マスターカードにはランクがある!6つあるランクと該当するカードを解説します
クレジットカードを選ぶときには、カードのサービスや付帯サービス、カードブランドなどで選ぶことは多いですが、クレジットカードを「ステータス」で決めるという選択肢があります。
日常の細々とした買い物をお得にしたいといった使い方のみであれば、ステータスはそれほど気にする必要はないかもしれませんが、役職に付いている方や個人事業主の方などは、ステータス性の高いカードを使うことで取引先に信頼感を与えることができます。
高級レストランなどでは高ステータスのカードを利用することで上客であることを示したり、カードのランクにふさわしい豪華なサービスが付帯しているといったメリットもあります。
国際ブランドの中でも利用者や使える店舗の多いマスターカードのランクはどう分かれていて、付帯しているサービスにはどのようなものがあるのかを確認していきましょう。
・ランクが高いほど年会費も高くなり、サービスが増える
・高ステータスのカードは選ばれた人しか持てない
・代表的なサービスは、空港ラウンジ、傷害保険、コンシェルジュがある
・年会費とサービスのバランスから、自分に必要なカードを見つけよう
マスターカードには6段階のランクがある
カードのステータスを示す際、ゴールドやブラックなどで表すことがありますが、マスターカードは現在6段階のランクに分かれています。
低い順から「スタンダード」「ゴールド」「チタン」「プラチナ」「ワールド」「ワールドエリート」という独自のランクが用意されています。
マスターカードランクが上がるとどう変わるのか?
ランクが上がれば上がるほど年会費は高くなりますが、その分、付帯しているサービスや特典も豪華であり、プライベートにも仕事にも役立てることができます。
プラチナ以上のランクで専用コンシェルジュサービスを利用できる特典のついたカードがあり、ワールドエリートになると、グルメやトラベルの特典が詰まった「Taste of Premium」で、全てのサービスを使うことができます。
ゴールドランクでもプライオリティ・パスやラウンジサービスなどの旅行や出張など、便利なサービスが利用できます。
人によって必要なステータスやサービスが異なってくるため、自分に必要なサービスやステータスと払い続けられる年会費とのバランスを見て選ぶことが重要です。
スタンダードランクのマスターカード
スタンダードランクのマスターカードには、楽天カード、三井住友カード、イオンカードなど、年会費無料で名前を聞いたことがあるというものも多く、年会費が安いまたは条件次第で無料となるといった代わりに、カードの付帯サービスがあまり充実したものではありません。
マスターカードとしての特典はカードホルダーであれば誰でも利用することのできる優待やプログラムのみとなるため、それぞれのカードのポイント還元率や優待サービスなどに注目して選ぶことが必要です。
楽天カード
楽天カード
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%※1 |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
550円(税込)※2 | 1週間程度 | ~100万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay 楽天edy |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:一部ポイント還元の対象外となる場合がございます。※2:楽天会員の会員ランクがダイヤモンド会員様・プラチナ会員様は無料。それ以外の会員様は550円(税込)。
楽天カードは年会費が永年無料で、100円→1ポイントが付与される1%の高還元率カードとなっています。国際ブランドにマスターカードを選択することができます。
通常1%の還元率ですが、楽天グループのサービスを利用することで、楽天市場のお買い物のポイントアップを狙うことのできる「SPU」というプログラムがあり、ネットショッピングをよく行う方はざくざくポイントを貯めていける可能性がある1枚です。
貯めたポイントは、楽天グループサービスはもちろん、街のお店でも1ポイント→1円としての利用や、月々の支払いへの充当、ポイント投資などに利用することができます。
カードの付帯サービスは、海外旅行のツアー代金をカードで支払うことで最高2,000万円の保障を受けることのできる海外旅行傷害保険があります。
ACマスターカード
ACマスターカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.25%※1 |
ポイントサービス | - |
ETCカード | 発行までの期間※2 | 利用可能額 |
---|---|---|
- | 最大800万円※3 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:毎月のご利用金額から自動でキャッシュバック※2:バーチャルカードは最短20分(※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。)
※3:800万円は、ショッピング枠とキャッシング枠合計の上限金額です。
ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行するクレジットカードで、年会費は無料、発行が魅力となっています。
ACマスターカードはポイントが貯まるプログラムはなく、毎月の利用金額から0.25%自動的にキャッシュバックされるという還元方法になります。
自動的にリボルビング払いとなるなど、他のクレジットカードとは少々使い方が異なる点に注意が必要ですが、利用限度額が高く、今すぐ必要となったときに申し込めるという点にメリットがあります。
イオンカード(WAON一体型)
全国に展開するイオンでお得なお買い物ができるイオンカードは、年会費無料、電子マネーのWAONの機能が付帯しています。
通常税込み200円→1ポイントWAON POINTが貯まり、イオングループの対象店舗ではいつでもポイント2倍、毎月10日のAEON CARD Wポイントデーでもポイントが2倍となります。
貯めたポイントは1WAON POINT→1円として、電子マネーのWAONに交換して利用することができ、店舗だけではなく、イオンネットスーパーでも利用することができます。
イオンカードの通常のポイント還元率は、通常0.5%と高くはありませんが、毎月20日、30日のイオン感謝デーには、全国のイオンやビブレなどの対象店舗で5%オフ、55歳以上の方は毎月15日にG.G感謝デーとして5%オフとなります。
イオンシネマではクレジットカードでチケットを購入するといつでも同伴者1名まで300円オフ、お客様感謝デーの日には、700円オフと、お得に鑑賞することができるため、イオンやイオンシネマが近くにあるという方にとっては、お得を謳歌することができるでしょう。
ゴールドランクのマスターカード
ゴールドランクからは、マスターカードの「Taste of Premium」という特典が利用できるようになりますが、ランクごとに特典内容が異なります。
ゴールドランクからは年会費が発生することが多いですが、Taste of Premiumでは国際線の手荷物宅配優待などのトラベルサービス。ホテルや旅館、レストランなどの優待が用意されており、カードの付帯サービスとして空港のラウンジサービスが使えるなど、年会費無料のカードと比較してサービスの内容が上がります。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカード
年会費 | 11,000円(税込) |
---|---|
還元率 | 1.0% |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
ETCカード | 発行までの期間 | 利用可能額 |
---|---|---|
無料 | 1週間程度 | ~300万円 |
国際ブランド | 電子マネー |
---|---|
Apple Pay・Google Pay 楽天edy |
楽天カードの上位クラスである楽天プレミアムカードは、年会費11,000円(税込)で、海外の空港ラウンジを無料で利用することのできるプライオリティ・パスを無料で発行可能、国内の空港ラウンジも無料で利用することができます。
旅行の傷害保険も自動付帯となり、国内でも海外でも最高5,000万円の保障となり、カードで購入した商品が損害を被った場合は年間300万円まで保障されます。
選べる3つの特典は、楽天市場でポイントが加算される「楽天市場コース」、楽天トラベルの予約でポイントが加算される「トラベルコース」、Rakuten TVまたは楽天ブックスでポイントが加算される「エンタメコース」から一つを選ぶことができます。
楽天プレミアムカードでは、通常のポイントから+2倍となり、お誕生日には楽天市場、楽天ブックスでのお買い物に+1倍のポイントが加算されるなど、楽天のサービスを利用する方にとってはポイントの貯まりやすいプログラムが用意されています。
dカードゴールド
dカードゴールド
dカードゴールドは、年会費11,000円(税込)、税込100円→1ポイントのdポイントが貯まり、支払い以外にもdポイント加盟店で提示するだけでもポイントを貯めることができます。
ドコモのケータイやドコモ光では、1,000円→100ポイントが貯まるなど、グループではしっかりとポイントを貯めていくことができ、貯めたポイントは、景品や他社ポイントへの交換、dポイント加盟店での利用などに利用することができます。
携帯電話端末の保障やカードで購入した商品の損害補償があり、海外旅行の傷害保険は最高5,000万円が自動付帯、旅行代金をカードで支払うことで最高1億円、国内旅行の傷害保険は最高5,000万円が利用付帯しています。
国内とハワイの空港ラウンジを無料で利用することができ、年間のカード利用金額によって、グルメ商品などに交換できるクーポンが発行されます。
チタンランクのマスターカード
チタンランクのマスターカードは、マスターカードのランクとしては存在していますが、現在日本国内での発行はありません。
プラチナランクのマスターカード
憧れのステータスカードと見られることの多いプラチナランクカードは、高額になる年会費を払えるだけのカードホルダーに許されるステータスであり、30歳以上といった年齢で制限されるカードもあります。
プラチナランクからは、有名レストランなどで所定のコースを2名以上の予約で1名分の料金が無料となる「ダイニング by招待日和」が利用できるようになります。
TRUST CLUBプラチナマスターカード
TRUST CLUBプラチナマスターカード
プラチナランクのカードとしては破格の年会費3,300円(税込)であるTRUST CLUBプラチナマスターカードは、通常100円→2ポイントが付き、貯めたポイントは景品や他社ポイントとの交換、年会費の支払いなどに利用することができます。
国内の空港ラウンジを無料で利用することができ、国内旅行、海外旅行の料金をカードで支払うことで、最高3,000万円の旅行傷害保険が適用されます。
購入した商品の損害に対する保障は年間50万円までとなり、カード独自のサービス内容はプラチナカードとして充実に欠けていますが、ダイニング by 招待日和の特典を年間3,300円で利用することができるのは、十分な魅力を備えています。
楽天ブラックカード
楽天ブラックカード
原則インビテーションによって入会が許される楽天カードの最上位である楽天ブラックカードは、年会費は33,000円(税込)と、他社のブラックカードに比べて比較的安く利用できます。
空港ラウンジは、国内を網羅しており、海外の空港ラウンジを利用することのできるプライオリティ・パスは、同伴者2名まで無料で利用することができます。
国内旅行の傷害保険は最高5,000万円、海外旅行の傷害保険は最高1億円が自動付帯し、家族も最高1,000万円まで保障の対象となります。
コンシェルジュサービスでは、専門のスタッフがレストランや旅行の予約や手配など、個人秘書のように相談することができます。
ワールドランクのマスターカード
ワールドランクになると、国際線の手荷物宅配が優待ではなく無料となり、空港の送迎サービスがあるなど、ハイクラスのカードホルダーにふさわしいサービスが付帯しています。
TRUST CLUBワールドカード
TRUST CLUBワールドカード
TRUST CLUBのワールドカードは、年会費13,200円(税込)、最高7,000万円の国内旅行・海外旅行の傷害保険が利用付帯しており、カードで購入した商品の保障は年間最高500万円、入院や通院によって旅行などがキャンセルとなった場合、最高10万円の保障を受けられます。
国内の主要空港とハワイの空港でラウンジを無料で利用でき、プライオリティ・パスは年会費無料で、1回につきUS32ドルで利用できます。
ポルシェカード
ポルシェオーナーだけが保有できるポルシェカードは、年会費22,000円(税込)、ポルシェデザインのグッズや他社ポイントなどと交換することのできるポイントやコンシェルジュサービス、プライオリティ・パスなどを利用することができます。
ワールドエリートランクのマスターカード
クレジットカードの最上位であるワールドエリートランクでは、空港までの送迎サービスで車種のグレードアップが使えるようになり、最高のステータスカードにふさわしい上質なデザインのカードが揃っています。
TRUST CLUB ワールドエリートカード
TRUST CLUB ワールドエリートカード
TRUST CLUBの最上位クラスであるワールドエリートカードは、年会費143,000円(税込)、国内旅行・海外旅行の傷害保険は最高1億円が自動付帯、カードで購入した商品の保障が年間500万円、ゴルフ保険1億円が付帯しています。
国内の主要空港ラウンジと海外のラウンジサービスのプライオリティ・パスが無料で利用でき、プライオリティ・パスは、同伴者1名まで無料となっています。
ラグジュアリーカードチタン
ラグジュアリーカードチタン
ハイステータスの象徴ともいわれるラグジュアリーカードは、エントリーカードのチタンでも、マスターカードのワールドエリートランクとなっています。
年会費55,000円(税込)で、携帯電話料金や納税は対象外というカードもありますが、ラグジュアリーカードチタンは1.0%のキャッシュバック還元率、賞品との交換では最大還元率2.2%、航空マイルでは10,000円の利用で60マイルが貯まります。
コンシェルジュサービスが付いているほかにも、映画や美術館の無料鑑賞、レストランやホテルの優待もあります。
国内旅行の傷害保険は最高1億円が利用付帯、海外旅行の傷害保険は最高1.2億円が自動付帯となっており、カードで購入した商品の損害に対しては年間最高300万円が保障されます。
プライオリティ・パスは無料で利用でき、国内の主要空港ラウンジは、同伴者1名まで無料で利用することができます。
ラグジュアリーカードブラック
ラグジュアリーカードブラック
ラグジュアリーカードの代表的な位置づけとなるブラックカードは、年会費が110,000円(税込)で、ラグジュアリーカードブラックは1.25%のキャッシュバック還元率、賞品との交換では最大還元率2.75%、航空マイルでは10,000円の利用で75マイルが貯まります。
コンシェルジュサービスはチャットでの連絡もできるようになり、チタンカードのサービスに加えて、レストランのリムジンの往路送迎など、サービスのランクもアップしています。
ラグジュアリーカードゴールド
ラグジュアリーカードゴールド
ラグジュアリーカードで申し込むことのできる最高のゴールドカードは1.5%のキャッシュバック還元率、賞品との交換では最大還元率3.3%、航空マイルでは10,000円の利用で90マイルが貯まります。
年会費は220,000円(税込)で、カラーデザインをイエローゴールドと日本限定のローズゴールドから選ぶことができます。
ハワイアン航空の最高ステータスであるpualani platinum、希少なイベントへの優先参加枠、リムジンの往復送迎など、ゴージャスなサービスが用意されています。
保険では旅行保険などに加えて日常の交通事故の傷害保険と賠償責任に最高1億円の保障が受けられます。
ラグジュアリーカードブラックダイヤモンド
ラグジュアリーカードの最上位クラスであるブラックダイヤモンドは、完全招待制のクレジットカードで、券面には職人が手作業でカットした天然のダイヤモンドが埋め込まれています。
入会金は110万円(税込)、年会費は66万円(税込)と、クレジットカードの会費としては破格の金額となっています。
豪華なサービスのラグジュアリーカードゴールドよりも、さらにパーソナライズされたサービスを受けることのできるブラックダイヤモンドはまさに最高峰の1枚となっています。
JCB CARD W
年会費 | ポイント還元率 | 発行までの期間 |
---|---|---|
永年無料 | 1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
1週間程度 |
ETCカード | 国際ブランド | ポイントサービス |
無料 | Oki Dokiポイント |
- 年会費永年無料
- 日々の利用でポイントが貯まりやすい
- 貯めたポイントでディズニーなどの入場券と交換可能
JCB CARD Wは18歳から39歳までの方限定で入会できるクレジットカードであり、この年齢の間に入会した方は40歳以降も年会費無料で持ち続けることができます。
また、Amazonやセブンイレブン、スターバックスなどのパートナー店で利用すると最大21倍のポイント還元があったり、貯めたポイントをディズニーやUSJなど始めとしたテーマパークの入園パスや併設のホテルの宿泊券との交換や様々なアイテムやサービスとの交換も可能です。
そして、支払い方法がApple PayやGoogle
Payと紐づけることができたり、カード自体もタッチ決済が可能です。加えて、自分で設定した利用金額が超えたりした場合に届く
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~10.5%% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
ポイントサービス | Oki Dokiポイント |
追加カード | ETCカード・家族カード |
電子マネー | Apple Pay・Google Pay QUICPay |
国際ブランド | JCB |
利用可能額 | - |
国内旅行保険 | - |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯)※1 |
ショッピング保険 | 最高100万円(海外のみ)※2 |
注釈(※)の詳細はこちら
※1:事前に「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合に適用あり※2:自己負担額1回の事故につき10,000円です。
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