのシェア率は高いというわけです。
もし頻繁にヨーロッパに行くなら、マスターカードのクレジットカードを1枚は持っておいた方が良いでしょう。
海外キャッシングを使いやすい
2つ目紹介するマスターカードのメリットは、海外キャッシングを使いやすいことです。
マスターカードは、独自のグローバルネットワーク「Cirrus(シーラス)」を展開しています。
シーラスマークがついているATMを探せば、世界中どこに行ってもキャッシングができます。
海外では、急に現金が必要になるケースもあるので、そのような時に海外キャッシングに強いマスターカードを持っていると安心です。
提携カードが多い
3つ目に紹介するマスターカードのメリットは、提携カードが多いことです。
クレジットカードに申し込むとき、VISAかマスターカードのどちらにするのかという選択肢がある場合がほとんどになるため、シェア率が高いのも頷けます。
なかにはラグジュアリーカードのように国際ブランドがマスターカードのみとなっているクレジットカードもあります。
ここからは、マスターカードの中でも特に人気が高い「ACマスターカード」を紹介します。
ACマスターカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.25%※1 |
ポイントサービス | - |
ETCカード | 発行までの期間※2 | 利用可能額 |
---|---|---|
- | 最大800万円※3 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:毎月のご利用金額から自動でキャッシュバック※2:バーチャルカードは最短20分(※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。)
※3:800万円は、ショッピング枠とキャッシング枠合計の上限金額です。
ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行しているクレジットカードで、審査が心配な方、キャッシング機能付きのクレジットカードが欲しい方におすすめです。
このように同じマスターカードでも、カードのデザインやスペックは全く違っているので、自分に合った機能を備えたクレジットカードが探せるのも、マスターカードのメリットと言えるでしょう。
大型スーパーのコストコで使える
4つ目に紹介するマスターカードのメリットは、大型スーパーのコストコで使えることです。
近年テレビなどでも取り上げられる機会が増えたコストコですが、実は使えるクレジットカードは多くありません。
他の場所では当たり前に使えるVISAやJCB、アメリカン・エキスプレスなどが、コストコでは一切使えないようになっています。
そして、唯一使えるクレジットカードがマスターカードです。
コストコは大容量が魅力ですが、そのために大きな金額となっているので、会計時には金額が張ってしまいます。
そのためコストコで買い物をする際にはマスターカードを持っていくと安心できるでしょう。
マスターカードのデメリット
ここまで、マスターカードのメリットについて解説しました。
メリットを見るだけでは、やはりマスターカードが不便だと言われる理由は分かりません。
そこで続いては、マスターカードが不便と言われる理由を探るために、デメリットについて調査していきます。
シェア率はVISAより少ない
1つ目に紹介するマスターカードのデメリットは、シェア率はVISAより少ないことです。
日本国内では、VISAカードに引けを取らないシェア率を誇るマスターカードですが、世界的に見るとシェア率が同等とは言えません。
- 1位:VISA 55.5%
- 2位:マスターカード 26.3%
- 3位:中国銀聯 12.8%
- 4位:アメリカン・エキスプレス 3.2%
- 5位:JCB 1.2%
- 6位:ダイナースクラブ 1.0%
- 6位:ディスカヴァー 1.0%
このように、VISAの世界シェア率が50%を超えているのに対して、マスターカードは20%程度と大幅に差があります。
特に、アメリカではVISAカードが一般的なので、マスターカードは使えない場所が多いのが実情です。
とはいえ、VISAが使えてマスターカードは使えない場所を探す方が難しいほど、近年はどちらにも対応している場所が増えています。
また、どちらの国際ブランドも発行しているクレジットカードも多いので、必要に応じて国際ブランドを使い分ければ良いでしょう。
VISAカードとマスターカードは大きな差がないので、そこまで慎重になりすぎる必要はないでしょう。
プロパーカードがない
2つ目に紹介するマスターカードのデメリットは、プロパーカードがないことです。
プロパーカードとは、クレジットカードの国際ブランドやクレジットカードの発行会社が独自に発行しているカードを指します。
例えば、アメリカン・エキスプレスならアメリカン・エキスプレス社が発行するカードがあります。
プロパーカードは国際ブランド会社が発行するため、提携カードよりも審査が厳しく、持っているだけでステータス性が高いのが特徴です。
しかし、マスターカードとVISAカードには、自社が発行するプロパーカードがありません。
そのため、ステータスを気にする方にとっては、使っていても実績が作れず、あまりメリットが少ないと感じるでしょう。
もし、プロパーカードを持ちたいなら、JCBカードやアメリカン・エキスプレスなどの選択肢があります。
JCBカードなら、JCB CARD W がおすすめです。
JCB CARD W
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
ポイントサービス | Oki Dokiポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
無料 | 1週間程度 | -- |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay QUICPay |
マスターカードの不便な面をカバーするには?複数枚持ちがおすすめ
海外で使う場合など、マスターカードだと不便に感じる可能性があります。
しかし、マスターカードにも海外キャッシングが使いやすい、提携カードが多いなどのメリットがあります。
大切なのは、メリット・デメリットの片方だけ見て選択肢を狭くしないことです。
そもそも、クレジットカードは一人1枚しか持てないといった決まりはありません。
一人で何枚持ってもOKなので、マスターカードに不便さを感じる点があるなら、その部分はVISAカードやJCBカードでカバーすれば良いでしょう。
複数のクレジットカードを使い分ければ、1枚持ちより効率良くポイントを貯めたり、お得なサービスを利用したりできます。
いま現在、1枚のクレジットカードしか持っていない方は、ぜひ複数のクレジットカードを使い分けてみてください。
マスターカードは必ずしも不便ではない!目的にあわせて最適な国際ブランドを選ぼう
今回は、マスターカードが不便と言われる理由について解説しました。
確かに、マスターカードはVISAカードと比べると世界シェア率が低く、ステータスとなるプロパーカードがないなどのデメリットはありました。
しかし、海外キャッシングが利用しやすい点や提携カードが多い点など、メリットとなる点も数多くあるのは事実です。
クレジットカードを利用する際は、一つの国際ブランドに依存せず、複数のカードを上手に使い分けるようにしていきましょう。
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