クレジットカードについてあまり多くは知らないという方でも、「ブラックカード」と呼ばれる特別なクレジットカードの存在を知っている方や興味があるという方、憧れのある方は少なくはありません。
もともとブラックカードは、アメリカに本社のある「アメリカン・エキスプレス」という会社が発行している選ばれたユーザーのみが持つことができる最高ランクのクレジットカード「アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード」が黒色の券面であることから、最高ランクのクレジットカードのことを「ブラックカード」と呼ぶようになりました。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードは年会費が385,000円(税込)かかり、さらにセンチュリオンカードの中でもチタン製のクレジットカードは年会費が90万円以上かかるので、一般的な金銭感覚からするとあり得ないほどの高額な年会費ではありますが、まるでクレジットカードの利用上限額が無いように感じてしまうほど高い利用限度額、そしてブラックカードホルダーだけが利用できるサービス特典が付帯していることが特長です。
ブラックカードを持てるという事は、ホルダーの収入や社会的な地位を保証する最高のステータスカードだと言えます。
クレジットカードには、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードと大きく分けて4段階ありますが、ゴールドカード以上のクレジットカードはステータスカードと呼ばれています。
とくにクレジットカードの中でも最高峰であるブラックカードは、アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードを筆頭として単に年会費が高額に設定されているだけではなく、持ちたいからと言って申し込みをすれば誰でも持つことができる訳ではありません。
プラチナ以上のステータスカードの多くは、一般カードやゴールドカードを持ち、滞納やトラブルを起こさないことは当然として年間100万円以上をクレジット利用するなど、優良ユーザーとしてクレジットカード会社に一目置かれることによって、クレジットカード会社の方から「更に上位ランクのクレジットカードを持ちませんか?」という招待(=インビテーション)を受けて初めて持つことが可能になるのです。
例えばアメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードは、まずはアメリカン・エキスプレスの発行している一般カードである「アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード」またはゴールドカードである「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」に申し込みを行い、審査に通過してクレジットカードを持つことからスタートします。そしてクレジットカード会社との信頼を積み重ねていくことでアメリカン・エキスプレス・プラチナカードへの招待、アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードの招待を受けてから持つことになります。ただしアメリカン・エキスプレスの場合は招待を受けてから審査が行われ発行するかどうかが決定されるので、招待が来たからと言って必ずしもクレジットカードが持てるわけではありません。
また日本のクレジットカード会社であるJCBカードの発行しているクレジットカードには、一般カードである「JCB一般カード」、ゴールドカードである「JCBゴールド」、さらに招待制のゴールドカードである「JCBゴールド ザ・プレミア」、ブラックカードである「JCBザクラス」の4ランクがありますが、JCBゴールドまたはJCBゴールド ザ・プレミアを保有しており、しっかりと利用実績を積むことによってJCBザクラスのインビテーションが送られてきます。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードは年会費が385,000円(税込)であることからも、また招待を受けたからと言って必ずしも審査に通過するわけではないという事からも、保有することはあまり現実的ではありませんが、JCBカードの最高ランクであるJCBザクラスであれば年会費が55,000円(税込)なのでブラックカードとしては比較的年会費も負担になりにくいステータスカードだと言えます。
しかしJCBザクラスも他のブラックカードと同様に自身で申し込むことは難しいため、まずは自身で申し込んで保有することができるJCBゴールドカードを持ち、実績を積むことが必要となっています。
JCBゴールドカードには、ゴールドカードユーザーの中でも特別なユーザーに対して「JCBゴールド ザ・プレミア」や「JCBザクラス」への招待が行われます。JCBゴールド ザ・プレミアへのインビテーション条件としては、MyJCBにメールアドレスの登録があり、かつJCBゴールドのショッピングご利用合計金額(集計期間:12月16日~翌年12月15日)が2年連続で100万円(税込)以上の方が対象となっています。
JCBゴールド ザ・プレミアは本来ゴールドカードの年会費が11,000円(税込)がかかりますが、半額の5,500円(税込)の年会費となるため、ゴールドカードを持つ方は年会費を抑えるためにもJCBゴールド ザ・プレミアを目指したいものです。さらにブラックカードであるJCBザクラスへの招待を受けるための条件は明記されてはいませんが、独自の審査や条件が存在します。
JCBザクラスはステータスカードとしてもJCBが発行するクレジットカードの最高ランクに位置し、また空港ラウンジの利用やカタログギフトなどで年会費以上のサービスを受けることができるクレジットカードです。
JCBザクラスを持つための条件は明記されてはいませんが、地震で申し込むことはできずJCBカードからの招待を待たなくてはいけないため、JCBカードの優良ホルダーとして実績を積み上げていく必要があり、そのためにはいくつかの条件を満たしておく必要があります。
クレジットカードを利用する上で当たり前のことではありますが、クレジット利用料金の未納や滞納、トラブルなく利用する必要があります。未納や滞納をしてしまうと、カードのランクアップだけではなく、クレジットカードの更新や別のカードの申し込み審査時にも悪影響を与えてしまいます。
JCBザクラスは申し込み制ではなくJCBからの招待を受けて初めて持つことのできるクレジットカードです。そのため、招待を受けるためにもまずはJCBゴールドカードを持っておく必要があります。
JCBゴールドカードから、JCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップをするためには、 ゴールドカードを2年連続で保有し、年100万円以上の利用がある方が対象となっています。JCBザクラスへのランクアップ条件に付いては明示されていませんが、優良ユーザーとしてさらに長期間の保有をする必要があると考えられるため、まずはJCBゴールドカードを持ち、条件を満たしたうえでJCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップを行い、さらにJCBザクラスを目指す必要があります。
中にはJCBゴールドカードからJCBゴールド ザ・プレミアを経由せずにJCBザクラスのインビテーションが届いた方も居るので、JCBゴールドカードをメインカードとしてしっかりと利用実績を重ねてからJCBザクラスを目指していきましょう。
JCBザクラスはJCBが発行しているクレジットカードの最高ランクであるブラックカードであり、コンシェルジュサービスや空港ラウンジサービスなどブラックカードホルダーだからこそ利用できる特典が充実しています。またアメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードの年会費385,000円(税込)と比較しても、JCBザクラスは年会費が55,000円(税込)と格段に持ちやすいブラックカードとなっています。
JCBザクラスを持つための条件としてJCBゴールドカードを保有しておく必要がありますが、JCBゴールドカードも他のゴールドカードと比較すると旅行保険の補償額も高く、またJCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップ制度もあるため、いずれJCBザクラスへのランクアップを目指している方は勿論、まずはJCBゴールドカードを利用してみて、十分特典やサービスに満足が行く方はJCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップを目指すことをおすすめします。
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