高いステータス性を持つアメックスカードはビジネス面でもワンランク上の人物と演出するのに役立ちます。

それ以外にも自分は特別だと思わせるような豊富な空港特典や高額の補償があり、スペック面でも納得できる1枚です。

高額の商品の購入にも柔軟に対応してくれますが、気になるのが締め日と支払日。支払い遅延が起こらないよう、自分のアメックスカードの締め日と支払日を確認して、支払いに準備しましょう。

本コラムでは、確認方法から変更方法まで詳しく解説します。

アメックスについて詳しく知りたい方は、「これでアメックスカード14枚の全てがわかる！特徴・審査・入会キャンペーン・おすすめユーザーを徹底解説」でも合わせて確認してみてください。

アメックスカードは利用限度額が利用者ごとに設定される

AMEXのサービスは高品質で満足感のいくものばかりですが、その中でも利用者に一際注目されているもので、アメックスカードにはクレジット利用限度額が本会員ごとによって設定されるというのものがあります。

上限がないというわけではありませんが、カードのランク毎に100万円や300万円と決まっているクレジットカードが多い中で、アメックスカードは本会員の審査によって、柔軟に決まっていくシステムであるということです。

つまり、高額のショッピングをするのにも心強いアイテムとなるのです。

利用限度額は、支払日になると支払った金額を差し引いた利用可能残高に回復します。

後から遅れて支払うケースでは、いつ回復するか不安になると思いますが、残念ながら公式サイトに反映日に関する明示はありません。おおよそ2～7営業日での反映と考えておきましょう。

取り急ぎ利用が必要な場合は、カード裏面の電話番号に連絡し、ご利用枠の一時引き上げをしてもらうのも手です。

同じAMEXブランドでもカード種類や銀行によって異なる

国際ブランドがAMEXでも、カードの種類や口座振替に設定している銀行によって締め日や支払日は異なります。

まず、AMEXの基本設定は3パターンあります。

口座振替の銀行の対応支払日に対し、この3つのパターンのいずれかが設定されます。口座振替の銀行の対応支払日に関しては後ほど説明します。

自分の締め日と支払日を確認する方法

自分の締め日と支払日を確認する方法は、電話（サポートデスク）・Web（オンライン・サービス）・紙面（カードご利用明細書）の3つあります。

サポートデスクで確認する

サポートデスクに連絡すれば、担当者が調査して、口頭で締め日と支払日を教えてもらえます。

問い合わせ先の電話番号はカード毎によって異なりますので、ご自身が持っているカード裏面の電話番号を確認するようにしましょう。

Web「オンライン・サービス」から確認

Web上で確認するには、パソコンやスマートフォンを利用してAMEXの会員ページ（オンライン・サービス）にログインが必要です。

マイアカウントにログイン後、「ご請求金額」の右に支払日、「最近のご利用」の直下に締め日が表示されています。

カードご利用明細書で確認する

カードご利用明細書にも締め日と支払日の記載があるので確認可能です。

カードご利用明細書はカードの締日から支払日の間に届きます。おおよそ支払日の10日前に届きますので、カード利用額の引き落としが口座から無事行われるように準備しておきましょう。

引き落とし日にもしも残高不足となってしまったら

もしも引き落とし日に口座が残高不足という事態になると、場合によっては支払い遅延扱いとなり、支払い能力がないと見なされます。

利用限度額の縮小やクレジットカード会社からの信用度の低下、場合によってカード利用停止もありえますので気をつけましょう。

アメックスカードの引き落とし日を間違えたか、未把握で残高不足による引き落としが不可能な事態になると、初めはカード会社から連絡が来て、返済するように告げられます。しかし、それでも遅れていると職場や家族に連絡が行くという事態にもなります。

たとえ、アメックスカードのシステムに不慣れでそうなったとしても支払いの遅延は周囲の印象は決して良くなることはありません。

アメックスカードのカード会社から連絡を受けたらすぐに利用代金明細書の下部に記載されている振込先へ入金し、実質的な返済未納を完済しなければなりません。遅延損害金は年率20.0%となっており、支払いが遅れる度に増えていくのも要注意事項です。

高額の商品は手数料のかからないボーナス払いにしたり、あとからリボ払いにもできます。この詳細は、後述する『引き落としができない！銀行ごとの再振替日と事前対策』をチェックしてください。

支払日変更の裏技

支払いの締め日や支払日（引き落とし日）の変更ができるかについて、公式サイトに以下のように明記があります。

締め日、支払い日は、アメリカン・エキスプレスにて定めた日付にてご利用ください。
決済口座の登録・変更についてはオンライン・サービスまたは書面で手続きができます。

AMERICAN EXPRESS公式より引用

「締め日や支払日は定められた日付で固定？」と勘違いされがちですが、実は、銀行（引き落とし口座）ごとに対応した日付であれば変更が可能です。

金融機関ごとの支払日

金融機関	対応している支払日
	10日	21日	26日
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
福岡銀行
ゆうちょ銀行
楽天銀行
新生銀行
地方銀行
信用金庫

データ参照：AMERICAN EXPRESS公式より

支払日を変更したい場合は、サポートデスクに問い合わせて支払日を変えて欲しいことを伝えましょう。サポートデスクの電話番号は、カードによって異なるので、カード裏面の電話番号を参照してください。

引き落とし先の銀行によっては、指定できない日付があります。例えば「21日に変更したいけれど引き落とし口座が三井住友銀行」という場合は、引き落とし口座の変更から手続きが必要です。

具体的な引き落とし時間も大切です。支払日当日に入金したとしても、すでに引き落とし時間を過ぎていたら滞納扱いされてしまいます。

引き落としの時間や回数は銀行によって異なり、公式には明記されていないことが多いです。

とはいえ、もし当日に入金して引き落とし時間に間に合わなかった場合は、気持ちを切り替えて、再振替のタイミングを確認しましょう。

日付が変わる直前に入金するのは避けて当然として、支払日の前日には余裕を持って振り込んでおくことが大切です。

何らかのトラブルで引き落としできないという場合は、放置しない事が重要です。

まずは再振替日に備えて、銀行にお金を準備しましょう。

金融機関ごとの再振替日について

金融機関ごとのアメックスのカード支払い再振替日は以下の通りです。

ゆうちょ銀行は状況によって細かく変わりますので、よく確認してください。また、一部銀行は再振替日がないので、くれぐれも振込を忘れないように注意しましょう。

*指定口座についてはカードの種類によって異なりますので、AMERICAN EXPRESS公式サイトをご参照ください。

「ペイフレックス あとリボ®」を利用する

支払い日前に支払えないことが分かっていたら、支払い方法を支払いの後からリボ払いに変更する方法もあるのはご存知でしょうか。

その名も「ペイフレックス あとリボ®」。

月々支払う額を定額に設定するので、ゆとりを持って月々の返済ができるようになります。ただし、リボ払いの利用には、実質年率14.9％の手数料がかかりますので、計画的な返済が必要です。

余裕のある月は早期返済することも可能ですので、手数料をかけないように返済してしまいましょう。

引き落とし日前の事前対策

手数料をかけずに、無理せず返済するための事前対策としては、以下のような方法があります。

ボーナス払いなら手数料がかからない

お金に余裕のあるボーナスのタイミングで、支払いができる「ボーナス一括払い」という方法もあります。一括払いのひとつとみなされ、手数料はかかりません。

AMEXの場合、ボーナス一括払いの決済月は原則1月と8月のいずれかになります。

利用するには電話でのお申込みが必要です。カード裏面の電話番号に連絡して、利用可能か審査をしてもらいましょう。

• 基本カード会員（国内在住で、本会員に年収があること）
• 入会から3ヶ月以上経過している

基本会員が登録されれば、家族カード会員もボーナス一括払いが利用できます。

アメックスのサービスデスクに相談する

「支払いができない」という時、もしご自身で対処方法について混乱してしまった場合は、アメックスのサービスデスクに直接相談するのもひとつです。

「責め立てられたらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、「具体的な返済計画を伝えて支払日を変更してもらう」ことや「返済方法について提案してもらう」ことなど、何らかの方法で解決策を提示してもらえます。

アメックスカードはステータス・特典・補償の三拍子が揃った優秀クレジットカードとして世界的な評価を得ていますが、クレジット利用限度額に限界値が設定されておらず、利用者の状況によって決まるという見逃せない長所を持っています。

加えてクレジット利用限度額は締め日になると既定値に回復するので、通常のクレジットカードよりも遥かに活発なクレジット機能を使えます。

しかし、アメックスカードはクレジット利用限度額が設定されていない一方で締め日と支払日が不透明という欠点があります。

締め日と支払日は引き落とし先の銀行によって変化しますので、カードの裏面に電話番号が記載されたサポートデスクかWebサイトにアクセスして確認しましょう。

支払い遅延や停滞が発生すると、最悪の場合強制解約を引き起こしかねません。

金融事故を起こすと、同じ会社のカードが二度と作れなくなることもありますので、くれぐれも注意しましょう。